つくば霞ヶ浦りんりんロード、ビワイチ、しまなみ海道が日本を代表するサイクリングロードに
2019年11月7日(木)、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「ビワイチ」「しまなみ海道サイクリングロード」の3つが初めてのナショナルサイクルルートに指定された。
ナショナルサイクルルートは、2019年9月9日に、国土交通省の自転車活用推進本部によって創設された制度。優れた観光資源を有機的に連携したサイクルツーリズムの推進により、日本における新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、一定の水準を満たすサイクリングルートを国が指定するものだ。一定の水準を満たしているかどうかは、ルート設定、走行環境、受入環境、情報発信、取組体制の5つの観点から判断される。
赤羽一嘉国土交通大臣は、「決定を契機として、国内外からのサイクリストが各地域を訪れ、その魅力を満喫してもらえるよう、国としても、国内外への情報発信を強力に進めるなど最大限支援したい」と話した。
また、あわせてナショナルサイクルルートのロゴマークも発表された。漢字の「和」を表現し、和やかで心地よいサイクリング、サイクリングで出会うヒトやモノ、コトとのつながりをコンセプトにしている。このマークは、ナショナルサイクルルートのポータルサイトで使用されるほか、路面標示や案内看板で利用される。
今回、国交省で行われたナショナルサイクルルートの発表には、3つのサイクリングルートに関係する茨城県、滋賀県、広島県、愛媛県の自治体関係者が多く出席した。
この発表は、「国が魅力にお墨付きを与えた」(茨城県の大井川和彦知事)ようなものだが、多くの首長が共通して話していたのは、これがゴールではなくスタートであるということだ。審査委員会の評価は国交省のサイトで公表されており、ナショナルサイクルルートとして必須ではないものの推奨される基準を十分には満たしていない部分があり、改善方針が示されている。ナショナルサイクルルートは、国内外へのサイクルツーリズムのPRになるだけではなく、指定を目指す国内のサイクリングルートの手本にもなる。今後も、さらに走行空間を整備し、安全性を高めるなど、一層のサイクリング環境の整備が求められる。
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