17歳の高橋翔がエリートクラスを制する 2023全日本選手権マウンテンバイク・エリミネーター
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第36回全日本選手権マウンテンバイク・エリミネーターが2023年11月25日(土)に開催された。
「都市型のMTBレース」としてヨーロッパで人気を博しているエリミネーター。国内では、昨年までXCC(ショートトラック)と併催されていたが、UCIにならいXCCはXCOと同じコースでの開催となったため、単独イベントとなった。
会場も千葉公園は変わらないものの、この夏にオープンしたティップスタードーム前の広場を使い、100%舗装路面のコースとなった。
歴代チャンピオンが揃ったエリート男子
シクロクロスシーズンが始まっていることもあってか、エリートクラスのエントリーは19人(内1人DNS)と少なめだったが、澤木紀雄(2018、2020)、森下尚仁(2021)、松本佑太(2022)と、歴代の全日本チャンピオンが勢揃い。さらに今年の全日本DHを制した九島勇気、XCE初参戦の山本幸平と、日本一を決めるに相応しい顔ぶれが揃った。
タイムトライアル形式で行なわれた予選最速は松本佑太で46秒801。これに0.401秒差で澤木、0.441秒差でXCOジュニアの高橋翔が続く。
予選上位16人による1/4ファイナルは上位勢が順当に勝ち上がったが、1/2ファイナルで澤木がゴールスプリントの末に敗退。松本、高橋、森下、山本がファイナルに進出。
抜群のスタートでホールショットを奪ったのは松本。これに高橋がくらいついて2周目に入ると、ティップスタードーム前の上りで松本をかわし、そのまま逃げ切って優勝。2位に森下の追撃を封じ込めた松本。
XCO U23の浜下がエリート女子チャンピオンに
昨年は不成立となったエリート女子クラス。今回は1人がエントリーということで、2人エントリーのユース女子との混走で行なわれた。ホールショットを獲ったのはユースの藤森美空だが、折り返しの上りでエリートの浜下玲音が先行。その順位でゴール。ユース2位は原みらい。
幾田悠雅、EDRに続きユースタイトルを奪取
今年の全日本選手権エンデューロでエリートをしのぐ速さを見せた幾田悠雅が、エリミネーターに初登場。予選では2位に2秒近い差をつけると、決勝でも好スタートから独走で優勝。2位には郷津輝、3位に渡辺大五郞の順。
男子マスターズは岡本がメカトラで4連勝逃す。古郡が悲願の初優勝
この種目3連覇中の岡本紘幸が予選から好調さを見せるが、0.343秒差の2位に昨年2位の古郡今日史がつける。1/2ファイナルも1位で勝ち抜いた岡本だったが、迎えたファイナル、1コーナー手前でチェーンが切れるアクシデントに見舞われ、そのまま終了。
ホールショットは古郡。これを木村が追ったものの、ジリジリと差が開き、古郡が一度も首位を明け渡すことなくフィニッシュ。
第36回全日本選手権マウンテンバイク・エリミネーター結果
男子エリート
1 高橋 翔(TeensMAP)
2 松本佑太(FUKAYA RACING)
3 森下尚仁(シマノドリンキングXC)
4 山本幸平(TEAM Athlete Farm SPECIALIZED)
女子エリート
1 浜下玲音(TEAM BG8)
男子マスターズ
1 古郡今日史(minzuuBike)
2 木村 響(BBQ Masters)
3 山口崇史(B.B.Q)
4 岡本紘幸(NESTO FACTORY RACING)
第36回 全日本自転車競技選手権大会-マウンテンバイク(クロスカントリーエリミネーター)
開催日:2023年11月25日(土)
会場:千葉公園 特設コース(千葉県千葉市)
主催:公益財団法人日本自転車競技連盟
<参考サイト>
Urban MTB Festival in 千葉公園