美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース2023はプラデスが優勝
11月5日(日)、山口県美祢市でUCIロードレース「美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース」が開催され、ベンジャミ・プラデス(JCLチーム右京)が優勝した。
「秋吉台カルストロードレース」は、昨年までジャパンサイクルリーグの1戦として開催されてきたが、今年はUCI1.2クラスのワンデーレースとしての開催となり、名称も「美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース」と改められた。前日に行われた「山口ながとクリテリウム」に続き、海外3チーム、国内12チームの計15チーム74人が出場した。
コースは、山口県美祢市の秋吉台国定公園を通る「カルストロード」をメインに、南北にループを追加した1周31.9km。カルストロード部分は往復区間で集団がすれ違うことの無いように、従来大会より南側のループが延長された。
朝から広がった青空の下、4周127.6kmのレースがスタート。直後から始まったアタック合戦を経て、16人の集団が先行する。この先頭集団には、愛三工業レーシングチーム4人、シマノレーシング3人、宇都宮ブリッツェン2人、キナンレーシングチーム、レバンテフジ静岡など、国内チームがメンバーを送り込んだ。
後続のメイン集団は、先頭集団にメンバーを入れられなかったヴィクトワール広島が牽引。しかしタイム差は徐々に拡大し、2周目には1分50秒まで開く。同じく先頭集団にメンバーが入らなかったJCLチーム右京は、ネイサン・アール、ベンジャミ・プラデス、山本大喜らが中心となってペースアップ。これによりメイン集団は分裂し、20人弱の追走集団が先頭集団との差を縮めていく。
一方、3周目までに10人まで人数を減らした先頭集団は、「カルストベルグ」と名付けられた登り区間に入ると山本元喜(キナンレーシングチーム)のペースアップにより崩壊。差を縮めてきた追走集団に吸収されて4周目に入っていく。
カルストロードの往路で7人が先行するも、10人ほどの追走集団が吸収。復路のカルストロードまでに新たに6人が先行すると後続との差が開く。メンバーは、ベンジャミ・プラデス(JCLチーム右京)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、石上優大、渡邊翔太郎(以上愛三工業レーシングチーム)、ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)、谷順成(宇都宮ブリッツェン)。
最後の上り区間に入ると、石上のペースアップをきっかけにダイボールがアタック。これにプラデスとルバが続いて3名での勝負へ。最後はプラデスが他の2人を下して先着し、昨年に続き大会2連覇を達成した。
ベンジャミ・プラデス選手のコメント:
「最初の逃げにチームから誰も乗れず、1チーム5人しかいないので集団をコントロールしきれないから、序盤からとてもハードで難しい展開になってしまった。でも最後は強いライバル達に競り勝つことが出来てとても嬉しい。このコースは得意だから、2連覇出来たこともとても良かった。来週のツール・ド・おきなわも2連覇にチャレンジするけど、チームの誰かが勝てればいいなと思っている」
美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース 結果(122.8km)
1位 ベンジャミ・プラデス(スペイン、JCLチーム右京)3時間2分28秒
2位 べンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島)+1秒
3位 トマ・ルバ(フランス、キナンレーシングチーム)+7秒
4位 ネイサン・アール(オーストラリア、JCLチーム右京)+15秒
5位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン)+23秒
6位: 石上優大(愛三工業レーシングチーム)+36秒
7位 宮崎泰史(キナンレーシングチーム)+1分15秒
8位 バス・ファン ベル(オランダ、WPGA)+1分18秒
9位 渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)+1分36秒
10位 山本元喜(キナンレーシングチーム)+3分38秒
中間スプリント賞
岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
山本元喜(キナンレーシングチーム)
山岳賞
山本元喜(キナンレーシングチーム)
トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)
美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース
開催日:2023年11月5日(日)
開催地:山口県美祢市(122.8km)
公式サイト https://akiyoshidai-karst.com/
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