東京に本拠を置く折りたたみ自転車メーカーのイルカが、2023年3月より、スペインのバルセロナに配送拠点を開設し、欧州での本格的な販売活動を開始した。

イルカは、街乗りに最適な優れた走行性を備え、折りたたみ時の収納性と携行性を進化させた“モバイル変身自転車”だ。10年の開発期間を経て2019年夏に日本で発売され、その後3年で延べ11か国（日本、インドネシア、シンガポール、香港、台湾、マレーシア、フィリピン、カナダ、メキシコ、スペイン、イタリア）に出荷されてきた。2022年までの累計の海外出荷比率は49%に達しているという。

これまで欧州への試験的な出荷はあったものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生産や物流が滞っていたため、販売活動は限定的だった。しかし、諸状況が感染拡大前の状態に復してきたことから、欧州全域での本格的な販売店開拓に取り組む。バルセロナの倉庫に在庫を保持して配送拠点とすることにより、欧州各国の販売店は、輸入関税の負担なく（EU非加盟国を除く）、注文から概ね1週間以内に比較的安価な輸送費を負担するだけで商品を入手することができる。現時点で以下の3店が販売店として決定しており、順次拡大させる。

BK Lisboa（ポルトガル・リスボン）
https://www.bklisboa.pt/iruka

Jour de Vélo（フランス・パリ）
https://www.jourdevelo.fr/

Whatabike!（スペイン・バルセロナ）
https://whatabike.eu/

イルカのラインナップは、現在、8段変速＋スポーツスペックのフラッグシップモデル「イルカS」（国内販売価格25万4800円）と、5段変速＋コンフォートスペックのバリューモデル「イルカC」（同19万9800円）の2つ。それぞれシルバー、ストームグレー、ブラック、ブルー、レッドの5色展開だ。