【四国一周PR】台湾一周2023レポート 3~4日目 台中から車城まで

目次

3日目、台湾南部へ

台湾一周2023レポート 3-4日目

台湾一周の3日目は台中から台南へ向かう145kmの道のり。今日のサイクリングは自行車新文化基金會フィービー会長をはじめジャイアントの関係者も一緒にお見送りサイクリングで一緒に走る。しまなみ海道のサイクリングツアーにスタッフで来てくれて参加してくれたジェフやアガも来てくれて台湾の地で友人とサイクリングできたのは最高に嬉しい出来事だった。

台湾一周2023レポート 3-4日目

フィービー会長とジェフとアガ

この日はジャイアントがサポートするトライアスロンのワールドチャンピオンが被っていた帽子の話になり、どうもお寺で貰えるらしいということ。トライアスロン界では有名なこのお寺まで台湾チームと一緒に走ることになる。

さて台中市内の朝は交通量も多く走りにくい。特に市街地でのサイクリングにはガイドが必要不可欠ということを台中の朝で実感した。交差点の渡り方や、交通量が多く車のスピードが速いところの横断補助など、なんとなく走っていたら気がつかないけどツアーを運営する立場で見ると本当に守られて気持ちよく走らせてもらってるな〜と感謝。

台湾一周2023レポート 3-4日目

30kmほどの市街地サイクリングも派手なお寺や、美味しそうな食べ物、みたことない看板を見ながら楽しく走る。途中の休憩地点は「成功駅」という名前の駅舎で、テストを受ける前の学生はここでチケットを買うらしい(日本にも合格駅とかあったような記憶が蘇るが・・・)。フィービー会長や台湾の仲間達とお別れのお寺に到着した。

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ここにはジャイアントのアンバサダーを務める内間康平(通称ウッチー)の義理のご両親が差し入れてきてくれていた。台湾のゼリーと果物、そしてご両親のお店のジャーキーだ!このジャーキーが汗をかいた身体に染み渡るスパイシーな味で、日本では食べたことないクセになる味。残念ながら検疫の関係で日本には持って帰れない。

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ガイドの内間さんと、その義理のご両親。手に持っているのがおいしいジャーキー

お店は1968年創業開始で「味純香食品行」。住所:彰化縣員林市新生里新生路172號

台湾に来たら是非食べてほしい。

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トライアスロンワールドチャンピオンが被った事で有名なった帽子が貰えるお寺で、記念撮影

しっかりワールドチャンピオンの帽子も貰って、みんなと記念撮影をしたら再スタート。しかし台湾のお寺ってものすごい派手だな〜。そしてお参りに来ている人が本当に多い。

田園が広がる郊外を走り抜けPR隊は北回帰線を越える

台湾一周2023レポート 3-4日目

亜熱帯と熱帯の境目。夏至には太陽が直上90度の位置を通る北回帰線が台湾を横切っている。その線をモニュメントとアーチでしっかり可視化していて、少しテンションが上がる! しばらく走ると、やはり熱帯気候になったんだなと風と太陽が暑くなってきているのを汗と日焼けで確認した。

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この日は16時に愛媛県企業の三浦工業さんの台湾工場へ表敬訪問がPR隊のスケジュールには組み込まれていて、ガイドのクロちゃんのペースが少し上がった。このままのペースでは着かないんだろうな〜と思いながらクロちゃんのお手並み拝見。

信号が多いエリアでは安全を確保して走り、見通しのいい直線ではペースを上げる。なんと到着予定時間の±1分程度で工場着! 台湾の地で見慣れた看板と愛媛県企業への訪問はある意味で日本に帰った感があった。ここでボイラーの製造工程の見学や説明、これからクリーンなボイラーで台湾の環境を良くしたいという目標など色々な面で愛媛と台湾との関係を教えてもらった。交流と記念撮影を済ませたPR隊は今日のゴール地点台南へ。

四日目、台南⇨車城

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PR隊はそろそろ蓄積疲労が出始めたなかで台湾最南端を目指し147kmの道のりへスタートしていく。自転車乗りは最南端とか最東端とか頂上とかピークハント好きが多いが、今日は一つの国の南の端に向かうコースで疲れた体でもちょっとだけテンションが高い。

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景色は熱帯になり、植生が変わった。台湾の中でも農村地域ということで木に何か果物がなっているのを発見!サイクリングルート上のあちこちの木には袋に包まれた果実がなっている。愛媛の場合は、袋掛けする柑橘は結構美味しい柑橘が多くスタッフのめいちゃんに「あれ何?」と期待を込めて聞いてみるとそれは「マンゴー」。他にもバナナや釈迦頭(シャカトウ)という果物、他にもパッションフルーツなど果物天国台湾の中心は南部ということで、休憩タイムに期待を膨らませながら走るが、その道のりは連続するアップダウン、上り切ると見える下りの先の登坂、そしてまた登り切るとみえる先の登坂の連続に心が折れかけたころに休憩地点が現れた。

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そこではアップルサイダーという台湾のシュワッとする炭酸飲料!海外に来ると飲んだことのないドリンクが結構面白い。そして期待していたマンゴーは……ここでは食べることができなくて少しテンション下がり気味のPR隊メンバー。

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別の休憩中に数種類のマンゴーを食べる。大きいものは甘さが少なく小さい方が甘く香りもいい

台湾サイクリングにはアイスとかき氷が欠かせない

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ここまでで一つのピークを越えたので、田園とフルーツ畑の山を下り基調で気持ちよく走り抜ける。PR隊が小さな町に突入するとジャイアントアドベンチャーのシズカから「暑いでしょ!アイスクリーム食べましょう」ということで、アイスクリーム屋さんにピットイン。山盛りのアイスクリームには台湾らしい芋を甘く煮たものが入っていて、体の冷却といいエネルギー補給になったが、窓際の席で外向きにおじさん5人がアイス食べる変な絵を後で写真を見せられて知る(笑)おじさんも心底楽しめるのが台湾一周です。

台湾一周2023レポート 3-4日目

公衆電話から愛媛のラジオに出演?

そして驚いたのはお会計で「全員分のお金は要らない!」と店員さんが!? 聞くと「日本からはワクチンを分けてもらった恩がある。オーナーから日本人が来たら全て無料と指示されている。ワクチンを本当にありがとう!」とニコニコしながらお礼まで言われた。

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本当に義理堅く、そして気持ちが暖かい台湾の人たちとの交流は、少し疲れた日本人の心に染み渡る。しかし大人数なので申し訳ないから支払うというPR隊と、お金を受け取らないという店員さんの話し合いは、結果1個目は支払わせてもらい、2個目おおかわりは無料ということで話はつき2個目を食べろとお薦めのメニューを教えてくれる。

台湾一周2023レポート 3-4日目

オーナーは自転車にも乗るということで、多くのサイクリストが立ち寄るお店に四国台湾交流のウエアを贈呈し、お店に飾ってもらうように話して記念撮影!いい交流となった。

屏東へ

少し風が強くなり始めたが南国の木々のと暑い太陽の中をPR隊は疾走し昼食の街「屏東」へ。途中高速道路のような一般道を走り、ガイドなくしてはとても走れない迷うような作りの道を10kmほど走り到着すると、このエリアのジャイアントストアのオーナーが案内してくれる人気店で肉圓(バーワン)を注文。

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これは、「千と千尋の神隠し」に出てくる、食べると豚になるシーンで描かれたことでも有名な食べ物で、プニプニの餅っぽいもの中に肉の餡が詰まったもの。そのほかイカ、ワンタンなど食べ切れないほどの量の食事から、「次に出てくるレバーが最高に美味しい」と言われたがギブアップ!そんなに美味しいなら先に出してくれ!

台湾一周2023レポート 3-4日目

案内してくれたジャイアントストアにも四国台湾交流ジャージを飾ってくれるということで、ここでもPR隊は交流の和を広げた。

雨予報が……

午後のスタート時にちょっと雲行きが怪しくなってきて、天気予報を確認すると降りそう!ちょっと前に走ったエリアは雨雲レーダー的には雷雨になっているが、「晴れ男だから」となんの根拠もない自信とノリでPR隊は次の目的地へと進み始める。そして次はかき氷と!もう目的地=食べ物となっているが台湾一周では必ず立ち寄るかき氷屋さんで、PR隊としてはなんとしてもそのお店に四国台湾のジャージを飾らないといけないのだ。ペースを上げたPR隊は雨に降られることもなく進んでいく。

ところが、緊急事態発生。なんとかき氷屋さん前が全車線工事で通行止めになっていて工事に伴い臨時休業……。暑い中でかき氷を心の拠り所に市街地を走ったPR隊は少し途方に暮れるが、そこはジャイアントアドベンチャーの敏腕スタッフ「しずか」がすぐに違う美味しいカキ氷屋さんを手配してくれた。

台湾一周2023レポート 3-4日目

台湾のカキ氷は氷の中に芋を甘く煮たものや、タピオカなど色々なものが入っていて中身や店によって違うので色々と試してほしい。僕らは黒蜜とトッピング全部乗せのようで楽しく食べて体の中からアイシングして生き返った。

残り50km程度は海が見える海岸線で、アップダウンが続く信号も交差点も少ない走りやすい道。そこを先頭ガイドのクロちゃんが結構なスピードで前を引き始めると、連日の100km超えでPR隊も少し疲れが見え始める。
ふと、冷静にあたりを見ると、雨雲がそこまでやってきていて、なんとなく雨の匂いもしている。雨雲から逃げ切るべく、クロちゃんとともにウッチーも先頭に入りペースを維持して、最南端車城のホテルに滑り込んだ。

台湾一周2023レポート 3-4日目

ゴール後に雨が降り始め、天気予報を見ると雷雨予報が走ってきたエリアに掛かっていた。テレビでは昨日走った台中は、道路が冠水するほどの大雨であると報じていた。運も味方して誰1人掛けることなく台湾1周の折り返し地点までこれたことを喜び合って、翌日の雨予報に備えた。