英国のカヴェンディッシュが引退を延期し、アスタナ・カザクスタン チームと1年契約延長
UCIワールドチームのアスタナ・カザクスタン チームが10月4日に、英国のマーク・カヴェンディッシュは引退を1年延期し、同チームと来季の契約を結ぶ事で合意したと発表した。
カヴェンディッシュは今年5月で38歳になり、ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)の休養日に家族同伴で記者会見を開き、今季で引退すると発表した。その後、彼はジロ最終ステージで優勝し、7月のツール・ド・フランスで史上最多の区間35勝目が実現するのではないかと期待されていた。しかし、彼はツール第8ステージで落車して鎖骨を骨折し、その夢は実現しなかった。
■カヴェンディッシュのコメント
「今年引退を発表し、毎日起きてトレーニングをしなくてよくて、長い間家を留守にする事もなく、代わりに家族と過ごせる時間を楽しみにしていた。サイクリングもレースも大好きだが、その決断には満足していた。でも、明らかにツールでの落車は自分が望んでいたようなキャリアの終わり方ではなかった。まあ、それはそういうものなのだが。
アスタナ・カザクスタンと共に、我々は今年チームとして信じられないほど成長し、本物の家族のように感じていた。それで、ツールでの落車の後でアレクサンドル・ヴィノクロフが最初に言ったのは「もう1年やってみないか」だった。ボクの最初の反応は「ノー、ノー」だったよ。自分の決断を覆す準備ができていなかったんだ。
それから、家族、子供たちと話し合って、彼らから「もう1年だけ続けるべきだ」という答えをもらった。だから今はプロ選手としてもう1年続ける準備ができているし、アスタナ・カザクスタン チームでそれができて、それをやり遂げられるのが嬉しい。このチームが大好きだから、来年以降もこのプロジェクトでもっと何かをやりたい。でも、それは将来の問題だ」