ワールドチームバイク図鑑2024 グルパマ・FDJ
世界最高峰のプロレースは、バイクメーカーにとって製品の開発・プロモーションの重要な場でもあり、各社がその威信を賭けた最先端のモデルが集結する。2024シーズンのグルパマ・FDJの機材をチェックしよう。
WILIER TRIESTINA
FILANTE SLR
ウィリエール トリエスティーナ・フィランテSLR
フレームセット価格/78万1000円(チームカラーは100万1000円)
チームの柱であるT・ピノーが昨年いっぱいで引退し、大きな変化を迎えた今シーズン。機材面では2004年から続いていた自国ブランドのラピエールとたもとを分かち、今年はイタリアの有力ブランド、ウィリエールトリエスティーナと新たなるタッグをスタートさせる。同ブランドでは軽量モデルの「ゼロSLR」も用意されるが、グルパマはエアロ系万能機の「フィランテSLR」を主要機にするようだ。このモデルはウィリエールとして初めてディスクブレーキベースで設計したエアロロード。ゼロSLRの開発で培った軽量かつ高剛性を実現するカーボンブレンド技術「HUS-MOD」に加え、耐衝撃性や振動吸収性を大幅に向上させる液晶ポリマーの「L.C.P.」を採用する。こうしてエアロロードでありながら870gという軽量性を実現。もちろんフレームのみならずエアロハンドルも専用設計して空力を総合的に追求し、軽量性と空力の高次元な融合により、多くのレースシーンで選手を満足させる性能を獲得するに至った。
使用パーツブランド
コンポ/シマノ
ホイール/シマノ
タイヤ/コンチネンタル
ハンドル/ウィリエール
サドル/プロロゴ
WILIER TRIESTINA
TURBINE SLR
ウィリエール トリエスティーナ・ターバインSLR
フレームセット価格/93万5000円(受注発注品)
ウィリエール トリエスティーナがかねてからスポンサーとして機材を提供するワールドチーム、アスタナ・カザクスタンチームの要望を受けて製作されたTTフレーム。もともと同社では「ターバイン」というモデルを用意していたが、近年のグランツールの個人TTに上りが含まれることが多いことを鑑みて、ターバインのエアロ性能を可能な限り損なうことなく軽量化を追求。フレーム素材に「HUS+MODカーボン」を採用し、シェイプアップしたシルエットとしつつも剛性低下を招くことなく、ターバインと比較して300gの大幅な軽量化を達成した。
※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードです。プロチームが使用する車体は、カラーリングやパーツアッセンブルが異なる場合があります。モデルによっては国内で取り扱いのないものもあります。掲載写真は、一部市販モデルを含みます。