【愛媛県】ゆめしま海道でサイクリング+アウトドアアクティビティを満喫!(後編)
目次
瀬戸内海のゆめしま海道(愛媛県上島町)はサイクリングだけじゃなく、アウトドアアクティビティも盛りだくさんの島だ。2泊3日、最高の大人旅を堪能できる上島町の魅力をお伝えする!
二日目もアクティビティてんこ盛り、まずは日の出を浴びながらのヨガ体験
昨日のサンセットクルージングの感動も、しこたま飲んだハイボールで流されてしまった筆者(笑)。二日目の朝は4:30起床で、日の出を浴びながらのヨガ体験。太陽礼拝のヨガはかなりメジャーなものだと地元のインストラクター、西村すみれさんからレクチャーを受ける。それにしても眠い……。
太陽礼拝は、心身のエネルギーをマシマシにしてくれるらしい。これ以上エネルギッシュになってどないすんねんっと思いながら、人生初のヨガにチャレンジ!体が先生のように動かない……。しかし、わたわたしているうちに地平線から浮かび上がる太陽を浴びながら、汗がじわじわと吹き出してくる。その時、なぜだか分からないが、ブルース・リーのあの名言が頭をよぎった。「Don’t Think, Feel!!」そう、「考えるな、感じろ!」と……。
初めてのヨガは、エネルギーを増幅するより、体の硬さをする痛感するダメージのほうが大きかったが、民宿中塚の朝食でご飯をおかわりするくらい食べたので、おそらく相当なエネルギーを消費したのだろう……。そんなこんなで二日目も思いっきり楽しんで行こうと思う。
生名(いきな)島サイクリング&BBQ
生名島のサイクリングはわずか9km。今日はどちらかというとサイクリング < アクティビティ多めの1日になりそうだ。弓削島から弓削大橋、生名橋を渡るともう生名島だ。スタートして、生名橋記念公園を過ぎて、下ってすぐにある白い砂浜に降り立った。娘のような年齢の遥ちゃんとは、楽しみ方も違うようだが、筆者は浜辺や河原に出ると必然と平たい石を探し投げたくなる癖が50代半ばになっても変わらないようだ(汗)。
昭和の阪神タイガースの大エース小林繁を完コピしたサイドスローで石を投げるものの、誰も気づいてくれないという……。
五十肩が悪化しそうになったので、遥ちゃんと今朝習ったヨガの復習をすることに……。こんなやつおらんやろ~とツッコミながらも、笑いながら付き合ってくれる彼女のために必死のパッチで大腿四頭筋を伸ばしたのだった。
この日は起床が早かったのと殺人的な暑さのため、ちょっと走っただけででもフラフラするほどだ。撮影もそこそこに今日の島ランチはスタミナ補給にはもってこいのかんきつジビエBBQ。生名島北部にあるサウンド波間田(はかんだ)キャンプ場は手ぶらで来てBBQが楽しめるスポットだ。流行りのサウナテントもあるので、サイクリング後にこちらでキャンプ泊というのも捨てがたい。
利用料金:
かんきつジビエBBQ 2700円~
BBQコンロセット2人用(炭2kg、紙コップ、紙皿、アルミトレイ、割りばし、軍手、トング、火箸)2750円~
住所:愛媛県越智郡上島町生名2798
問・ゆめしま倶楽部
TEL 0897-72-8905
シーカヤック&島のお母さんとのお買い物で二日目を終える
かんきつジビエをいただいた後は生名島の残り半分を走り、昨日走った佐島へと向かう。いよいよ今回の旅で一番楽しみにしていたシーカヤックだ。
会場に到着するやいなや、署名をしてすぐさまカヤックを浜辺へと引っ張っていく。見た目に反して、そんなに重くはない。歩きながら「カヤックて難しいんですか?』という私の問いに対し、インストラクターの石田さんは「自転車と一緒で誰でも乗れますよ~」の何とも言えぬゆるい返しで、不安を払拭してくれる。
浜辺でパドリングのレクチャーを受け、左右上下のパドルの向きの入れ替えを教わったところで頭の中がぐちゃぐちゃになってしまったが、いざ海に浮かぶと思いのほか、パドルは軽く想像以上に進むことができた。さらに水辺近くを進むのがこんなに気持ちいいものとは思わなかった。波も穏やかで、透き通る海の中には大きな魚の群れも見えている。最高だ! 予想以上に最高のアクティビティだ!
今回はわずか一時間ほどだったが、通常の石田さんの体験ツアーでは無人島に行って読書したり、キャンプしたりするそう。また上島町での楽しみが増えたように思う。
離島エコツーリズム シーカヤック体験
住所:上島町弓削佐島2626(瀬戸内パドラーズクラブ)
料金:体験スクール【半日】6000円/1人、【1日】1万2000円/1人、他
申込み・問合せ:上島町観光協会(0897-72-9277/受付時間8:30~17:15)
シーカヤック体験後は、弓削島へ戻り、お母さんへの親孝行と称して、夕食の買い出しにお付き合いさせていただいた。
ままっ、結局のところは一緒に魚屋さんに行って、食べたいものをおねだりしただけなんやけどね……(笑)。
今日は50代半ばを過ぎたおっちゃんが、ヨガとシーカヤック、人生初めての経験を2つもやらせていただくという、ヒデキ感激の1日となった。
最終日はサイクリング&登山
上島町2泊3日の旅もいよいよ最終日。連日早起きで多少疲れもあったため、今日はゆっくりめのスタート。2年連続でお世話になった民宿中塚のお母さんと記念撮影をしてお別れし、最後の島となる岩城島へと向かう。弓削島から3つの橋を渡りながら、それぞれの島へお礼とお別れを心の中で言いながら走った。約7.5kmほどで岩城島に到着する。
岩城橋を降りてから、橋をくぐり、すぐの橋のたもとを振り返ると他の島と違って、岩肌がごつごつとむき出しになっていて何とも男らしい感じがする。
スタートが遅めだったが、予定より早めの11時過ぎにランチを予定していた岩城港のリモーネ・プラザ(岩城観光センター)に到着した。いよいよ今回の旅の島ごはんラストを飾る「元祖レモンポーク丼」の登場だ。過去に上島町のサイクルイベントでお弁当を食べたことがあったので、それほど期待はしていなかったのだが、出来たては完全別物だった。柔らかいバラ肉は脂ものっていて、おっちゃん的には一瞬ひるみそうになったが、ご飯の上のしゃきしゃきのキャベツ、半熟卵に地元名産のレモン果汁を絞ることで、しつこさはまったくなく、むしろいくらでも食べられるほどだ。まさに島のラスト飯にふさわしい一品だった。
食後は島の西側の抜けのいい感じの海を眺めながらサイクリングを楽しみ、いよいよ最後のアクティビティとなる島の中央にそびえる積善山(せきぜんさん)の登山へと向かう。上り口から登山をすると1時間半掛かるそうだが、今回はeバイクで上ったところわずか15分で山頂駐車場にたどり着いた(笑)。ちなみに積善山は3000本に及ぶ桜の名所としても知られていて、全日空のカレンダーにも採用されるほどだ。桜のシーズンは車は通行禁止になるのでそれこそeバイクを使って上るのをお勧めする。
積善山から下りて、長江港を過ぎて南下すると、でっかいタンカーが見えてくる。イワキテックの造船所だ。造船所の風景は瀬戸内海では珍しくないかもしれないが、本州ではなかなか見られない景色なので度肝を抜かれる。とにかくスケールがデカイ! そう、男心をくすぐられるのだ。
造船所からすぐの岩城橋を渡り生名島の立石港へと向かう。いよいよ旅の終わりだ。娘のような遥ちゃんには猛暑の中の3日間、たいへんお世話になった。お互い真っ黒に日焼けして、ホンマの親子みたいになってしまったが(笑)、いよいよお別れだ。不思議と別れの寂しさは感じなかった。多分、来年も遊びに行くからだと思う。
また、帰りたくなる島、上島町……。ありがとう~
帰路は生名島の立石港から土生(はぶ)商船の高速船で三原港まで約40分(1500円/1日12便)。三原港から山陽新幹線 三原駅までは徒歩4分。三原港から広島空港へはリムジンバスで約40分。大阪も東京もアクセスは悪くはない。