愛媛県松山市の自転車プロロードレースチーム「ヴェロリアン松山」の監督に清水裕輔氏
2024年から始動する、愛媛県松山市に拠点を置く四国初の自転車プロロードレースチーム「ヴェロリアン松山」。その初代監督兼ゼネラルマネージャーに、2023年のJCLチーム右京の監督である清水裕輔氏が就任することが決まった。
松山市内で会見に臨んだ清水氏は、「地元の若い選手たちが中堅とベテランの選手の経験値を生かして、それを結果と育成に注いでもらえるようなチームにしたい」と話した。
既に2024年の選手の獲得は済んでおり、2023年シーズンで宇都宮ブリッツェンを退団する阿部嵩之のみが具体的に会見で発表された。阿部を含めたベテランと中堅の選手が6人、若い選手が4人の布陣となるという。その中で、愛媛県だけでなく四国も盛り上げていけるようなチームにしたいという考えから、3人が愛媛県出身者、1人が四国に関係する選手だ。
チームは、創設会見で当初から表明されていたジャパンサイクルリーグだけでなく、Jプロツアーにも参戦する。国際自転車競技連合(UCI)の登録申請もしており、UCIレースにも積極的に参加していきたいという。また、若い選手の経験値を高めるために、ヨーロッパなどへの遠征も視野に入れて活動する方針だ。
清水裕輔(しみずゆうすけ)氏プロフィール
1981年生まれ、埼玉県さいたま市出身。地元の高校卒業後、イタリアへ留学のちチームブリヂストンアンカーに加入し、活躍する。選手引退後はコーチ業に専念し、2014年より強豪チーム「宇都宮ブリッツェン」の監督に就任し、2022年までの9年間監督としてチームを指揮。
監督就任後は主に科学的なトレーニングやフィジカルトレーニングを導入し、さらには心理的競技能力を評価するため心理テストを活用するなどメンタルトレーニングも取り入れた。2020東京五輪代表選手を輩出。
2023年にはJCLチーム右京の監督に就任し、全日本選手権タイトル2冠を達成。国内外でチームを指揮。
6月のアジア選手権大会では日本代表代行監督を務め、2024パリオリンピック日本男子の代表枠獲得に貢献。