ドゥラセクがアンチ・ドーピング規則違反で4年の処分を下された
国際自転車競技連合(UCI)は、クロアチアのクリスティアン・ドゥラセク(UAEチーム・エミレーツ)が、オーストリア当局の情報に基づいて2016年から2019年の期間にアンチ・ドーピング規則違反(禁止されている方法、物質の使用)があったとして、4年間(2023年5月14日まで)の活動停止処罰を下されたと発表した。
これでUCIが今年5月に、オーストリアの血液ドーピング事件『オペラシオン・アーデルラス(瀉血を意味するドイツ語)』に関与してアンチ・ドーピング規則違反の可能性があると公表した人物は全て処分を受けた。
ドゥラセクは管轄する国のアンチ・ドーピング機関と世界アンチ・ドーピング機関(WADA)に上訴することができる。
| オペラシオン・アーデルラスとは
オペラシオン・アーデルラス(アーデルラスは瀉血を意味するドイツ語)は、今年2月末にオーストリアで開催されたノルディックスキー世界選手権で、ドーピングを行っていた選手や医師が逮捕された事件で、逮捕されたドイツ人医師のマルク・シュミットが、過去にゲロルシュタイナーやチームミルラムのチームドクターだった事から、自転車競技界に飛び火した。
3月には、UCIがオーストリアのシュテファン・デニフルとゲオルク・プライドラーを、一時的な活動停止処分にした。この両名には、6月に4年間の資格停止処分が下された。
5月には、バーレーン・メリダの助監督だったボルット・ボズィッチ(スロベニア)、ドゥラセク、バーレーン・メリダの選手だったクリスティアン・コーレン(スロベニア)、そして元選手のアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)が、アンチ・ドーピング規則違反の可能性があるとUCIから公表された。ペタッキは8月に2年間の処分を下され、コーレンとボズィッチは10月に2年の処分を下された。