フレーシュ・ワロンヌ2024はウィリアムズが初優勝

  • photo A.S.O. /Gaëtan Flamme

アルデンヌ・クラシックの第88回フレーシュ・ワロンヌ(UCIワールドツアー)が、4月17日にベルギー南部ワロン地方で開催され、英国のスティーヴン・ウィリアムズ(イスラエル・プルミエテック)がサプライズな初優勝を果たした。
 

Wallonne2024

残り300mでアタックしたウィリアムズがそのまま持ちこたえて初優勝した (photo : A.S.O. /Gaëtan Flamme)

 
27歳のウィリアムズは、今年1月にオーストラリアで開催されたサントス・ツアー・ダウンアンダー(UCIワールドツアー)で総合優勝した選手だ。

2位はフランスのケヴィン・ヴォクラン(アルケア・B&Bホテルズ)、3位は3秒遅れでベルギーのマキシム・ヴァンヒルス(ロット・デスティニー)だった。
 

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左から2位のヴォクラン、初優勝したウィリアムズ、3位のヴァンヒルス (photo : A.S.O. /Gaëtan Flamme)


悪天候で完走44人

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ワロン地方最大の都市シャルルロワからスタートした時は太陽が出ていた (photo : A.S.O. /Gaëtan Flamme)

 
第88大会は25チームの174選手がエノー州のシャルルロワからスタート。ディフェンディングチャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ/スロベニア)や、週末のリエージュ~バストーニュ~リエージュ(UCIワールドツアー)には参加を予定している世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク/オランダ)は参加しなかった。

レースは途中から豪雨に見舞われ、雪も降る厳しい天候となり、4回上がるユイの激坂を2回越えた時には、多くの選手が集団から遅れていた。序盤の逃げが吸収された後、ゴールまで残り60kmでセーアン・クラーウアナスン(アルペシン・ドゥクーニンク)が集団からアタックし、雨の中を単独で逃げ続けた。

ゴールまで残り31.4kmで、3回目のユイの激坂を越えた時、クラーウアナスンと30人ほどに減った集団のタイム差は1分14秒だった。集団はウィリアムズが後続に大差を付けて坂を越え、ヴォクラン、リチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)、サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ヴァンヒルスが合流して追走グループを形成した。しかし、4人はゴールまで残り17kmで集団に吸収された。
 

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悪天候にもかかわらず、ユイの激坂には大勢の観客が詰めかけていた (photo : A.S.O. /Gaëtan Flamme)

 
先頭を逃げ続けていたクラーウアナスンもゴールまで残り14kmのエレフの丘で吸収され、29人の集団が最後のユイの激坂に挑み、ゴールまで残り300mで飛び出したウィリアムズには誰も付いて行く事ができなかった。彼は残り50mで失速し、後方にヴォークランが迫っていたが、何とか先頭でフィンニッシュラインを越える事ができた。フレーシュ・ワロンヌで英国出身の選手が優勝したのは、88回の歴史で初めてだった。

ゴールでは雨が止み、太陽も顔を出したが、悪天候に見舞われた第88回大会は完走がたった44人で、イネオス・グレナディアズ、UAEチーム・エミレーツ、チームジェイコ・アルウラー、アンテルマルシェ・ワンティは7人全員がレースを棄権した。優勝したウイリアムズもチームメイトは1人も残っていなかった。

■初優勝したウィリアムズのコメント
「路上にちょっと障害物があり、皆が待っているような状態だった。ボクはちょうど300mのバナーを見て、ここで飛び出す事ができたら、集団に5秒か10秒の差を付けられると思った。フィニッシュラインを目にしたら、頑張る良いチャンスを与えられるものさ。脚はもう空っぽだったから、ちょっと周囲を見回した。彼らは近くまで来ていたから、持ちこたえて勝てて本当に嬉しい。

疲れたよ。言葉を失う。本当に感動的だ。本当に過酷なスポーツだから、自転車レースで勝つのは難しい。特にここみたいなクラシックではね。このレースで最初の英国人優勝者になれたのは素晴らしいよ。このレースは何年も観ていて、そのクラスと名声は理解している」
 

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英国人初のフレーシュ・ワロンヌ優勝者になったウィリアムズ (photo : A.S.O. /Gaëtan Flamme)


第88回フレーシュ・ワロンヌ 結果

[4月17日/シャルルロワ~ウイ(ベルギー)/UCIワールドツアー/198.6km]
1. STEPHEN WILLIAMS (ISRAEL – PREMIER TECH / GBR) 04h 40′ 24”
2. KÉVIN VAUQUELIN (ARKEA-B&B HOTELS / FRA)
3. MAXIM VAN GILS (LOTTO DSTNY / BEL) + 00′ 03”
4. BENOIT COSNEFROY (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 00′ 03”
5. SANTIAGO BUITRAGO (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) + 00′ 03”
6. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X MOBILITY / NOR) + 00′ 10”
7. ROMAIN GREGOIRE (GROUPAMA-FDJ / FRA) + 00′ 10”
8. DORIAN GODON (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 00′ 10”
9. TIESJ BENOOT (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) + 00′ 10”
10. GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA) + 00′ 10”
DNF YUKIYA ARASHIRO (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN)
 

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(photo : A.S.O. /Gaëtan Flamme)

 

フレーシュ・ワロンヌ公式サイト

J SPORTS フレーシュ・ワロンヌ特設サイト

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