スタート順変更、新城は悪条件の個人TTを安全に走り切る イツリア・バスク・カントリー2024 第1ステージ
4月1日にスペインで開幕した6日間のステージレース『Itzulia Basque Country2024(イツリア・バスク・カントリー2024/2.UWT)』。
第1ステージはスペイン、バスク州のフランスとの国境に面したイルンの市街地に設定された円を描くような10kmのショートタイムトライアル。コースの半分が上りで石畳も含まれ、街中ということもあり、縁石が飛び出ているコーナーなどがあり、トリッキーな難しいコース。
本来、個人タイムトライアルのスタート順は、コースの状況をよく見極められ、スタート時間の間隔が1分ではなく2分になる最終盤に各チームのエースや優勝候補選手らがスタートしていくが、この日は後半になるにつれ、にわか雨の予報が出ていたため、各チームのスタート順はエースを最初にスタートさせるという作戦に変更されていた。
バーレーン・ヴィクトリアスも、エースのペリョ・ビルバオ(スペイン)がチームでは一番最初にスタートし、好タイムを叩き出す。
優勝候補たちにコースミスや落車などのアクシデントが続出するなか、バーレーンの最高位は14位にサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)、15位にヤッシャ・ズッターリン(ドイツ)、16位にビルバオと、エースがしっかり好位置に着けた。
新城幸也は、不運にも天気予報どおりにスタートカウントダウンとともに激しい雹(ひょう)に見舞われる悪条件のタイムトライアルとなったが、安全に走り切り135位でフィニッシュしている。
新城幸也のコメント
「今日はいつもとは違ったイレギュラーなスタート順だった。普段ならリーダーのために、リーダー以外の選手が先にスタートし、コースの状況やレーススピードでのコーナーの情報を伝えるのだが、天気が下り坂の予報だったので、チームは普段とは逆の順番でのスタートとなった。
タイムトライアルのスタート順がチームで一番最後になったのはおそらく初めての経験だ(笑) その天気予報どおりに僕のスタートに合わせるように雨&雹が降ってきた(苦笑) 走る順番を変えて、エースに代わって雹に打たれるのもアシストの仕事のうち!
ドライでも転ぶ選手がいる路面だったので、コーナーを安全に走った。そのため、タイムは全然ダメだが… 他のセクションでは良い感触で走れた。上りや他のセクションはパフォーマンス良かったので、少し安心できる内容だった。
第2ステージからはリーダーのペリョ(ビルバオ)のために力の限り頑張るだけ!」