【クイックショット】グラベルバイク&アイテムセレクト2022
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日本国内でもますます盛り上がるグラベルロードシーン。それと共にグラベルバイクや、それに向けたウェアやアイテムも充実していっている。ここでは瞬間パンク修理剤「クイックショットプラス」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介。グラベルライドの楽しみをもっと充実させるために、最新のトレンドをチェックしよう。
QUICKSHOT PLUS
クイックショットプラス
参考価格/1400円
spec.
容量/100mL
対応タイヤタイプ/チューブ、チューブレス、チューブラー
対応タイヤサイズ/33C~50C
マルニ工業とは
1948年に大阪市で設立し、現在では世界60か国以上に輸出している日本唯一のパンク修理材総合メーカー。自転車だけでなく大型トラックや建設車両、コンベヤベルトなどの修理資材も用意し、各業界からの信頼も厚い。
容量2倍のグラベル用 これぞ転ばぬ先の杖だ
マルニ工業からクイックショットが発売されたのは、今から10年前の2012年のことだ。仏式バルブ専用で、700Cのロードタイヤ向けの瞬間パンク修理剤というのは珍しく、チューブ交換によるパンク修理が苦手なロードバイク乗りの福音となった。使い方は非常に簡単で、まずは付属の専用アダプターを仏式バルブにねじ込み、本体をよく振ってから缶のバルブを専用アダプターに押し込む。すると、シューッという音と共に修理剤とエアが同時に注入され、穴をふさいで走行できるだけの空気圧が得られる仕組みだ。
ここに紹介するのは、グラベルバイクなどが装着するエアボリュームの多いタイヤ向けに、内容量を2倍とした製品だ。対応するタイヤサイズは700×33~50Cで、昨今のトレンドに合致する。修理可能なパンク穴の目安は1mm以下であり、さらに使用後は速やかに本修理を行う必要があるが、過酷な環境でも充填後すぐに走り出せるというメリットは実に大きい。
impression:スローパンク程度の穴ならほぼ確実に直る!
実は過去にレギュラーサイズのクイックショットを2度使ったことがある。最初はリム打ちパンクで、長さ1cmほどの裂け穴が2つできたため、そこから修理剤がひたすら漏れるという憂き目に。2回目はスローパンク的なもので、交換チューブが尽きたのでやむなく使用した。このときは穴がしっかりとふさがり、空気圧も十分に高まったのを覚えている。さて、容量を2倍としたこのプラス、グラベルライドで起きがちなサイドカットなどには無力だが、微細な穴であればチューブを交換せずに修理できてしまうというイージーさは心強い。なお、タイヤに空気を補充する際は、専用アダプターを装着し、仏式ではなく米式バルブ対応のポンプを使用すること。