自転車用ヘルメットの選び方とおすすめ4選【2023最新版】
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道路交通法の一部改正により、2023年4月1日から全ての自転車利用者に乗車中のヘルメット着用努力義務が課される。そこで、自転車用ヘルメットの選び方と編集部おすすめのアイテムを紹介しよう。ロードバイクやクロスバイクで自転車通勤や市街地の移動を行っている人のみならず、あらゆる自転車利用者必見だ。
ヘルメット着用の努力義務化とは?
2022年4月27日に交付され、いよいよ2023年4月1日から施行される一部改正された道路交通法では、次のように定める。
【自転車の運転者等の遵守事項】
1.自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなけらばならない。
2.自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
3.児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
要するに、あらゆる自転車に乗る人は、乗車中にヘルメットを着用するように務めければならない義務が課されたわけだ。
と、法律としての規定はもちろんだが、そもそも万一の転倒や事故のとき自分の命を守り、安全に自転車に乗るためにはヘルメットの着用が絶対に必要なものと考えたい。
自転車ヘルメットの選び方
自転車用ヘルメットは、かぶれるならどんなものでもいいというわけではない。あなたに最適なものを選ぶためには、いくつかのポイントがある。まずはそれを確認していこう。
POINT① 自分の頭にフィットすること
これが最も大切なことだ。自分の頭にフィットしたヘルメットでなければ、万一の転倒や事故のときにヘルメットが頭を守ってくれない。ブカブカならずれていってしまうし、ヘルメットが小さすぎるとかぶれたとしても頭部の露出部分が多くなってしまい、危険である。
また、フィットしないヘルメットをかぶっていると頭が痛くなったりしてそもそも運転に集中できなくなり、それはそれで危険なのだ。
自分の頭にフィットするヘルメットを選ぶための要点は3つ。
1つ目はサイズが合っていることだ。多くの自転車ヘルメットにはサイズ展開があり、まずは自分の頭の大きさに合ったサイズを選ぶことが重要となる。
2つ目はどこか一部が当たって痛くなっていたり、逆に隙間が大きく空いてしまっている箇所がないかに注意することだ。ヘルメットは製品によって内部の形状が異なっており、たとえサイズ自体が合っていても、いざかぶってみると前述のような問題が出ることがある。
その場合は、他ブランドの製品を試してみると合うものが見つかることが多い。また、日本人の多くは頭が横に広く後頭部が絶壁になっていると言われるが、そうしたアジア人型の頭部形状にマッチする「アジアンフィット」と呼ばれる形状のヘルメットもある。自分は典型的な日本人の頭の形をしているなと思われる人は、アジアンフィットタイプのヘルメットを試してみるのが良い。
3つ目は店頭で試着してみることだ。ここまで説明したようにヘルメットはブランドや製品によって内部形状が異なっているので、サイズ表記だけで判断してインターネットで購入するのは避けた方がいい。必ず自転車専門店などで実物を試着してみて、自分の頭に合っているかの確認をしてから購入しよう。店員に相談すれば的確なアドバイスをしてもらえ、ベストなものが見つかる可能性も高くなる。
POINT② 安全性の高さ
自転車通勤や市街地の移動で自転車に乗る場合は、安全性の高さがより重要になる。その場合「アーバン系」とか「シティ系」と呼ばれるヘルメットを選ぶと良い。これらのヘルメットはより衝撃に強い丈夫な構造になっていたり、後頭部まで広く覆う形状をしていたりする。また、自転車で転倒したときに生じる特有の「回転衝撃」から頭部を守ってくれる特殊な機構を搭載したモデルもあり、それらを選ぶとなお良い。
また、後頭部にテールランプが組み込まれている(あるいはオプションで装着ができる)モデルもあり、これらは被視認性アップという意味で安全性確保に貢献してくれる。
POINT③ 通気性
性能の良い自転車ヘルメットは通気口が確保され、適切に内部の熱を外に逃がしてくれる。特に暑い時期はきちんと通気性が確保されたヘルメットを着用していないと熱中症の危険性が高まるうえ、頭の暑さで運転に集中できなくなってしまい危険である。
POINT④ バイザーがあると便利
製品によっては前側にバイザーが装着できる/されているものがある。日差しをさえぎってくれることはもちろんだが、雨の日に目やサングラスに雨が当たって前が見えなくなることを防いでくれる効果が非常に大きい。自転車通勤の場合は雨でも自転車に乗らなければならないこともあるので、そうしたときに活躍してくれる。
POINT⑤ さまざまな服装にマッチするデザイン
直接性能とは関係ないが、これも重要なポイントだ。自転車通勤や市街地の移動なら、スーツやオフィスライクな服装をはじめ、カジュアルな服装にもマッチするデザインのヘルメットを選んでおきたい。あまりにもスポーティなデザインのものだと浮いてしまうし、駐輪時などに人の目が何となく気になるところだ。
編集部おすすめヘルメット〜ALPINA BROOKLYN/アルピナ・ブルックリン
ニューヨークのブルックリン区の名前を冠するとおり、都市の風景によく合うアーバンヘルメット。布製バイザー付属で視界を良好に保ってくれ、また着脱可能で洗うこともできて便利だ。ヘルメット後部にはLEDテールランプが内蔵されており、後方からの被視認性を高めてくれる。ダイヤル式のアジャスターとカスタムフィット機構でフィット感も抜群なうえ、耐衝撃性の高い構造で安全性もぬかりなし。まさにアーバンユースに最適化された一品だ。
こちらもおすすめ① SOHO/ソーホー
個性的かつ先進的なデザインが目を引くアーバンヘルメット。ハードシェル構造で衝撃に強く丈夫で、一方で通気性も高い。全7色と豊富なカラーバリエーションをそろえており、自分のスタイルや好みにマッチさせやすいのも魅力だ。安全に、快適に、そしてスタイリッシュに自転車通勤や市街地での自転車移動をしたい人にぴったりなヘルメットだ。
こちらもおすすめ② SOHO VISOR/ソーホーバイザー
SOHOをベースに、ミラーレンズを使ったライトシルバーカラーのバイザーを搭載したアーバンヘルメット。バイザーは自然な色合いで幅広い気象条件・時間帯で使えるうえ、風や異物などから目を守り良好な視界を確保する。眼鏡をかけていても使えるので、眼鏡ユーザーにとっては度付きアイウェアを用意する必要がなく、重宝する。
Brand Info〜ALPINAについて
1980年創業で、ドイツ・バイエルンに拠点を構えるスポーツ用アイウェア&ヘルメットブランド。主にスノースポーツ用、自転車用のアイテムを展開し、ドイツ国内では40%ものシェアを持っており、世界でも35か国以上で製品が販売されている。
編集部おすすめヘルメット〜Kabuto CANVAS-CROSS/カブト キャンバス・クロス
カラーが何と8種類もあり、どんな服装にも合わせやすいシンプルでスタイリッシュな“アーバンアウトドアヘルメット”。日本ブランドなので日本人の頭部形状について考え抜かれており、大多数の人に抜群のフィット感を提供する。また使い勝手の良いダイヤル式アジャスターを搭載し、フィット感の細かな調整も行うことができる。後部には大型のリフレクターも配され、夜間の安全性も確保する。リーズナブルな価格なのも大きな魅力だ。
こちらもおすすめ① LIBERO/リベロ
「ん? これは帽子? あ! ヘルメットなんだ。おっしゃれ〜」と思わず言ってしまいたくなる、帽子型のヘルメット。大きめのツバで日差しをしっかりガードしてくれるが、視野はさまたげない角度で設計されており、夜間のお出かけも安心。また後部にはリフレクター素材を装備し、被視認性も確保。布製部分全体は取り外して洗うことができる。
こちらもおすすめ② FM-X/エフエム・エックス
スポーツ自転車向けヘルメットで、マウンテンバイクでのライドから市街地の移動まで、マルチパーパスで活躍する。ワンランク上の包み込むようなフィット感を実現し、角度調整可能なバイザー、サングラスなどのアイウェアを外して取り付けておけるホールド機能を持つ。スポーツ自転車での市街地移動や通勤をする人にピッタリだ。
Brand Info〜Kabutoについて
日本の自転車/モーターサイクル用ヘルメットのブランド。国内ブランドらしく、日本人の頭部形状に合った安全性が高く高品質なヘルメットを作り続けており、特に自転車ではシェアが高い。他に自転車スポーツ向けアイウェアやグローブも展開し、そちらの評価も高い。
編集部おすすめヘルメット〜LAZER ONE+/レイザー・ワンプラス
シンプルで飽きのこないデザインが魅力のヘルメット。頑丈なハードシェル構造で耐久性がある一方で、十分な通気口が設けられ冷却効果が高く、軽量にも仕上がっている。「TS+(ターンフィットプラス)」フィットシステムにより、圧迫の少ないぴったりとした快適なフィット感が得られるのも特長だ。価格は税込で5500円と非常に魅力的で、それでいてサイズ展開は2つあり、カラーバリエーションも豊富! 初めての自転車用ヘルメットとしておすすめだ。
こちらもおすすめ① CityZen KinetiCore/シティゼン キネティコア
独自の特許取得済み衝撃保護テクノロジー「KinetiCore(キネティコア)」を搭載し、市街地走行での高い安全性を確保したヘルメット。自転車で転倒したときに特有のもので、脳に深刻なダメージを与えるとされる“回転衝撃”を軽減してくれる。後部には別売りでLEDテールランプが装着でき、夜間の被視認性確保にもぬかりなし。先進的デザインも光る。
こちらもおすすめ② Compact AF/コンパクト アジアンフィット
スポーツ自転車に良く似合う、スポーティなフォルムのシティ系ヘルメット。AF(アジアンフィット)の名前のとおり、アジア人型の頭部形状にフィットする作りになっている。また、細かなフィット感の調整が可能な「TS+(ターンフィットプラス)」機構も搭載。さらにバイザーが付属し通気性も高い本格的な仕様だが、価格がこなれているのがうれしい。
Brand Info〜LAZERについて
ベルギーの自転車用ヘルメットブランド。創業から約100年の歴史を持ち、世界50か国以上で販売されている。2022年には独自の安全機構であるKinetiCore(キネティコア)を発表し、それを搭載したヘルメットをリリースしたことが記憶に新しい。
編集部おすすめヘルメット〜uvex urban planet/ウベックス・アーバンプラネット
リサイクルしたバイオベースの素材で作られた、スタイリッシュで革新的なヘルメット。「planet」という製品名には、“protecting planet(星を守る)”という意味が込められ、サステナビリティへの配慮がなされている。表面は独特の高級感ある質感をしており、所有欲をかきたてる。もちろん一方で、安全性と高いフィット感、快適性も実現している。デザイン、性能、環境への配慮という3つを成り立たせたい、ハイセンスで意識の高いあなたにぴったりなヘルメットだ。
こちらもおすすめ① finale visor/フィナーレバイザー
「か、かっこいい!」思わずそう叫んでしまいそうな、個性的で先進的なデザインのアーバンヘルメット。明るめのミラーコーティングのバイザーが装着され、快適な視界を確保する。また後部はかなり保護範囲が広い作りで、安全性を高めている。丸みを帯びたシティ系デザインながら通気口も多数設けられ、通気性も抜群だ。
こちらもおすすめ② rush visor/ラッシュバイザー
アーバン系のベースヘルメットにミラーコーティングのバイザーが装備された、先進的かつシティライクなルックスの高機能ヘルメット。こちらも衝撃保護の強化のため後部を覆う範囲が深く広くなっている。また、初期で後部にテールランプが装着されており、夜間の安全性もアップさせている。ポップなカラーで全6色から選べるのもポイントだ。
Brand Info〜uvexについて
ドイツのアイウェア&ヘルメットブランドで、同ジャンルではヨーロッパ最大規模となっている。90年以上の長い歴史を持ち、特にウィンタースポーツと自転車スポーツでは輝かしい実績を残してきた。自転車分野ではアイウェアにも定評があり、ヘルメットと合わせて使いたい。