ジロ・デ・イタリア2024 第8ステージはマリア・ローザのポガチャルが今大会3勝目

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イタリアで開催中の第107回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月11日にスポレートから標高1450mでカテゴリー1のプラティ・ディ・ティーヴォ頂上までの152kmで山岳区間の第8ステージを競い、総合リーダーのマリア・ローザを着たスロベニアチャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が、今大会3勝目を上げた。
 

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ポガチャルが2年前のティレーノ~アドリアーティコで勝っていたプラティ・ディ・ティーヴォ頂上ゴールをジロでも制した (photo : LaPresse)

 
区間2位はコロンビアのダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)、3位はオーストラリアのベン・オコナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル チーム)だった。
 

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頂上ゴールで勝ってマリア・ローザを守ったポガチャル (photo : LaPresse)


欧州チャンピオンのラポルトが不出走

第8ステージは152kmと短かったが、カテゴリー2と3の峠を越えた後、全長14.6kmのプラティ・ディ・ティーヴォ登坂に挑む山岳ステージだった。ヨーロッパチャンピオンのクリストフ・ラポルト(チーム ヴィスマ・リースアバイク)は第5ステージの落車から回復できず、出走しなかった。

164選手が出走し、スタートからカテゴリーのない登坂でアタックが始まり、14人が逃げ出す事に成功した。そこには第6ステージでも逃げたジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)や、初日に区間優勝したエクアドルチャンピオンのジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアズ)、ロマン・バルデ(チームDSMフィルメニッヒ・ポストNL)、ナイロ・キンタナ(モビスターチーム)が加わっていた。

しかし、集団はUAEチーム・エミレーツがコントロールし続け、タイム差はさほど大きくならなかった。ゴールまで残り14.6kmでプラティ・ディ・ティーヴォの上りが始まった時、逃げと集団のタイム差は35秒しかなかった。

ゴールまで残り10.3kmで、先頭の逃げ集団からヴァランタン・パレパントル(デカトロン・AG2Rラモンディアル チーム)がアタックし、単独でゴールを目指した。同じ頃、UAEチーム・エミレーツが引いていた集団ではマクシミリアン・シャッハマン(ボーラ・ハンスグローエ)が先頭に出てペースを上げ、一気に人数が減った。

シャッハマンが仕事を終えた後は、再びUAEチーム・エミレーツが先導し、ゴールまで残り4.8kmで先頭はラファウ・マイカ(UAEチーム・エミレーツ)が引き始め、逃げていたパレパントルを吸収した。そこから地元イタリアのアントニオ・ティベーリ(バーレーン・ヴィクトリアス)が2度アタックを試みたが、失敗に終わった。

ゴールまで残り500mで再び先頭はマイカが引き始め、残り200mでスプリントを開始したマリア・ローザのポガチャルが第2、第7ステージに続く区間優勝を難なく手中に収めた。

■今大会3勝目を上げたポガチャルのコメント
「今日は勝つことを全く期待していなかった。しかし、チームとして我々はスタートから非常にうまく走った。我々は最後の上りに良いアドパンテージで到着した。マイカがリードアウトで素晴らしい仕事をしてくれた。ここプラティ・ディ・ティーヴォでまた勝つのは素晴らしい。

最初の長いカテゴリーの付いた上りを乗り越えてすぐに、チームメイトたちがボクに区間優勝を目指して欲しいと言った。最後の上りのふもとでチームメイトたちを見ると、グロースシャルトナーとマイカはまだ元気に走っていて、今日は勝てると確信した」
 

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区間優勝したポガチャルは右腕で胸を叩いた (photo : LaPresse)

 
■第8ステージ結果

[5月11日/スポレート~プラティ・ディ・ティーヴォ/152 km]
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 4:02:16
2. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (BORA – HANSGROHE / COL)
3. O’CONNOR Ben (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUS)
4. TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +0:02
5. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:02
6. RUBIO REYES Einer Augusto (MOVISTAR TEAM / COL) +0:02
7. UIJTDEBROEKS Cian (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) +0:02
8. ARENSMAN Thymen ((INEOS GRENADIERS / NED) +0:11
9. STORER Michael (TUDOR PRO CYCLING TEAM / AUS) +0:13
10. BAUDIN Alex (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) +0:21

■第8ステージ後の総合成績(マリア・ローザ)
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 28:14:42
2. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (BORA – HANSGROHE / COL) +2:40
3. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +2:58
4. O’CONNOR Ben (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUS) +3:39
5. UIJTDEBROEKS Cian (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) +4:02
6. TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +4:23
7. FORTUNATO Lorenzo (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA) +5:15
8. RUBIO REYES Einer Augusto (MOVISTAR TEAM / COL) +5:28
9. ARENSMAN Thymen ((INEOS GRENADIERS / NED) +5:30
10. 8. HIRT Jan (SOUDAL QUICK-STEP / CZE) +5:53
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ): MILAN Jonathan (LIDL-TREK / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ): POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
■新人賞(マリア・ビアンカ): UIJTDEBROEKS Cian (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL)
 

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(photo : LaPresse)

 

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