パリ〜ツール2023はシーハンがサプライズ初優勝
第117回パリ〜ツール(UCIプロシリーズ)が、10月8日に北フランスで開催され、米国のライリー・シーハン(イスラエル・プルミエテック)が、逃げ切った5選手でのゴールスプリントを制し、サプライズな初優勝を果たした。
23歳のシーハンは、8月からスタジエール(見習い)としてUCIプロチームのイスラエル・プルミエテックに所属する選手だった。2位は英国のルイス・アスキー(グルパマ・FDJ)、3位はノルウエーのトビアスハラン・ヨハ ンネセン(ウノエックス サイクリングチーム)だった。
157選手がシャルトルをスタート。今大会は地元フランスのトニー・ガロパン(リドル・トレック)や、ベルギーのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(AG2R・シトロエン チーム)の引退レースだった。序盤に5選手が逃げ出し、アスキーはそこに加わっていた。
ゴールまで残り67kmで、2018年から今大会後半の見せ場となっているブドウ畑の未舗装の農道セクションがスタートし、アスキーは単独で先頭を逃げ続けた。集団からは残り11kmで彼のチームメイトのオリヴィエ・ルガック(グルパマ・FDJ)がアタックし、シーハン、ヨハンネセン、ジョリス・デルボーヴ(サンミシェル・マヴィック・オーベル93)と一緒に先頭のアスキーに合流した。
5人の逃げグループは20秒ほどのタイム差を守ってツールのゴールに到着。最後はルガックが引いてアスキーをアシストしたが、ゴールスプリントを制したのはシーハンだった。パリ~ツールで米国出身の選手が優勝したのは、117回の歴史で初めての出来事だった。
■サプライズな初優勝を収めたシーハンのコメント
「昨日はフランスでレースに戻る事ができただけで幸せだった。(それで勝つとは)信じられなかった。期待はしていなかったが、我々が良いチームなのは分かっていた。最後はいい数字を持っていたから、トライできると分かっていた。(パリ~ツールで初めて勝った米国人になる事は)ボクにとってすごく特別だ。米国は大きなレースがなくなって本当に大変な時期だからね。
10月にしては暖かい日だった。最後の丘越えはエンジン全開で行き、未舗装路の前で良い瞬間を見つけた。そこからは後ろを振り向かず、良いグループに入った。全員が一緒に働き、我々はゴールに到着した。ジュニアの頃にシクロクロスを始めて、確かにそれが役に立った。未舗装路が大好きなのさ」
■第117回パリ~ツール 結果
[10月8日/UCIプロシリーズ/フランス(シャルトル〜ツール)/214km]
1. RILEY SHEEHAN (ISRAEL – PREMIER TECH / USA) 04h 39′ 05”
2. LEWIS ASKEY (GROUPAMA – FDJ / GBR)
3. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR)
4. JORIS DELBOVE (ST MICHEL – MAVIC – AUBER93 / FRA)
5. OLIVIER LE GAC (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 00′ 07”
6. CHRISTOPHE LAPORTE (JUMBO-VISMA / FRA) + 00′ 09”
7. TOM VAN ASBROECK (ISRAEL – PREMIER TECH / BEL) + 00′ 09”
8. ARNAUD DEMARE (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA) + 00′ 09”
9. EDWARD THEUNS (LIDL-TREK / BEL) + 00′ 09”
10. PAUL PENHOET (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 00′ 09”