「アミノバイタル®️カップ in Zwift」レースレポート、これは全日本Zwift選手権!?
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全日本最速店長選手権のZwift版「アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift」が、開催されて今年で3年目。Zwift上でも、日々レースを戦う店長たちが参戦するとあって、ロードシーズン最後のイベントとして定着してきた。そんななか、「一般の部も開催してほしい」という声を受けて、ついに一般ライダーを対象としたレース「アミノバイタルⓇカップ in Zwift」が開催された。
店長選手権と同様、いやもしかしたらそれ以上の熱戦が繰り広げられたこのレースに参戦した筆者のレポートをお届けする。
日本人プロライダー、強豪Zwiftライダーの共演
事前エントリーは189人で、エントリーリストを見る限り、国内プロライダー・Zwift界のトップライダーが多数エントリーしていた。
まさに、2023年版「全日本Zwift選手権」と言っても過言ではない。
コースは「GLASGOW CRIT CIRCUIT」を7周回する。走行距離は合計21.3km。レース中の獲得標高は223m、1周あたり約33.1m上る。
事前に30分前後のレースと記載されていたので、1周あたり4分前後と予想。
筆者は、普段シクロクロスレース(CX)を走っており、CXレースの時間は1回レース30分~40分。
つまり、普段走っているCXレースと本レースの走行時間が同じという事で、競技時間としては得意である。
もちろん、優勝できるよう事前にコンディション調整は行った。
レースに伴い、筆者が使用した機材は以下のとおり。
・スマートローラー:ワフー・キッカー V5
・Zwift内バイク:Concept Z1「通称:トロンバイク」
機材の詳細については別途記事化するとして、スマートローラーは、普段から愛用しているワフー・キッカー V5を使用。レース中にZwift上で使用するバイクは、本コースのような短いアップダウンが多いコースでは、エアロバイクよりも総合的にバランスの良いバイクを使用したかったため、トロンバイクを選択した。
レースは超ハイペース!
レースは、事前エントリーよりも45人少ない144人がスタート。
普段シクロクロスやグラベルレースで、マスターズながらトップカテゴリーで参戦している筆者。ある程度の高強度レースは得意だと思っていたが、1周目から意味が分からないくらいの高強度でレースが進行していく。スタート直後から本レースのレベルが高いと痛感した。
スタート直後~20秒位は、出力を自分の体重の7.3倍前後出しながら走って、ようやく先頭に追いついた。
リアルレースと同じく、バーチャルレースの世界Zwiftでもドラフティング効果がある。
なので、極力ドラフティングの恩恵を受けるべく、レース開始時から集団で走る。
が、しかし、集団で走行しても要所で6倍以上の出力で走行しても千切れかける、とんでもないハイペースだ。
画像だけ見ても、本レースのレベルの高さが伺える。
1周目のタイムと平均出力は、3:43(4.84倍)
2周目もペースは緩むことが無かった。
レース中に獲得できるアイテムを駆使して、なんとか先頭集団で走る。
スタート直後から悟ったが、この時点でアタックして逃げるという選択は捨てた。
理由は、他ライダーが強すぎて、前に出ることができない。
2周目のタイムと平均出力は、3:46(4.65倍)。
3周目以降、逃げやアタックが頻発する。
だが、コースが平坦基調であるため、数十秒で逃げは吸収される。
レース開始10分前後で、ようやく集団の強度が落ち着いた。
レース開始10分位は平均出力4.5倍以上ないと、同レースでは先頭で走る事すら不可能。
その位、レベルが高いレースであった。
結局、3周目のタイムと平均出力は、3:58(4.44倍)。
4周目から強度は落ちると予想していたが、高強度でレースは展開していく。
平地や下りは集団のドラフティング効果で何とか凌げるが、上りの強度はついていくのがやっとだった。
というわけで、一定時間体重が軽くなるアイテム「フェザーウェイト」を駆使し、なんとか先頭集団でレース展開する事ができた。
4周目のタイムと平均出力は、3:47(4.73倍)。
レース中盤の5周目。
集団を小さくしたいライダー達が、ペースを上げる。
インターバルについていけず、上りで千切れかける。
レースを通して痛感したが、10秒程度の上りを平均して7倍前後、少なくとも30回以上はできないと、このレースを先頭集団で展開することはできない。
5周目はインターバルがかかったが、タイムと平均出力は、3:50(4.52倍)であった。
6周時点で、30人前後が集団で残っているという事もあり、逃げ切るレースではないと判断。
他ライダーも同じ考えだったのか、集団のペースは上がらなかった。
6周目のタイムと平均出力は、3:51(4.39倍)。
5周目よりも1秒遅く、平均出力は0.13倍低い。
同周回に強度の上げ下げ(インターバル)が少なかったからだと思われる。
そして、ファイナルラップの7周目。
強度が上がり、各ライダーが勝利を目指しているのが画面から伝わってくる。
だが、中盤の上りで集団が割れる。
先頭集団の出力は見られなかったが、先頭だと15秒12倍!前後で踏んでいる。
筆者はここで集団からドロップ。
後は、少しでも良い順位を獲れるよう、ペダルを回し続けた。
7周目のタイムと平均出力は、3:42(4.80倍)。
先頭集団から千切れたが、出力自体は悪くなかった。
結局、29位で完走。
20分の平均出力は4.7倍であった、これでもTop10にすら入れないので、本レースのレベルの高さを実感した。
アミノバイタルⓇカップ in Zwiftリザルト
家庭や仕事の都合、居住地区の関係で、本来ならばレースに参戦したくても参戦できないライダーもいると思うが、このZwiftのレースであれば、居住地区には関係なくレース参戦が可能。
※スマートローラーの購入や、事前にZwift Powerへの登録は必要
本レースのように一般向けのバーチャルレースが定期的に開催される事は、ライダーにとって良い作用をもたらすので、定期的な開催を願う。
最後に、レースは楽しかったが、とんでもなくつらかった!
平均出力4.7倍でスプリントにも絡めないレースは、人生で初めてだった。
アミノバイタル®️カップ in Zwift レース概要
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アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift 3rd 速報