2024全日本シクロクロス選手権 男子は織田、女子は小林が制し弱虫ペダルがアベック勝利!
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2023-24シーズンの全日本シクロクロス選手権大会が1月14日、栃木県宇都宮市の「道の駅宇都宮ろまんちっく村」で開催され、男子エリートは織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、女子エリートは小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝。弱虫ペダル勢が男女ともに頂点に立った。
2016年以来となる全日本選手権開催
今回のコースは宇都宮市の北西に位置する「道の駅宇都宮ろまんちっく村」に設定された特設コース。2016年に全日本選手権が開催されたコースであり、宇都宮シクロクロスとしてUCIレースも開催される馴染みのあるコースだ。
サンドセクションや三段坂、シングルトラック、平坦路とキャンバーがバランス良く配置され、パワー・スピード・テクニックの総合力が求められる、全日本チャンピオンを決めるにふさわしい舞台だ。
前日午後に降った雪はほとんど溶けていたものの、冷え込みからキャンバー区間を中心に路面が凍結しており、時間が進むにつれて路面がどう変化するかを読む経験値も必要とされる状況だった。
エリート女子は小林が制しロード・MTB・CXの3冠達成
エリート女子は午後1時スタート。ホールショットを鵜飼知春(and more)が奪ったものの、その後のサンドセクションで渡部春雅(明治大学)が先頭に躍り出て三段坂へ。そこに小林あか里と石田唯が合流し、序盤から3人の戦闘パックが形成される状況になった。しかし、ドッグラン脇のキャンバーで渡部がスリップダウンして後退。先頭は小林と石田の2人になった。
その後しばらくは2人の先頭パックでレースは進み、共に大小含めていくつかミスを重ねる中で徐々に小林が先行し、その差はどんどん開いていく状況に。
独走状態に持ち込んだ小林がロード、マウンテンバイクに続きシクロクロスでもチャンピオンに輝き、3冠を達成した。
圧巻の走りで織田が連覇 地元優勝を狙った沢田はトラブルに泣く
午後2時30分にスタートの男子エリートは、国内では無双状態にある織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)を大本命に、チームの地元で必勝を期す沢田時と小坂光の宇都宮ブリッツェン勢、全日本チャンピオン経験者の竹之内悠(/slash Cinelli-Vision)らがどう絡むかに注目が集まった。
ホールショットは竹内遼(GHISALLO RACING)が奪うも、サンドセクションに至る段階では先頭に沢田、続いて小坂と宇都宮ブリッツェン勢が先頭で三段坂へと突入。シングルトラックと平坦区間を経て、先頭は上記3人に織田、竹之内、横山航太(PEDAL)らが先頭を争う状況になった。
2周目に入ると、プッシュする沢田に竹内と織田が食らいつき、3人の先頭パックでキャンバー区間へ。ここで沢田がバイクのチェーンが外れるアクシデントに見舞われ、その復帰にも時間を要してしまい後退。この状況を受けてペースを上げた織田が竹内を振り切り、一気に独走状態を築くに至った。
先頭で順調なペースを刻む織田に対し、後方では一時7番手にまで順位を下げた沢田が猛追を見せて竹内に追いつき2番手パックを形成。終盤には竹内を振り切って単独2位となったが、先頭をひた走る織田には届かなかった。
今季ここまで国内全勝、年末年始には欧州遠征でCXワールドカップなどを転戦してきた織田はその後も安定した走りを披露し、2位以下に大差をつけてフィニッシュラインに。昨年に続いての優勝で、自身初となる連覇を達成した。
第29回全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス 結果
女子エリート(0.5㎞+3㎞×6Laps=18.5㎞)
1位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)46分11秒
2位 石田 唯 +10秒
3位 渡部春雅(明治大学)+1分50秒
男子エリート(0.5㎞+3㎞×9Laps=27.5㎞)
1位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)58分27秒
2位 沢田 時(宇都宮ブリッツェン)+1分40秒
3位 竹内 遼(GHISALLO RACING)+2分06秒
第29回 全日本自転車競技選手権大会 シクロクロス
開催日:2024年1月12日(金)〜14日(日)
開催地:栃木県宇都宮市・道の駅うつのみやろまんちっく村