ヨーロッパ選手権2023 男子エリートTTは英国のターリングが初優勝

  • photo UEC/Sprint Cycling Agency

9月20日にオランダ北東部ドレンテ州で、2023年UECロード・ヨーロッパ選手権が開幕した。初日はエメンで個人タイムトライアルが競われ、男子エリートは19歳のジョシュア・ターリング(英国/イネオス・グレナディアズ)が初優勝した。
 

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■19歳のターリング(英国)が男子エリートのヨーロッパTTチャンピオンになった (photo : UEC/Sprint Cycling Agency)

 
ターリングは8月に英国北部のグラスゴー・スコットランドで開催された、UCIサイクリング世界選手権の男子エリート個人タイムトライアルで、優勝したベルギーのレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)、2位になったイタリアのフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)に次ぐ3位になった。彼はその2週間後に、レニューイ・ツールの個人タイムトライアルでUCIワールドツアー初優勝を果たしていた。
 

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■ヨーロッパ選手権男子エリート個人TTを制した英国のターリングは8月のグラスゴー世界選の個人TTで3位だった (photo : UEC/Sprint Cycling Agency)

 
男子エリートの個人タイムトライアルには32選手が参加。日曜日までブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)に参加していたエヴェネプールとガンナは参加しなかった。24番目スタートだったディフェンディングチャンピオンのシュテファン・ビセッガー(スイス/EFエデュケーション・イージーポスト)がトップタイムを出し、ホットシートでライバルたちのレースを見守った。

優勝候補の1人だったベルギーのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)は、中間計測でビセッガーのタイムよりも上回っていたが、ゴールではわずかに及ばなかった。ところがヴァンアールトのすぐ後に最終走者のターリングがゴールに現われ、ビセッガーに42秒もの大差を付けてトップタイムを叩き出し、初タイトルを手中に収めてしまった。
 

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■男子エリートの表彰台。左から2位のビセッガー(スイス)、初優勝したターリング(英国)、3位のヴァンアールト(ベルギー)(photo : UEC/Sprint Cycling Agency)


■UECヨーロッパ選手権・男子エリート個人タイムトライアル結果

[9月20日/ドレンテ州エメン(オランダ)/29.5km]
1. TARLING Joshua (GBR) 31:30.01
2. BISSEGGER Stefan (SUI) + 00:42.92
3. VAN AERT Wout (BEL) + 00:43.14
4. BJERG Mikkel (DEN) + 01:09.64
5. CATTANEO Mattia (ITA) + 01:13.76
6. OLIVEIRA Nelson (POR) + 01:15.90
7. HOOLE Daan (NED) + 01:22.02
8. CAVAGNA Rémi (FRA) + 01:25.18
9. LAMPAERT Yves (BEL) + 01:25.21
10. BAX Sjoerd (NED)+ 01:28.99


女子エリートはスイスのロイセルが3連覇

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■女子エリートの表彰台。左から2位のヘンダーソン(英国)、3連覇したローセル(スイス)、3位のシュヴァインバーガー(オーストリア)(photo : UEC/Sprint Cycling Agency)

 
女子エリートはスイスのマーレン・ローセル(SDワークス)が3連覇した。2位は英国のアンナ・ヘンダーソン(ユンボ・ヴィスマ)、3位はオーストリアのクリスティーナ・シュヴァインバーガー(フェニックス・ドゥクーニンク)だった。

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