第3回南魚沼クリテリウム シマノレーシング石原が逃げ切り勝利

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第3回南魚沼クリテリウム
 
2023年9月17日、第3回となる南魚沼クリテリウムが新潟県南魚沼市にて行われた。序盤に逃げた4人がそのまま逃げ切り、その中に入っていた石原悠希(シマノレーシング)が少人数のスプリント勝負を制した。
 

まだまだ夏の日差しの中でのクリテリウム

第3回南魚沼クリテリウム

商店街の町並みの中、スタートを待つ選手たち

 
 
三連休の中日の9月17日、新潟県南魚沼市六日町の坂戸特設コースにて南魚沼クリテリウムが開催された。コースは1周1.24㎞で、Jプロツアーカテゴリーは、40周の総距離49.6㎞で争われた。秋に近い季節ながらも厳しい残暑に見舞われながらのレースとなった。
 
第3回南魚沼クリテリウム

石原、モレ、石上が集団から抜け出す

第3回南魚沼クリテリウム

追走をかけたカバナ

 
 
リアルスタートが切られると、数人が抜け出そうと飛び出す。その中で、数周経過後、石原悠希(シマノレーシング)、ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム)、石上優大(愛三工業レーシングチーム)が集団から少し離れる。集団からさらにライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)、大河内将泰(シエルブルー鹿屋)が追走をかけるが、カバナのみが逃げグループに合流。逃げは4人となった。
 
15秒、40秒と広がっていった集団とのタイム差は、27周を終えた頃、1分以上に広がった。
 
第3回南魚沼クリテリウム

順調に周回数を減らしていく4人の逃げ

第3回南魚沼クリテリウム

逃げを追う集団

 
 
逃げグループの状況とチーム内での状況について石原はこう話した。
「最初から全開という感じではなくて、8割くらいでみんな(ローテーションを)回していました。自分は、集団に(チームメイトで)リーダージャージの中井(唯晶)さんがいて、自分が上位でゴールする分にはランキング的にもあまり問題ないので、行っていいという形で後半にかけて上げていきました」
 

逃げ切りに向けて

第3回南魚沼クリテリウム

1周のラップタイムのほとんどを1分30秒台で走った逃げグループ

 
 
半分の周回を過ぎてもなお1分前後。残り10周を切る頃、集団は一度ペースを上げ、タイム差40秒ほどまで詰めたが途中で失速。またしてもタイム差が広がった。
 
「20周を過ぎて、差が結構あったので、そんなに長い周回でもないし、もしかしたら逃げ切るかもなと思いました。自分たちも暑くてきつかったんですが、多分後ろもペースを上げるのがきついだろうなと思っていました」石原はそう話す。
 
逃げグループの中で唯一複数人を入れたキナンレーシングチームは、カバナにスプリントをさせるべくモレがアタックをするが他のメンバーを振り切ることができない。
 
「ライアンの脚を温存するためにも、他の選手に差をつけようとアタックを繰り返したんですが、うまくいきませんでした。あのような状況では、ほかにどうすることもできなかったです」と、モレは話す。
 
一方で、スプリント力に自身を持った石原は、「あの中ではスプリンターの部類に入ると思ったので、自分からはあまり仕掛けないで、キナンの2人の攻撃にうまくついていって、最後までもつれ込ませました」と振り返る。
 
第3回南魚沼クリテリウム

フィニッシュライン前からガッツポーズを見せた石原

 
 
最終周、最後のコーナーでスプリントをするはずのカバナがメカトラブル。
石原はガチャガチャと鳴る音を聞いたと話し、そのままフィニッシュへとスプリントを開始。誰も石原の横へは並べず、そのまま大きなガッツポーズでフィニッシュラインを切った。
 
モレは、「ライアンは、最終コーナーでチェーンを落としてしまったんです。ちょっと不運でしたね。明日は僕らにフィットすると思います。少しハードで、上りもあるし、距離も長い。明日も頑張ります」と話した。
 
Jプロツアーのランキングは、このレースを終えて1位が中井、2位が石原のシマノレーシングのワンツーとなっている。しかし、翌日の南魚沼ロードレース(経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ)はポイント配分も高く、一気に逆転も有り得る。
 
「明日は優勝したら900点取ることができるので、誰でもジャンプアップできるんですよね。自分たち1位、2位ですけど、あまりポイントのことを意識しないで頑張りたいです」と、石原は話した。
 
 
第3回JBCF南魚沼クリテリウム Jプロツアー リザルト
第3回南魚沼クリテリウム
1位 石原悠希(シマノレーシング)1時間6分2秒
2位 ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム)+0秒
3位 ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)+1秒
 
 
第3回南魚沼クリテリウム

リーダージャージは、中井唯晶(シマノレーシング)、U23ジャージは岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)が着用

 

参考サイト:全日本実業団自転車競技連盟(JBCF Jプロツアー)