【四国一周PR】台湾一周2023レポート 1日目
四国一周スタート地点0kmモニュメントを完成させる最後のピースが台湾へ出発
いろいろな思いが重なり合う台湾一周がスタートする。
初日は台北の松山駅で四国一周PRイベントを実施するため朝は早い!6時40分、出発で宿泊していた兄弟大飯店(ブラザーホテル)からサイクリングは台北市をスタートして、新竹市を目指す全90km。
今回の一周ツアーは、サポートカー2台とサイクリングガイド2人体制で、ジャイアントアドベンチャーという自転車を専門とする旅行会社が運行する。
ツアーの責任者として、日本名「しずか」という女性が僕たちのお世話をしてくれるという安心のパッケージ。台湾の走り方や歴史文化はもちろん、食べ物まで色々と教えてくれる。
ツアーの先頭はホイッスルを持ったサイクリングガイドのクロちゃん。減速やストップ、障害物などをホイッスルとハンドサインで知らせる僕たちの安全走行の命綱!
後ろを走るのはメイちゃんで、遅れた人やトラブルなどツアー全体の状況を無線で管理する。例えば信号で分断されたらクロちゃんを止めたり、坂道で誰かが遅れたら前のグループは安全な場所で待つように指示をする。この2人が僕達を挟む形で、安全もしっかり管理しつつ運行する。
まずは四国一周PRイベントを実施するために台北松山駅に向けて走り始めると、信号の意味とか停車位置とかが難しい!なんとなく漢字で書かれた路面表示や信号の色で理解できるような、できないような……。バスは抜いたらダメという絶対のルールなど、クロちゃんに付いていけば安心だ。
3年間の全てが止まった時期を経て、久しぶりの海外サイクリングは、再始動したことを実感してPR隊のテンションは上がる。
松山駅に到着すると!そこには大勢のイベント参加者がすでに集まってくれていた。その中には四国一周や四国台湾ダブル一周達成ジャージを着た人、過去に僕がガイドとして運行した四国一周に参加してくれた人も数名いて、盛大にPR隊の到着を歓迎してれた!
PRイベントには自行車新文化基金會フィービー会長も駆けつけて会場は一気に盛り上がり、さらに台北松山駅の駅長さんも登場。PR隊と同じジャージを抽選で50人へプレゼント!さらにはネックカバーも大勢にプレゼントされるというもので、四国一周のパンフレットも同時に配布された。
そしてサイクリングスタート!集まってくれた数人は早くも四国台湾一周の記念ジャージに着替えて!さらに基金會フィービー会長も途中までお見送りライドで一緒にサイクリングスタート。PR隊にとっては手応えを感じたPRイベントとなった。
台北市内でも、日曜の午前中は交通量も少なく過去の記憶と比べると走りやすい!これから台湾一周を考えている人は台北市内を走る時は日曜の午前中をおすすめしたい。
市街地をこえて淡水という大きな河川沿いのサイクリングロードに突入するところでトイレと補給のために止まると、PRイベントで台湾一周を走ったという家族が全員分のアイスコーヒーを差し入れてくれた!こんな心温まる出来事に、僕が歳をとっておじいちゃんになったら四国一周ジャージを着てチャレンジしている人を見たらアイスを奢るという目標を台湾の地で思い出した。
ここで基金會フィービー会長とはお別れ!また2日後に台中で会いましょう!ということで、PR隊は河川敷のサイクリングロードに突入した。
河川敷というと日本では真っ直ぐなイメージだけど、台湾のそれは地形をうまく使ってカーブや小刻みなアップダウンも適度にあり、走っていて楽しい!日本では真っ直ぐが走りやすいと思っていたけど、また新たな発見となった。
河川敷が終わりアップダウンが続く広陵地帯は石門ダム周辺で水が豊かな土地だということ。そして「日本では社会の窓があいてる」ということを台湾では「石門ダムがあいている」と教えられたが本当なのか?
さて、水が豊かな土地では淡水魚を食べることが多い台湾で、今日は草魚と鯉の料理を食べることができる「水源地」というお店にちょうどお昼に到着。草魚の身を、マンゴーをカットするような感じで切れ目を入れて揚げて、甘酢のようなタレをかけたもので、臭みもなく美味しい。鯉は煮物、このエリアでは魚は3種類以上の食べ方ができるということで揚げ物、煮物、汁物とこの日も3種類楽しんだ。
午後のルートはアップダウンが続き、30℃超えの気温に体力を奪われながらも元気に進むPR隊だったが、少し長い坂で数人が苦しそうなってきたところでサポートカーが止まった。場所は丘の上のお茶屋さん!
店内に入るとお茶のいい香りと、お茶を淹れる道具やお茶の入った壺がきれいに陳列されている。カウンターで店員さんが冷たいお茶を淹れてくれた。飲むと爽やかな香りが口一杯に広がって味もいい!思わずこのお茶ってなんてお茶ですか?って聞いてみたら東方美人という名前らしく、昔々ヨーロッパの王族に献上された時に東から来た美味しいお茶ということで名付けられたとか。
一通り説明を聞いてストーリーに納得したら買わないという選択肢はない!決して店員さんが美人だったからという訳ではなくて5箱買ったから、帰国後うちで出すお茶は東方美人に決まりだ!
だんだん街の景色から少し田舎の景色なってきたが、相変わらずアップダウンが続いて次の下りに差し掛かる時に一度止まった。
スタッフから「次の下りは狭くコーナーが急だから1列でペースをコントロールして!」という注意事項を受けて走り始めると本当に危ないタイトコーナーと勾配のある下の連続だった。こうした的確なアドバイスとスタッフの動きが、サイクリングガイドツアーの安全に大きく影響し参加者の満足度も向上する。
田舎道を走りながら、慣れていない夏日のサイクリング、暑い!暑い!と思っていると次の休憩で見慣れないバイクのお兄さんが何やらナイロン袋を持ってニコニコしている。聞いたらアイスクリーム屋さんの息子ということで、僕らにアイスを届けてくれた。早速食べてみると、刺激的な味の金柑アイスが体を冷やしてくれて生き返った。
初日90kmという距離は、今回のPR隊には初心者も混ざっていることから初心者講習も兼ねていたのだが、無事に新竹市にゴールとなった。
ホテルではシャワーを浴びて、洗濯物をネットに入れて洗濯してから「2度の夕食」。1回目の夕食を走った仲間たちと、2回目の夕食を、駆けつけてくれた台湾の友人・シュウとローカルのお店へ!進む自転車の交流と食文化交流の初日は満足のいく形で初日の終わりを迎えた。
参考サイト:四国一周サイクリング
https://cycling-island-shikoku.com