【愛媛県】E-bike Action eバイク+上島ヨットセーリング モニターツアーに参加!

目次

4年前よりeバイクの活用を推進してきた愛媛県が今回はeバイクとヨットセーリングを組み合わせた全国でも珍しいスタイルのモニターツアーを開催した。8月末にはeバイクとキャニオニングのモニターツアーも実施される。

開催日時:2023年7月23日(日)
主催:愛媛県自転車新文化推進協会

 

eバイクアクション

 

ほとんどの参加者がeバイクを初体験。そのパワーにびっくり!

今回のモニターツアーはeバイクでサイクリングをするだけではなく、他のアウトドアアクティビティをプラスして、両方楽しもうという企画だ。開催地となる上島町は愛媛県の最北端、しまなみ海道のちょうど東に位置する弓削(ゆげ)島、佐島(さしま)、生名(いきな)島、岩城(いわぎ)島の四島で形成され、それぞれの島を3つの橋でつないだ約50kmのルートが「ゆめしま海道」だ。ちなみに上島町には信号が一つもなく、交通量も少なく、道路もきれいに整備されているので、サイクリストにとってはまさに夢のような島だ。

今回はこのゆめしま海道の弓削島、生名島、岩城島をつないで、トータルで約33kmのコースを走り、途中でヨットのセーリングと地元食材をふんだんにつかったランチを食べて楽しむツアーだ。

 

上村俊之上島町長

ご自身もサイクリストの上村俊之上島町長より「きれいな海と橋でつながれた島の世界に誇れる景色を楽しんでほしい」と開会の挨拶が行われた

 

ツアー参加者全員にジャイアント&Livのeバイクが用意され、ライドは愛媛県サイクリングガイド協会の講習を受けたスタッフが前後でサポート、さらにはドリンク、軽食のサポートカー付きなのでスポーツバイクに乗ったことのないひとでも安心・安全に参加することができる。

 

スタート前のブリーフィング

スポーツバイクに乗るのも初めての参加者もいたが、スタート前のブリーフィングで細かくレクチャーしてもらえるので安心だ

出発前の試走

出発前に試走を行い、乗り方、降り方、ブレーキの掛け方などの基本動作を学ぶ。慣れてから実走することで、参加者の不安を取り除くことができる

 

今回のツアーは10名ずつが2組に分かれて出発した。参加者の多くがeバイク初体験だったが、こぎ始めのスーッと進んで行くスムーズさに驚きつつも、乗り始めるとすぐに慣れている様子。後半になると「上り坂も会話をしながら走れるeバイクっていいですね!」というような会話も聞こえてきた。誰もがeバイクのパワーにおどろき、笑顔で楽しんでいるのが印象的だった。また、参加者の半分以上が女性というのもさすが「サイクルパラダイス愛媛県」だなと思った。

 

高濱八幡神社

高濱八幡神社

スタートして、最初の休憩ポイントとなる高濱八幡神社では、上村町長自らが語り部となり、神社の成り立ちや、島の地形などのお話をして、参加者が熱心に耳を傾けている様子も見受けられた

 

海を眺めながら走る

常に海を眺めながら走ることができるこのロケーション。上り坂でもeバイクなら楽チンだ

 

自転車の本場、ヨーロッパでは自転車の楽しみ方に変化が……

今回のツアーを運営したコイデル代表であり、TEAM GIANT所属のプロサイクリスト門田 基志さんに先日イタリア遠征に行った際のヨーロッパの最新事情を伺った。ヨーロッパではゼエゼエハアハアして自転車を楽しむことから、中高年を中心にeバイクで移動し、他のアクティビティを楽しむという遊び方が大きな流れになっているそうだ。eバイクは、上りも長距離も楽に走れるので、その移動中も楽しめるアクティビティと言える。

同行した参加者に参加した理由を聞くと、ほとんどのひとがeバイクに興味があって、かつヨットに乗れることを挙げていた。さらに、他にやりたいアウトドアアクティビティを聞くと、サップが圧倒的に多く、続いてシーカヤック、キャンプという声が多かった。実は今回の会場である上島町では、その全てのアクティビティが体験できる夢のような島なのだ。さらにはフィッシングや海辺でヨガなどもできるという。いよいよ、佐島の三ッ小島で自転車を降りヨットセーリング体験へ。キャプテンのサムさんと、サムさんが手作りしたAsanagi号とYūnagi号が待つ浜に降りて早速ヨットに乗船。

 

カタマランヨット

カタマランヨット

帆を上げる前と上げた後のカタマランヨット。軽快に進むヨットに参加者全員が大喜び! サイクリングの足を止めて、ヨットの上で海を感じながらしばし休憩

 

無人島に上陸

自転車では行けない島の素敵なスポットを訪れたり、サイクリングコースからは見えない景色を見ることができるのがヨットセーリング体験の醍醐味。この日のセーリングでは無人島に上陸して、非日常を楽しむことができた

ととやの海の駅弁

楽しみにしていたランチは弓削島にある寿司居酒屋「ととや」のゆげ海の駅弁。地元の魚介など盛りだくさんで見た目も味も最高のお弁当!

ランチを食べる参加者

初対面にも関わらず、一緒にサイクリングして、おいしいご飯を食べれば、もう友達だ

海の駅舎ふらっと

ランチ会場の「ゆげ海の駅舎 ふらっと」は全国初の海の駅舎だ。トイレ、フリーWi-Fi、空気入れ、電源コンセントを無料で利用できる。コインシャワーやコインランドリーもある

リモーネプラザ

岩城港のリモーネ・プラザでお土産を購入。サポートカーがゴールまで運んでくれるので地ビールを買っているひともいた

 

コンパクトな地形できれいな海と橋を渡れる非日常サイクリング&さまざまなアウトドアアクティビティを楽しめる上島町に一度訪れてみてはどうだろう。

 

青いレモンの島ゲート

後半になるとすでにサイクリスト仲間となっていた。とても初対面とは思えない……(笑)

巨大なタンカー

岩城島北側にある岩城造船の巨大なタンカーを横目に見ながら、瀬戸内海特有の景色を楽しむ

弓削大橋

弓削大橋をくぐると、もうすぐゴールの弓削港だ

 

ふだんはロードバイクに乗っている参加者に感想を聞いたたところ「スポーツ自転車は目的地に行くための手段だと思ってたが、eバイクは乗りながら楽しめるスポーツだと気づいた。ヨットのセーリングが目的だったが、eバイクの楽しさに気づくことができてよかった」という声もあり、eバイクの可能性を大いに感じることができた。

<ツアー行程>
弓削港ひだまり公園スタート~高浜八幡神社~ゆげ海の駅舎(昼食)~三ッ小島 島旅ヨット~ヨットセーリング~三ッ小島 島旅ヨット~生名島いきなスポレク~岩城港(お買い物)~小漕港~生名島いきなスポレク~弓削港ひだまり公園ゴール

ライド33km、約5時間40分のツアー

 

愛媛県自転車新文化推進協会の藤原課長

主催者である愛媛県自転車新文化推進協会の藤原事務局長(愛媛県自転車新文化推進課長)に話を伺った。
「愛媛県は4年前よりしまなみ海道を中心にeバイクの魅力を発信し、新しいサイクリングライフを提案するプロジェクト「E-BIKE ACITIONしまなみ」を行ってきた。具体的にはeバイク活用の魅力発信・エリア拡大・プロモーション・ワーキンググループ等を実施し、今年からさらなる普及を図るためにモニターツアーを開催することになった。実際にeバイクを体験してもらう機会を増やし、今後もeバイクの活用を推進していく予定です」

 

E-bike Action 第二段。eバイク+松野町キャニオニング モニターツアー 8/27開催

E-bike Action E-bike + キャニオニングモニターツアー
開催日:2023年8月27日(日)※天候により中止または内容が変更になる場合がある
集合・解散:フォレストキャニオンベース(愛媛県北宇和郡松野町大字吉野2443)
参加費:5000円 ※eバイクレンタル、昼食、キャニオニング、保険料、サポートカー、サイクリングガイド費用を含む
参加資格:18歳以上、未成年の方は保護者同伴
定員:1組8名、2組合計16名 ※申込が定員を上回る場合は抽選となる

問・コイデル

 

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