取り締まりが厳しくなる自転車のルール、いまいちど確認 現役サイクリスト弁護士が解説

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自転車協会 取り締まり強化

近年、各地で自転車の活用が推進されている一方で、自転車のルール違反に対して取り締まり強化の流れが明確になってきました。細かい部分は意外と知られていない自転車のルールを、自転車好きの現役弁護士が実例をまじえて解説します。

 

東京都で取り締まりが強化 赤切符の積極交付も

警視庁は昨年10月末より、自転車の「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せずに歩道を通行」の取り締まりを強化しました。これらの悪質な違反については、いわゆる「赤切符」を積極的に交付する方針です。

赤切符とは、刑事処罰の対象となる道路交通法違反の行為を行った被疑者に対して交付されるものです。自転車の交通違反について、警察はこれまであまり積極的に取り締まりを行ってきませんでしたが、その方針を転換するもので、東京以外の大都市圏でも同様の動きが見られます。普段はあいまいになりがちな自転車のルールについて、改めて確認しておきましょう。

自転車協会が運営するサイト「ENJOY SPORTS BICYCLE」に掲載のコラム『弁護士に聞く自転車のルールの素朴な疑問』では、自転車に関するさまざまなルールを、ロードバイク乗りでもある現役弁護士が、法律的観点から解説しています。

『弁護士に聞く自転車のルールの素朴な疑問』記事一覧

 

自転車協会 取り締まり強化

あいまいになりがちな自転車のルールの1つに、道路上でどの信号に従うか、というものがあります。自転車は歩道通行も可能な場合があり、車両用信号と歩行者用信号を都合良く使い分けて走っている自転車も散見されますが、これはルール的にNGになる場合があります。「「Q 自転車は車側と歩行者側のどちらの信号を守るべき?」の記事では法律上の背景とともに、状況ごとに従うべき信号について解説しています。

 

「フル電動自転車」は違法なの?

また、ロードバイクでサイクリングをする際に、意外に必要な装備を付けないまま走っている場合があります。「Q 法令上必要なロードバイク走行時の装備は?」の記事で、改めて必要な装備を確認しておきましょう。都道府県によってルールが異なる部分もあるので要注意です。

自転車協会 取り締まり強化

自転車のルールについての新たなトピックとしては、2023年4月より、全ての自転車利用者に乗車用ヘルメットの着用が努力義務化されることが挙げられるでしょう。これは道路交通法の一部改正によるもので、ヘルメット着用に関しては改正前は児童又は幼児(13歳未満)についての保護者の努力義務とされていましたが、改正後は自転車に乗車する全ての人に努力義務の対象が広がります。「Q ロードバイクに乗る時、ヘルメットを被るのは義務ですか?」の記事では、ヘルメット着用義務化の背景について解説しています。

 

自転車協会 取り締まり強化

最近はまた、違法な電動アシスト自転車販売の摘発がニュースになりました。完全に足を止めた状態でもアシスト状態(電動)で進む「フル電動自転車」を、よくわからないまま違法な状態で使ってしまう問題も起きています。「Q 最近話題になっている「フル電動自転車」とは自転車なのでしょうか?」の記事では、電動アシスト自転車に関する法令を確認することができます。

 

最後に今一度、赤切符に関しておさらいしておきましょう。「Q 悪質自転車の取り締まり強化、「赤切符」渡されるとどうなる?」の記事では、赤切符がどのようなものであるか、また、自転車の交通違反に関する取り締まりや罰則について解説しています。

「ENJOY SPORTS BICYCLE」ウェブサイト