黄金の稲穂が輝く新潟県南魚沼市に自転車政策を推進する自治体首長が集結〜第4回全国シクロサミット〜

目次

自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会(以下、市区町村長の会)が主催する第4回全国シクロサミットが9月17〜18日に新潟県南魚沼市で開催され、86人が参加した。

開催日時●2022年9月17日(土)・18日(日)
会場:9月17日(土)コミュニティホールさわらび
9月18日(日)雪国魚沼 Golden Cycle Route 特設コース
主催:自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村の会

 

キーワードは“地域資源活用”

会長の大分県佐伯市長田中利明さんが主催者挨拶で、会員自治体数が設立から4年間で115増加し、409に達したとの報告があった。

続いて、岐阜県飛騨古川市の美ら地球(ちゅらぼし)代表取締役の山田拓さんが「地域資源を活用したサイクルツーリズムについて」という基調講演。次に、自転車活用推進本部事務局次長の金籠(かねこ)史彦さんが「国内外における地域資源を活用したまちづくりについて」の関連講演。さらに、地元の雪国観光圏代表理事の井口智裕さんが「雪国におけるサイクルツーリズムについて」の同じく関連講演が行われた。

 

基調講演を行った、美ら地球の山田さん

基調講演を行った、美ら地球の山田さん

関連講演を行った自転車活用推進本部事務局長の金籠さん

関連講演を行った自転車活用推進本部事務局長の金籠さん

 

最後は「地域資源を活用した自転車事業について」というテーマでパネルディスカッション。岩手県北上市の髙橋敏彦市長、長野県飯山市の足立正則市長、新潟県佐渡市の渡辺竜五市長、南魚沼市の林茂男市長が取り組み事業例と課題、展望を報告した。コーディネーターはサイクルツーリズムアドバイザーの宮内忍。

 

パネルディスカッション

パネルディスカッション。(左から)パネラーの北上市の髙橋市長、飯山市の足立市長、佐渡市の渡辺市長、コーディネーター役の宮内忍、南魚沼市の林市長

 

以上、テーマのキーワードは“地域資源を活用”だった。地域資源を活用した自転車政策推進によって“4K”すなわち「環境」「健康」「観光」「経済」といった社会課題の解決や地域活性化に向けて取り組むことが確認された。

次回第5回サミットは来年10月頃に大分県佐伯市で開催予定。

 

黄金の稲穂輝くGolden Cycle Route

翌日午前は、ナショナルサイクルルート指定を目指す、全長180kmの広域“8の字”ルート「雪国魚沼Golden Cycle Route」(南魚沼市スポーツ&アクテビティ情報総合サイト)を視察するサイクルツアーが実施された。にわサイクリングツアーズの丹羽隆志さんと南魚沼サイクリング協会会員がガイドして、40人がレンタルeバイク利用して南魚沼市内を巡った。コースは。六日町大橋河川敷発着で雷電様の水、魚沼の里、魚沼コシヒカリ発祥の地を巡った。稲刈り時期と重なり、Golden Cycle Routeの命名由来となった黄金色の田園風景を満喫した。

 

雪国魚沼Golden Cycle Routeをサイクリング

2日目午前は、「雪国魚沼Golden Cycle Route」命名の由来となった、コシヒカリの稲穂で一面が黄金色になる風景の中をサイクリング

雷電様の水

サイクリングでは湧水「雷電様の水」に立ち寄り。清酒の仕込み水としても使われる超軟水

魚沼の里

年間30万人が訪れるという人気観光スポット、魚沼の里。売店・カフェ併設の八海山雪室では、ソフトクリームや飲む玄米などノンアルコール類もあるので自転車でもオーケー

 

午後は、六日町兼続(かねつぐ)公通り特設コース(一周1.2km)で行われた第2回JBCF南魚沼クリテリウムのパレード走行に参加。先導はJBCF副理事長の今中大介さん。その後、ブレーキ音が鳴り響くスリリングな高速レースを観戦してプログラムは終了。

 

第2回JBCF南魚沼クリテリウムのパレード走行

2日目午後、第2回JBCF南魚沼クリテリウムのパレード走行に参加。先導はJBCF副理事長の今中大介さん

第2回JBCF南魚沼クリテリウム

南魚沼市六日町・坂戸の市街地、一周1.2kmの特設コースで競われたクリテリウム

 

翌19日には南魚沼市の三国川ダム周回コースで、第7回南魚沼ロードレースが開催された。南魚沼市は3日連続で自転車イベント会場となった。