【DTスイス】グラベルバイク&アイテムセレクト2022

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Presented by MARUI

日本国内でもますます盛り上がるグラベルロードシーン。それと共にグラベルバイクや、それに向けたウェアやアイテムも充実していっている。ここではDTスイスのホイール「GRC1400スプラインdb42」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介。グラベルライドの楽しみをもっと充実させるために、最新のトレンドをチェックしよう。

 

GRC1400スプラインdb42

GRC 1400 Spline db 42
GRC1400スプラインdb42

価格/15万9500円(700C・フロント)、22万2200円(700C・リヤ)、15万9500円(650B・フロント)、22万2200円(650B・リヤ)

spec.
対応タイヤシステム/クリンチャー、チューブレスレディ
重量/717g(700C・フロント)、828g(700C・リヤ)、750g(650B・フロント)、861g(650B・リヤ)
リム高/42mm
リム幅/32mm
リム内幅/24mm
スポーク数/24本(前後共に)
推奨タイヤサイズ/32~60mm
アクスルシステム/φ12×100mm(フロント)、φ12×142mm(リヤ)
最大システムウェイト(ホイールにかかる限界総重量)/130kg
シマノフリー仕様のみ(スラム、カンパ用は別売)

 

DTスイスとは

1994年にスイスで誕生。スポークやリムの販売に始まり、現在はラインナップ豊富な完組ホイールの有力ブランドとして知られている。サスフォークやショックユニット、ドロッパーシートポストなども手掛けている。

 

ホイールをトータルでグラベルへ向け練り上げる

スポークやハブの一流メーカーであり、今や完組ホイールでも各ジャンルのトップカテゴリーで好成績を収めるまでに成長したDTスイス。中でも評判がいいのは、高精度なスターラチェットシステムと、工具なしで交換可能なフリーハブボディだ。前者は、2つのラチェットの歯が同時にかみ合うことで荷重を均等に分散するというもので、一般的なポール(爪)タイプよりも信頼性に優れる。また後者は、別のドライブトレインに交換する際には非常に便利だ。

グラベルカテゴリーの最上位ホイールとして、2020年に登場したGRCシリーズも、それらのシステムを採用している。ラインナップは700Cと650Bに大別でき、フリーボディは標準付属のシマノHG、オプションでスラムXDR、カンパニョーロ、N3Wに対応する。カーボン製のリムはフックレスタイプで、内幅は24mmと非常にワイドだ。リムハイトは42mmと高めであり、グラベルをハイスピードで駆け抜けたい人にお勧めだ。

 

GRC1400スプラインdb42のリム

フックレスリムの内幅は24mmとワイドで、推奨タイヤサイズは32~60mm。DTスイスのホイールセットは全てチューブレスレディタイヤに対応しており、GRCシリーズもその例に漏れない

GRC1400スプラインdb42のリムのハブ周り

ハブはDTスイスが誇る240sで、フリーシステムは同社独自の36Tスターラチェット機構だ。スポークはストレートプルのDTエアロコンプと、全て自社パーツで構成されている

GRC1400スプラインdb42のリムハイト

700C、650B共リムハイトは42mm、リム幅は32mmとされる。ロゴは段差の少ない水転写だ。ASTM規格では、舗装路や整備されたダートでの走行を対象とするカテゴリー2に属する

 

impression:光る高速巡航性、42mmハイトはだてじゃない

創業当初から、手組みホイール派にスポークやハブが高く評価されてきたDTスイス。そんな会社がリムまで専用開発してホイールを作れば、高性能な製品ができるであろうことは想像に難くない。

テストしたのは700Cで、40Cのタイヤをアッセンブルした状態でスタート。ワイドリムなので低圧にしてもタイヤがよれにくく、未舗装路でのグリップを稼ぎたい場面でこれは武器になるだろう。リムハイトが42mmと高く、またタイヤが太いほど断面高も増えるので、どうしても横風による影響を受けやすいが、フラットダートでの巡航性能はため息が出るほど優秀。エアロダイナミクスを意識したグラベルバイクとの組み合わせで、さらに威力を発揮するだろう。

 

GRC1400スプラインdb42に試乗する大屋さん