イツリア・バスク・カントリー2024 はスペインのアユソが総合初優勝
スペイン北部バスク地方で開催されていた、ＵＣＩワールドツアーの第63回イツリア・バスク・カントリー（バスク一周）は、4月6日に最終ステージを競い、スペインのフアン・アユソ（ＵＡＥチーム・エミレーツ）が21歳で総合初優勝した。
左から総合2位のロドリゲス、総合初優勝してチャペラ（バスク伝統のベレー帽）を獲得したアユソ、総合3位のスケルモーセ(©SprintCycling)
総合2位は42秒差でスペインのカルロス・ロドリゲス（イネオス・グレナディアズ）、3位は43秒差でデンマークチャンピオンのマティーアス・スケルモーセ（リドル・トレック）だった。
第63回大会は第4ステージで発生した落車事故が大きな影響を及ぼした。第1ステージの個人タイムトライアルで優勝し、黄色い総合リーダージャージを着ていたプリモシュ・ログリッチ（ボーラ・ハンスグローエ／スロベニア）がこの事故に巻き込まれ、そのままレースを棄権した。
ディフェンディングチャンピオンのヨーナス・ヴィンゲゴー（チーム ヴィスマ・リースアバイク／デンマーク）とオーストラリアのジェイ・ヴァイン（ＵＡＥチーム・エミレーツ）はこの事故で負傷し、レースを続けられなくなった。
有力な優勝候補がレースを去った後、総合争いは最終日の山岳ステージに委ねられた。そしてゴールまで残り16.8kmの、最後のウルカレギ峠（カテゴリー３）で新人賞の青いジャージを着たアユソがアタックし、黄色い総合リーダージャージを着ていたスケルモーセは付いて行けなかった。アユソはロドリゲスと一緒に30秒差を付けて山頂を通過し、そのまま２人でゴール。区間優勝はロドリゲス、総合優勝はアユソが勝ち取った。
最後の峠でアタックしたアユソが総合初優勝を手中に収めた (©SprintCycling)
第63回イツリア・バスク・カントリー（バスク一周）個人総合最終成績
［4月1日～6日／ＵＣＩワールドツアー／スペイン］
1. Juan Ayuso (UAE Team Emirates / ESP) 15:56:50
2. Carlos Rodriguez (INEOS Grenadiers / ESP) + 00:42
3. Mattias Skjelmose (Lidl-Trek / DEN) + 00:43
4. Marc Soler (UAE Team Emirates / ESP) + 01:23
5. Brandon Mcnulty (UAE Team Emirates / USA) + 01:46
6. Pello Bilbao (Bahrain Victorious / ESP) + 01:48
7. Isaac Del Toro (UAE Team Emirates / MEX) + 02:15
8. Kévin Vauquelin (ARKEA-B&B HOTELS / FRA) + 02:38
9. Ion Izagirre (Cofidis / ESP) + 03:06
10. Alex Baudin (Decathlon AG2R La Mondiale / FRA) + 03:07
［各ステージの優勝者］
■第１ステージ：Primoz Roglic (BORA-hansgrohe / SLO)
■第２ステージ：Paul Lapeira (Decathlon AG2R La Mondiale / FRA)
■第３ステージ：Quinten Hermans (Alpecin-Deceuninck / BEL)
■第４ステージ：Louis Meintjes (Intermarché-Wanty / RSA)
■第５ステージ：Romain Grégoire (Groupama-FDJ / FRA)
■第６ステージ：Carlos Rodriguez (INEOS Grenadiers / ESP)
［各賞］
■ポイント賞 : Alex Aranburu (Movistar Team / ESP)
■山岳賞 : Sepp Kuss (Team Visma | Lease a Bike / USA)
■新人賞 : Juan Ayuso (UAE Team Emirates / ESP)
■チーム成績 : UAE Team Emirates (UAE)
■バスク・ライダー賞 : Pello Bilbao (Bahrain Victorious / ESP)
