新城はエースのスプリントのために先頭をキープ ツール・ド・ハンガリー2024 第1ステージ

5日間のステージレース(UCIプロツアー)ツール・ド・ハンガリー2024が5月8日に開幕した。

第1ステージはハンガリー中北部大平原地域最大の町、カルカーグをスタートし、ルーマニアの国境にほど近いハイドゥーソボスローのフィニッシュ地点を通過する周回を2周する平坦な166.5kmのコース。

新城幸也(バーレーン ヴィクトリアス)はリラックスした様子で集団先頭でチームを牽引しながらレースは進む。残り10kmを過ぎて、ゴールスプリントに向け、各チームの動きが活発になるなか、バーレーン ヴィクトリアスは他チームの動きに合わせながら徐々に隊列を作っていく。

新城幸也 ツール・ド・ハンガリー2024 第1ステージ

セルビアチャンピオン、ドゥシャン・ラヨビッチと談笑しながら走る新城 Photo:Cor Vos

新城幸也 ツール・ド・ハンガリー2024 第1ステージ

終始チームメイトのけん引役に徹していた新城 Photo:Cor Vos

 

フィニッシュまで残り3kmで再び新城が先頭でチームメイトらとエーススプリンター、ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア)のスプリントのために隊列を組み、チームの完璧なリードアウトでスプリントに入る。

しかし絶好のポジションでスプリントに入ったラヨビッチのギヤが落ちるというアクシデントに見舞われ、スプリント勝負に絡むことができず20位でレースを終えた。

フィニッシュで多くの選手が巻き込まれる大落車が発生したが、新城はトップと同タイムの集団内、96位で無事にフィニッシュしている。

新城幸也 ツール・ド・ハンガリー2024 第1ステージ

補給食を食べながら先頭で集団を牽引する新城 Photo:Cor Vos

 

新城幸也のコメント:

「今日のステージは10年前のレースに戻ったかのような、とても穏やかな1日だった。獲得標高も180mとまっ平らなステージで、多少風はあったものの、どこのチームも攻撃を仕掛けるところがなかった。

残り10kmからポジション争いが始まり、レースらしくなってきた。自分はチームのプランどおりに残り3kmでチームメイトを全員連れて先頭に上がることに成功し、残り2kmぐらいまで先頭をキープし、あとは残りの4人に勝負を託した。

残念ながら、スプリントリーダーのドゥシャンが残り300mでチェーントラブルでスプリントできず不発に終わったが、スプリントまでは最高の形だったので、明日もこの調子で頑張りたい。」

 

レース公式HP
Tour de Hongrie (tdh.hu)