【シマノ】グラベルバイク&アイテムセレクト2022

目次

Presented by SHIMANO

日本国内でもますます盛り上がるグラベルロードシーン。それと共にグラベルバイクや、それに向けたウェアやアイテムも充実していっている。ここではシマノのホイール「GRX WH-RX870」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介。グラベルライドの楽しみをもっと充実させるために、最新のトレンドをチェックしよう。

 

GRX WH-RX870

GRX WH-RX870

価格/8万960円(700C・フロント)、8万4755円(700C・リヤ)

spec.
対応タイヤシステム/クリンチャー、チューブレス
重量/639g(フロント)、822g(リヤ)
リム高/32mm
リム幅/30.7mm
リム内幅/25mm
スポーク数/24本(前後共に)
推奨タイヤサイズ/32~50mm
アクスルシステム/φ12×100mm(フロント)、φ12×142mm(リヤ)
シマノフリー仕様のみ(10~12速対応) ※8、9速にも対応可能

 

シマノとは

創業100年を超える自転車部品の世界最大手企業。「Explore Beyond」をコンセプトにしたグラベル用コンポーネント「GRX」シリーズを2019年より展開。機械式やDI2など幅広くラインナップする。

 

GRX初カーボンリム  50Cのタイヤまで対応

ロード用コンポの105グレードにまで幅を広げるなど、シマノのカーボンホイール攻勢が止まらない。世界的なトレンドであるグラベルバイクシーンにも、今年6月にWH-RX870というブランニューのカーボンホイールを投入した。「より速く、より遠く、より楽しく走るためのホイール」を目指して開発されたWH-RX870。昨今、グラベルタイヤは一昔前のMTB用並みに幅が広いものが登場し、さらに低圧で使用されるという背景から、タイヤの横剛性を確保するために内幅を25mmに設定。これによって32Cから50C(!)までのサイズに対応できることとなった。

GRXシリーズ初となるカーボンリムは、重量とのバランスを考慮して32mmとする。前後セットでの平均重量は1461gで、これは同価格帯のロード用カーボンホイールと同等の軽さだ。もちろんチューブレスレディタイヤに対応しており、リムテープが出荷時から貼られている。前後で20万円を切る価格も含めて非常に魅力的だ。

 

GRX WH-RX870のリム内側

フックドリムの内幅は25mmとワイドで、外幅は30.7mm。最初からチューブレス用のリムテープが貼られているため、テープ幅の選択ミスや張り方の不具合などによる問題を完璧に排除

GRX WH-RX870のハブ

ストレートプルのスポークに対応したハブを採用。エンド幅はフロント100mm、リヤ142mm。ローターの固定方法はセンターロックで、フリーボディはロード12/11速に対応する

GRX WH-RX870のリム

シマノGRXシリーズのホイールとしては初となるフルカーボンリムを採用。リムハイトは重量とのバランスを考慮した結果、32mmに設定される。ロゴは目立ちにくい同色系だ

 

impression:コンセプトに対して実直に作られた万能ホイール

リムハイトが僅かに低いとはいえ、アルテグラホイールのC36よりも前後セットでの平均重量が27g軽いWH-RX870。リムサイドにあるGRXのロゴは大きめだが、同色系なので主張が強過ぎず、どんなフレームカラーのバイクともコーディネートしやすそうだ。

踏み込みに対する過不足のない加速感や、旋回操作に対する左右方向への反応の良さ、減速時のコントロールのしやすさなど、コンセプトに対して実直に作られたであろう印象は、シマノのロード用ホイール全般に通じる。グラベルというジャンルは、組み合わせるタイヤとそのサイズで重量が優に数百gも変わるが、それでもなおホイールの軽量化は効く。完成車のアップグレードにぜひ。

 

GRX WH-RX870を試す大屋さん