5月8日～12日までハンガリーで開催された5日間のステージレース（UCIプロツアー）ツール・ド・ハンガリー2024。

最終日の第5ステージは、総合上位を狙い新城幸也らがアシストし続けてきたバーレーン ヴィクトリアスのエース、ワウテル・プールス（オランダ）が見事ステージ優勝を果たした。総合も５位から３位にジャンプアップ、チームで目標としていた総合表彰台に上がることができた。

最終日を制したワウテル・プールス（オランダ）Photo：Cor Vos

最終ステージは、首都ブダペストから南東に100kmほど、エメラルドグリーンの湖面が広がるハンガリー有数の避暑地、バラトン湖ほとりの町シオフォクをスタートし南下、レースのフィナーレの舞台となる、歴史と文化の宝庫と言われる美しい建築物とアートの街ペーチを目指す。

フィニッシュの街ペーチに設定された平均勾配8.8％、最大勾配15％、2,4kmの山岳ポイントを2回通過する周回コースの3周目、この丘を1.9km上ったことろがフィニッシュとなる173.2km。

実質2級山岳が3回設定されているような最終日は、総合逆転を狙うチームの激しい攻撃合戦になるなか、バーレーン ヴィクトリアスは一丸となり新城らが捨て身でプールスの位置取りに励み、最後は総合上位のエース同士の力勝負に持ち込まれる。

フィニッシュまでの激坂を冷静に上りきったプールスが一気に加速し、他チームの選手を抜き去りステージ優勝を飾って総合3位に入った。新城は12分遅れの87位で無事にフィニッシュし、総合65位でレースを終えた。

周回コースに入っていく集団（新城がどこにいるかわかりますか??）Photo：Cor Vos

役目を果たし、総合65位でレースを終えた新城　Photo：Cor Vos

新城幸也のコメント：

「最終日に今レースのチーム目標だったステージ優勝を達成することが出来た！毎日、トライしてきて良かった！ワウト（プールス）は総合も３位になり、最終的に結果としては良いリザルトを持ち帰れて良い1週間となったことが嬉しい。

今回、初めてのハンガリーだったが、このレース、ツール・ド・ハンガリーは好きなレースのひとつになった。道路事情だとたぶん一度も路面にスピードバンプがなかったと思うし、ラウンドアバウトも5ステージ走って数えるぐらいしか、通過していていない。レースするにはとても安全性が整っている環境だと感じた。

もちろん観客もたくさんで、今日の最終周回の上りはすごい人垣だったし、毎日、町を通過するたびに皆、家の前で待ち構えていた。天気も良かったしね！(笑)

これでやっと3週間ほど先延ばしされていた、僕のゴールデンウィーク？となるはず。ゆっくり過ごし、次の目標に集中するために、心身ともにリフレッシュしたい。」

レース公式HP
Tour de Hongrie (tdh.hu)