ＵＣＩワールドツアーのＥ３・サクソ・クラシック 2024でファンデルプールが初優勝
ＵＣＩワールドツアーの第67回Ｅ３・サクソ・クラシックが、3月22日にベルギー北部フランダース地方で開催され、世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール（アルペシン・ドゥクーニンク／オランダ）が独走で初優勝した。
世界チャンピオンのファンデルプールが44km独走して初優勝した (©SprintCycling)
今大会でアルカンシエルを着た世界チャンピオンが優勝したのは、2006年のトム・ボーネン（ベルギー）以来だった。2位は1分31秒遅れでベルギーのヤスペル・ストゥイヴェン（リドル・トレック）、3位はベルギーのワウト・ヴァンアールト（チーム ヴィスマ・リースアバイク）だった。
パーテルベルフでヴァンアールトが落車
パーテルベルフでアタックを決めた世界チャンピオンのファンデルプール (©SprintCycling)
世界チャンピオンのファンデルプールは、ゴールまで残り44kmから始まったパーテルバルフで独走を開始した。3km手前で逃げが精鋭グループに吸収された後、スペインチャンピオンのオイエル・ラスカノ（モビスターチーム）がわずかに先行し、先頭でパーテルベルフを上り始めた。
後続集団は一列になって左側の浅い側溝を走り、追撃を開始したファンデルプールに続くため、側溝から石畳に移動しようとしたヴァンアールトはミスをして転倒してしまった。彼はすぐレースに復帰し、集団の最後尾に付く事ができたが、その間にファンデルプールはラスカノを追い越して一人旅を始めていた。
ヴァンアールトはこの日、ボーニエベルフやスタシオンベルフでファンデルプールの攻撃に応戦し、互角に戦っていたのだが、このわずかなミスが命取りになった。それでも彼は次のオウド・クワルモントで飛び出し、30秒あったファンデルプールとのタイム差を10秒にまで詰めたが、それが限界だった。狭く曲がりくねったカルネメルクビークストラートの坂が始まった時にはまだ世界チャンピオンの背中が見えていたのだが、ヴァンアールトはここで再び遅れ始めてしまった。
レース後半に降り始めた雨は終盤に強さを増したが、ファンデルプールは何のトラブルもなく独走を続け、ハールビークのゴールに到着した。彼はバイクの上で立ち上がり、敬礼のポースでフィニッシュラインを通過した。レース後のインタビューで、彼はよく使う絵文字を再現したと語っていた。
その後方では、追走グループから抜け出したストゥイヴェンが残り5kmでヴァンアールトに追いつき、２人でゴールを目指した。最後はヴァンアールトがスプリントをせず、ストゥイヴェンが２位でゴールした。
左から3位のストゥイヴェン、初優勝したファンデルプール、3位のヴァンアールト (©SprintCycling)
第67回Ｅ３・サクソ・クラシック 結果
［3月22日／ハールビーク〜ハールビーク（ベルギー）／ＵＣＩワールドツアー／207.6km］
1. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN-DECEUNINCK / NED) 4:39:28
2. STUYVEN Jasper (LIDL-TREK / BEL) +1:31
3. VAN AERT Wout (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) +1:34
4. WELLENS Tim (UAE TEAM EMIRATES / BEL)
5. JORGENSON Matteo (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) +1:50
6. NARVAEZ PRADO Jhonatan Manuel (INEOS GRENADIERS / ECU) +1:52
7. POLITT Nils (UAE TEAM EMIRATES / GER) +2:48
8. SKUJINS Toms (LIDL-TREK / LAT) +2:48
9. ALBANESE Vincenzo (ARKEA-B&B HOTELS / ITA) +2:48
10. KIRSCH Alex (LIDL-TREK / LUX) +2:48
14. LAZKANO LOPEZ Oier (MOVISTAR TEAM / ESP) +2:54
DNF TODOME Yuhi (EF EDUCATION – EASYPOST / JPN)
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