ジロ・デ・イタリア2024 個人TTの第7ステージはマリア・ローザのポガチャルが優勝
イタリアで開催中の第107回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月10日にフォリンニョからペルージャまでの40.6kmで個人タイムトライアルの第7ステージを競い、総合リーダーのマリア・ローザを着たスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が区間2勝目を上げた。
区間2位は17秒差でイタリアTTチャンピオンのフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)、3位は49秒差で米国のマグナス・シェフィールド(イネオス・グレナディアズ)だった。
第7ステージは165選手が出走。88番目にスタートしたガンナがトップタイムを叩き出してホットシートに座った後は、イタリアTTチャンピオンの記録を塗り替えられる選手は居なかった。最終走者のポガチャルも、34kmの第2計測地点でガンナよりも47秒遅れていた。
しかし、この日のコースは第2計測地点から残り6.6kmが上り坂になっていた。ポガチャルはそこから本領を発揮し、ペルージャのフィニッシュラインではガンナよりも17秒早いタイムでゴールした。
前日まで総合2位に付けていた英国のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアズ)は、ポガチャルに2分差の区間10位でゴール。前日まで総合3位だったコロンビアTTチャンピオンのダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)は1分49秒差の区間8位と善戦し、トーマスを抜いて区間2位へと浮上した。しかし、総合成績でマリア・ローザのポガチャルとのタイム差は2分36秒に開いてしまった。
5月11日の土曜日は、標高1450mでカテゴリー1のプラティ・ディ・ティーヴォ頂上にゴールする第8ステージが行われる。
■マリア・ローザを着て個人TTを制したポガチャルのコメント
「TTバイクの上で調子が良いと感じられてとても嬉しい。去年の世界戦以来TTは走っていなかったが、その間たくさんトレーニングをして、今日はそれが報われて嬉しい。TTバイクに慣れるために、今日は楽なペースでスタートした。それから上りは全力で走った。
2つのタイムギャップを聞いたが、無線で彼らが何を言っているのか確信がなかったので、自分自身に集中していた。確かにこの上りはガンナよりもボクに合っていた。とても急だったから、それがボクには有利だった。でも、次のタイムトライアル(第14ステージ)ではそうはいかないだろう」
■第7ステージ結果
[5月10日/フォリンニョ~ペルージャ/40.6 km(個人TT)]
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 51:44
2. GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA) +0:17
3. SHEFFIELD Magnus (INEOS GRENADIERS / USA) +0:49
4. ARENSMAN Thymen (INEOS GRENADIERS / NED) +1:00
5. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) +1:05
6. TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +1:21
7. PLAPP Lucas (TEAM JAYCO ALULA / AUS) +1:45
8. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (BORA – HANSGROHE / COL) +1:49
9. BJERG Mikkel Norsgaard (UAE TEAM EMIRATES / DEN) +1:56
10. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +2:00
■第7ステージ後の総合成績(マリア・ローザ)
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 24:12:36
2. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (BORA – HANSGROHE / COL) +2:36
3. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +2:46
4. O’CONNOR Ben (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUS) +3:33
5. PLAPP Lucas (TEAM JAYCO ALULA / AUS) +3:42
6. LUTSENKO Alexey (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / KAZ) +3:49
7. UIJTDEBROEKS Cian (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) +3:50
8. TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +4:11
9. ZANA Filippo (TEAM JAYCO ALULA / ITA) +4:41
10. FORTUNATO Lorenzo (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA) +4:44
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ): MILAN Jonathan (LIDL-TREK / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ): POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
■新人賞(マリア・ビアンカ): PLAPP Lucas (TEAM JAYCO ALULA / AUS)