多摩市いろは坂でサイクリストが清掃活動

協力:ジャパンサイクルリーグ、一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクト

去る12月11日(日)、実業団チーム「Force」が発起人となり、多摩市いろは坂(京王線聖蹟桜ヶ丘駅10分)で、サイクリストが集まって清掃活動を実施した。

いろは坂清掃

多摩市いろは坂はジブリ映画「耳をすませば」の舞台として有名で、今も多くのファンが聖地として訪れる人気のスポット。最近ではサイクリストたちの練習場所として、年間を通して多くのサイクリストが行き来する人気のトレーニングコースになっている。その一方でこの坂は地元の人にとっては駅に向かう重要な生活道路でもあり、自転車の走行が危険だとの声が上がることも、しばしばだった。このような状況下、ここを練習コースとして利用する「Force」が中心となり2016年から落ち葉が道路や階段を覆うこの時期に、道路清掃活動を続けているものだ。

いろは坂清掃 いろは坂清掃

ここ2年は新型コロナウィルスの影響で活動を自粛・縮小していたので、今年は久しぶりの開催となったが、地元サイクリストを中心に、当日は約40名のボランテイアが集まった。ジャパンサイクルリーグ(JCL)の協力もあり、チェアマン片山右京氏、地元多摩市の阿部裕行市長も参加してくれた。開始に先立って挨拶に立った片山氏は「こうした活動は地元の方々に理解していただく上でとても重要、そして継続していくことが肝要で、認知度の向上やサイクルスポーツの裾野を拡げていくことにつながる。こういう地道な活動が基盤となり、オリンピックのレガシーが継承されたり、ひいては世界で通用する選手を輩出する環境ができたりしていく。JCLも皆さんと連携してそういう活動をしていくので応援してほしい」と話した。また阿部市長も、「来年にはオリンピック自転車ロードレースの記念レースが東京8市を舞台に計画されている。地元の理解を得、応援していただけるよう、こうした地元に密着した活動を大事にして継続してほしい」と挨拶した。

片山右京氏 阿部裕行多摩市長 いろは坂清掃

清掃活動は桜公園からいろは坂の頂上までを中心に午前中いっぱい行われ、大量のごみを回収した。終了後、参加者を前に、発起人の一人である実業団チーム「Force」の守分雄治氏は、参加のお礼とともに「昨年のオリンピック自転車ロードレースの地元開催をきっかけに、今年はレガシィサイクリング、また来年には新しいロードレースが計画されるなど、気運が盛り上がっているなか、自分たちが活動するうえでも、地元の方々の理解を得ることが肝要、近い将来、ここで練習した選手がツールドフランスやオリンピックで活躍選手が生まれる、そんな環境を築いていきたい」と熱く語った。この清掃活動は来年以降も引き続き実施する予定だ。

いろは坂清掃 いろは坂清掃

実業団自転車Team「Force」