トラックの国際大会「ジャパントラックカップ」開幕 日本勢が各種目で優勝
11月16日、伊豆ベロドロームにて「2023ジャパントラックカップ」が開幕した。
香港、アメリカ、カナダなど、日本を含め8つの国と地域の選手が出場するこの大会は、UCIクラス1(CL1)の国際大会として開催される。11月16日は「ジャパントラックカップⅠ」、11月17日と18日の2日間を「ジャパントラックカップⅡ」とし、3日間で2つの大会が連続して行われる。
16日のジャパントラックカップⅠは、男女共にオムニアム、マディソン、スプリント、ケイリンの4種目と、パラサイクリングのタイムトライアルと個人追抜きが行われた。
男子の中距離種目はチームブリヂストンサイクリング(以下ブリヂストン)同士の争いとなった。
オムニアムはテンポレースを橋本英也、エリミネーションを窪木一茂が制し、3種目を終えて兒島直樹が総合首位となって最終種目のポイントレースへ。序盤は兒島と橋本、今村駿介の三つ巴での争いとなるものの、後半に入ると単独先行した窪木が1位通過を繰り返してポイントを加算。ポイントが倍になるフィニッシュも1位を獲り、逆転で優勝を決めた。
窪木は兒島と組んで出場したマディソンでも優勝。ブリヂストン4チームがトップを占める中でも、窪木・兒島組が、2位の橋本・山本哲央組にダブルスコア以上の差をつけて優勝。窪木は今大会2冠を達成した。
女子オムニアムは梶原悠未(Team Yumi)が安定した強さを見せた。スクラッチでの1位を皮切りに、テンポレース、エリミネーションと1位と取り、満点の120ポイントを持ってポイントレースへ。前半に垣田真穂(チーム楽天Kドリームス)がラップポイントを加えて逆転するも、梶原もラップポイントを獲得して再逆転。後半は内野艶和(チーム楽天Kドリームス)が猛追するものの振り切り、4種目首位で優勝した。
女子マディソンはアジア大会優勝コンビの内野・垣田組が他を圧倒。2回のラップポイントを獲得し、フィニッシュ含め8回のポイント周回のうち6回を1位通過して優勝した。
短距離種目は男女共に全日本チャンピオンが強さを見せた。男子スプリントとケイリンは太田海也(チーム楽天Kドリームス)が、女子スプリントとケイリンは佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)が優勝し、それぞれ2冠と達成した。
ジャパントラックカップI:2023年11月16日(木)
ジャパントラックカップII:2022年11月17日(金)、18日(土)
開催場所:伊豆ベロドローム(静岡県伊豆市)
出場選手:日本代表全メンバー、海外4カ国以上の選手を含む世界のトップ選手たち
実施種目(男女共通):スプリント/ケイリン/オムニアム/マディソン
ライブ配信: 予定無し
有観客:
11月16日(木)、17日(金)入場無料
11月18日(土)のみ有料、エントランスにて500円(現金のみ)
※高校生までは18日も無料