ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第3ステージはエヴェネプールが区間優勝して総合首位

2023.08.29
レース

photo UNIPUBLIC/SPRINT CYCLING AGENCY / ©Soudal Quick-Step - ©Alexander Hassenstein / Getty Images

スペインで開催中の第78回ブエルタ・ア・エスパーニャ（ＵＣＩワールドツアー）は、8月28日にスリアからアンドラ公国のアリンサル頂上までの158.5kmで、今年最初の山岳区間となる第3ステージを競い、ベルギーチャンピオンのレムコ・エヴェネプール（スーダル・クイックステップ）が区間優勝した。

■今年最初の頂上ゴールはエヴェネプールが制した (photo : ©Soudal Quick-Step – ©Alexander Hassenstein / Getty Images )

総合リーダージャージのラ・ロハを着ていたイタリアのアンドレーア・ピッコロ（ＥＦエデュケーション・イージーポスト）は、１つ手前のオルディノ峠（カテゴリー１）で集団から遅れ、12分以上遅れてゴール。区間1位で10秒のボーナスタイムも獲得したエヴェネプールが早くも総合首位に立った。

全長8.3kmのアリンサル山（カテゴリー１）のふもとでは、まだダミアーノ・カルーゾ（バーレーン・ヴィクトリアス）とレナート・ケムナ（ボーラ・ハンスグローエ）が、集団に1分以上のタイム差を付けて逃げ続けていた。上りの中盤から集団はジェイ・ヴァイン（ＵＡＥチーム・エミレーツ）が先頭を引き続け、次第に小さくなっていった。

ゴールまで残り1kmのフラム・ルージュで最後まで逃げ続けたケムナが吸収された時、総合を争う選手たちが顔を揃えた先頭グループは10数名になっていた。そこから残り300mでロングスプリントを開始したエヴェネプールが、ライバルたちにわずかな差を付けてフィニッシュラインに飛び込んだ。彼はゴール直後に人垣に突っ込んで転倒したが、幸い大きな怪我はなかった。

■ゴール直後の人垣に突っ込んで転倒したエヴェネプール (photo : UNIPUBLIC/SPRINT CYCLING AGENCY)

■区間優勝して総合首位に立ったエヴェネプールのコメント
「我慢して待つのが我々の完璧な戦術だった。我々はオルディノ峠からの下り坂を先頭で走ったが、それは良い選択だった。その後、最後の上りでは長いがとても力強いスプリントをして、とても調子が良いと感じた。だからこの区間優勝はとても嬉しいよ。

逃げが決まるのは我々にとって非常に良い事だったが、それを捕まえてしまったので、区間優勝に集中しなければならなかった。その時、それを取りに行く事を決めた。まだ脚に大きなパンチを受けたような感じだ。赤いジャージを楽しむつもりだ。ここアンドラでの、高地での素晴らしい勝利だ。これは自分の準備が良かった事を示していて、今後３週間の準備は出来ているよ」

■区間優勝したエヴェネプールが早くも総合首位に立った (photo : ©Soudal Quick-Step – ©Alexander Hassenstein / Getty Images )

■第3ステージ結果
［8月28日／スリア～アリンサル（アンドラ）／158.5km］
1. REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) 04h 15′ 39”
2. JONAS VINGEGAARD (JUMBO-VISMA / DEN) + 00′ 01”
3. JUAN AYUSO (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 00′ 01”
4. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO-VISMA / SLO) + 00′ 01”
5. MARC SOLER (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 00′ 01”
6. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 01”
7. LENNY MARTINEZ (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 00′ 01”
8. CIAN UIJTDEBROEKS (BORA – HANSGROHE / BEL) + 00′ 01”
9. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 00′ 01”
10. ALEKSANDR VLASOV (BORA – HANSGROHE / RUS) + 00′ 01”

19. ROMAIN BARDET (TEAM DSM-FIRMENICH / FRA) + 00′ 31”
22. EGAN BERNAL (INEOS GRENADIERS / COL) + 00′ 47”
23. GERAINT THOMAS (INEOS GRENADIERS / GBR) + 00′ 47”
71. ANDREA PICCOLO (EF EDUCATION – EASYPOST / ITA) + 12′ 27”

■第3ステージ後の総合成績（ラ・ロハ）
1. REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) 08h 43′ 11”
2. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 05’’
3. LENNY MARTINEZ (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 00′ 11”
4. JONAS VINGEGAARD (JUMBO-VISMA / DEN) + 00′ 31”
5. ALEKSANDR VLASOV (BORA – HANSGROHE / RUS) + 00′ 33’’
6. CIAN UIJTDEBROEKS (BORA – HANSGROHE / BEL) + 00′ 33’’
7. ROMAIN BARDET (TEAM DSM-FIRMENICH / FRA) + 00′ 35’’
8. SANTIAGO BUITRAGO SANCHEZ (BAHRAIN VICTORIOUS / COL) + 00′ 35’’
9. WILCO KELDERMAN (JUMBO-VISMA / NED) + 00′ 37”
10. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO-VISMA / SLO) + 00′ 37”

11. JUAN AYUSO (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 00′ 38’’
13. JOAO ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 00′ 42’’
21. GERAINT THOMAS (INEOS GRENADIERS / GBR) + 01′ 11”
22. EGAN BERNAL (INEOS GRENADIERS / COL) + 01′ 11”

［各賞］
■ポイント賞 : ANDREA VENDRAME (AG2R CITROEN TEAM / ITA)
■山岳賞 : REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
(※第4ステージは EDUARDO SEPULVEDA (LOTTO DSTNY / ARG) が着用)
■新人賞：REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
(※第4ステージは LENNY MARTINEZ (GROUPAMA – FDJ / FRA) が着用)
■チーム成績：JUMBO-VISMA (NED)
■敢闘賞 : DAMIANO CARUSO (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA)