東京サイクルデザイン専門学校OBの自転車人生を教えて!
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東京・渋谷にある日本初の自転車の専門学校「東京サイクルデザイン専門学校」(以下TCD)は、創設から10年以上になり、卒業生達が日本の自転車業界の様々なところで活躍を見せている。就職先としてメーカーや、自転車ショップ、フレーム工房という選択をする卒業生が多いなか、今回はちょっと異色の業種へ進んだ2人を紹介する。
地域密着チームのプロ選手 藤田涼平さん
入学前、将来像は具体的ではありませんでしたが、メカニックやビルディングの授業などカリキュラムも豊富で、TCDに行けばいろんな選択肢が広がるだろうなと思っていました。実際、僕はTCDの友人がきっかけで競技の面白さを知り、卒業後にはプロ選手になったので、どんな未来があるかは本当にわかりませんよね。
TCDでさまざまな知識や技術を身につけたので、引退後のセカンドキャリアについて悩むこともなく競技に集中できています。今の目標は、JCLで優勝を狙えるようになることです。それから、生まれ育った埼玉のチームに所属しているので、チームの知名度を高めて、埼玉の自転車レースの盛り上げに貢献したいと思っています。
MTBで自在に遊ぶ表現者 板垣奏男さん
TCDで知識欲と好奇心を満たす中で、あらためて自転車の長い歴史とものづくりの面白さを、自分が手を動かすなかで強く実感しました。TCDで学んだものづくりの視点は、今も役立っていて、プロとして乗るだけでなく、エンジニア目線で製品を見ることができるんです。これは自転車業界のどの分野に関わるとしても、とても大事なことだと思います。
ここ数年、日本の各地でMTBをレジャーとして楽しめるフィールドが整ってきていて、ビギナーの方や親子連れの方々が楽しめるようになってきました。僕自身もプロとしてMTBの魅力を広げつつ、インストラクターとしてはジャンプとか激しさだけじゃない、穏やかなMTBの楽しみ方も伝えていきたいですね。