悪質自転車めぐり今月末から対策強化 いま一度走行ルールの確認を
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自転車の悪質な交通違反に対し、警視庁が今月末より都内での取り締まりを強化することを明らかにしました。これまで「警告」にとどめた違反にも、刑事罰の対象となる「赤切符」を交付して検挙に乗り出します。いま一度、正しい自転車の走行ルールを確認してみましょう。
4つの違反は即「赤切符」も
警視庁が取り締まりを強化するのは「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せずに歩道を通行」の4項目。いずれも重大事故につながりかねない違反です。警視庁では都内で自転車の事故が相次いでいるとして、悪質な違反については、これまで「警告」にとどめていたケースでも、いわゆる「赤切符」を積極的に交付する方針です。
これらはサイクリストとしてはあるまじき違反ですが、正しいルールの内容は、意外とあやふやだという人もいるのではないでしょうか? そこでオススメしたいのが、自転車協会が運営するスポーツ用自転車を楽しむためのサイト「ENJOY SPORTS BICYCLE」の『クイズで知る自転車の正しいルール』のページ。勘違いしがちな自転車の交通ルールについて、簡単なクイズ形式で学ぶことができます。
信号に関しては、赤信号を無視しないことはもちろんですが、「青信号の意味は?」というのも知っておきたいポイントです。また自転車に関しては「自転車の従う信号は歩道?車道?」や、「交差点で赤信号だった際の停止位置は?」もちゃんと知らないという人がいるのではないでしょうか。
歩道通行のルールを再確認しよう
自転車の通行する場所について、「自転車が通行すべき場所は歩道?」という問題は、サイクリストにとっては常識かもしれません。自転車が通行してもいい歩道も存在しますが、歩道の自転車通行に関しては、さらに守るべきルールがあります。「歩道を自転車で飛ばしてもいい?」や「自転車は歩道のどこを通行する?」を読んで、ルールのおさらいをしておきましょう。
また、一時停止も、自転車がおざなりにしがちなポイントです。「一時停止の標識には自転車も従うの?」のクイズの解答は言うまでもありませんが、こちらのページでは実際にどのように一時停止を行うか、また止まらない場合のリスクなども、あわせて解説しています。
「自転車で危ない運転をした人は『講習』を受けなければならない場合がある」という問題もあります。これは2015年から施行された改正道路交通法に基づくものですが、今回の警視庁の取り締まり強化は、さらに一歩踏み込んだものになります。自転車も自動車などと同じ、車両の仲間であることを自覚して、法令を知りそれに沿った運転を心がけるようにしましょう。