バウハウス、パスクアロン、新城がリタイア ティレーノ〜アドリアティコ2024 第7ステージ
イタリア中部で開催されたUCIワールドツアー・ステージレース『Tirreno-Adriatico(ティレーノ〜アドリアティコ)』。
最終日の第7ステージは、このレース恒例のサン・ベネデット・デル・トロントを発着地とし、一度内陸に入り、60kmほど走り、発着地点に戻りフィニッシュラインを通過し海岸線沿いに設定された約14kmの周回を5周する154km。この日も一日中、風が強く厚い雲に覆われる灰色の景色となってしまった。
例年どおりであれば、ファイナルステージは各チームのスプリンター同士の争いになるため、チーム バーレーン・ヴィクトリアスは第3ステージのスプリントを制したフィル・バウハウス(ドイツ)のステージ優勝に期待がかかるが、今年は周回に入る前に複数の上りが追加され、簡単な平坦ステージとはならず、上れないスプリンターは脱落することとなってしまった。
バウハウスも周回に入る前に集団から遅れ、集団の中で順調にレースを進めていた新城幸也はチームの指示で脚を止め、バウハウスを待ち集団に引き戻そうとするが、ペースがあがり切った集団に追いつくことは困難で、バウハウスはリタイアを選択。バウハウスを待ったチームメイトのアンドレーア・パスクアロン(イタリア)、新城の3人がリタイアを余儀なくされた。
新城本人の問題ではなくリタイアという不本意な結果ではあるが、それもチーム内での役割という事で割り切って次のレースに備える。
新城幸也のコメント:
「最終日は最後の80kmは平坦だが、スタートから上りで70kmで獲得標高1500mという単純な平坦とは言い難いステージだ。スタートからアタックがかかり、タイミングではなく脚を使って(力)で逃げが決まった。直ぐにスプリントに持ち込みたいチームが牽引を始め、集団も休むこと無くハイペースで走っていた。
今日の自分の調子は問題なく、順調に走っていたのだが、 周回に入る前の最後の上りで、フィル(バウハウス)が遅れ、 集団に引き戻すために彼を待つことになった。しかし、ペースの上がったメイン集団に戻る事は無く、フィルがリタイアするというので、自分のレースもそこで終わってしまった。 最終日に不本意な形で終わってしまい、浮き沈みの激しい1週間だった。
自分としてはとても調子がよかったので、また次のレースに向けてこの調子でトレーニングに励みます!」