ジロ・デ・イタリア2024 雨の第19ステージはヴェンドラーメが逃げ切り優勝

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イタリアで開催中の第107回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月24日にモルテリアーノからサッパーダまでの157kmで第19ステージを競い、地元イタリアのアンドレーア・ヴェンドラーメ(デカトロン・AG2Rラモンディアル チーム)が独走で逃げ切って区間優勝した。
 

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地元イタリアのヴェンドラーメが独走で逃げ勝った (photo : LaPresse)

 
区間2位は54秒遅れでスペインのペライヨ・サンチェス(モビスターチーム)、3位は1分7秒遅れでドイツのゲオルク・シュタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト)だった。

メイン集団は16分近く遅れてゴールし、スロベニアチャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が総合リーダーのマリア・ローザを守った。
 

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(photo : LaPresse)

 
第19ステージは143選手が出走。オーストラリアのニコラス・シュルツがスタートせず、イスラエル・プルミエテックは3人になってしまった。スタートは晴れていたが、後半は雨になった。序盤の逃げが吸収された後、上り坂でジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)がアタックし、6人の逃げグループが形成された。ここにヴェンドラーメも加わっていた。ゴールまで残り81kmで追走グループが合流し、逃げは19人の大きな集団になった。

後半の入ってカテゴリー2のパッソ・ドゥロンの上り坂が始まると、アラフィリップが先頭を引き始め、エクアドルチャンピオンのジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアズ)、サンチェス、シュタインハウザーと共に頂上を目指した。この4人は全員今年のジロですでに区間優勝していた選手だった。

ゴールまで残り52.1kmの頂上をアラフィリップが先頭で通過した時、集団はすでに9分以上遅れていた。下りでクインテン・ヘルマンス(アルペシン・ドゥクーニンク)とヴェンドラーメが追いつき、次の登坂でルーカス・プラップ(チーム ジェイコ・アルウラー)も合流し、先頭は7人になった。

雨の中、ゴールまで残り35.3kmのセッラ・ヴァルカルダ(カテゴリー3)頂上を通過した後、下り坂でヴェンドラーメがアタックして独走を開始した。最後のチマ・サッパーダ(カテゴリー2)の坂でヴェンドラーメはタイム差を広げ、頂上まで7kmで1分を超えた。後方ではシュタインハウザーが抜け出して追走を開始し、サンチェスも続いたが、タイム差が縮まる事はなかった。

ヴェンドラーメはゴールまで残り6.2kmのチマ・サッパーダ頂上を1分差で通過し、そのまま独走で逃げ切り、2021年に続いて2度目の区間優勝を成し遂げた。フランスのデカトロン・AG2Rラモンディアル チームは、1992年のチーム創立以来、ジロで同じ年に区間2勝したのは初めてだった。


トーマスが落車

16分遅れたマリア・ローザ集団は、最後のチマ・サッパーダを越えて15人ほどに絞られていた。ゴールまで6.1kmで総合3位のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアズ)が落車するアクシデントが発生したが、マリア・ローザ集団はバイクを交換してレースに戻ったトーマスを待ったため、総合上位に変動はなかった。
 

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マリア・ローザはポガチャルが守った (photo : LaPresse)

 
今年のジロもいよいよ残り2日。5月25日の最終日前日には、レース後半に全長18.1kmで標高1675mのモンテ・グラッパ(カテゴリー1)を2回越える最終決戦の第20ステージが行われる。

■独走で逃げ勝ったヴェンドラーメのコメント
「このジロが始まった時から、このステージを狙っていたんだ。その日の逃げに入る事が重要で、1日中エネルギーを温存するように努めた。下りでアタックし、危険を顧みなかったが、良い差が持てたのでプッシュし続けた。自分の家の近くで勝ったから、特別な感動だ」
 

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地元イタリアのヴェンドラーメが独走で逃げ勝った (photo : LaPresse)


■第19ステージ結果

[5月24日/モルテリアーノ~サッパーダ/157 km]
1. VENDRAME Andrea (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / ITA) 3:51:04
2. SANCHEZ MAYO Pelayo (MOVISTAR TEAM / ESP) +0:54
3. STEINHAUSER Georg (EF EDUCATION – EASYPOST / GER) +1:07
4. NARVAEZ PRADO Jhonatan Manuel (INEOS GRENADIERS / ECU) +2:27
5. PLAPP Lucas (TEAM JAYCO ALULA / AUS) +2:27
6. VELASCO Simone (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA) +2:30
7. TRATNIK Jan (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / SLO) +2:30
8. VALGREN Michael (EF EDUCATION – EASYPOST / DEN) +2:30
9. ALAPHILIPPE Julian (SOUDAL QUICK-STEP / FRA) +2:32
10. HERMANS Quinten (ALPECIN-DECEUNINCK / BEL) +2:32

■第19ステージ後の総合成績(マリア・ローザ)
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 71:24:03
2. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (BORA – HANSGROHE / COL) +7:42
3. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +8:04
4. O’CONNOR Ben (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / AUS) +9:47
5. TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) +10:29
6. ARENSMAN Thymen ((INEOS GRENADIERS / NED) +11:10
7. BARDET Romain (TEAM DSM-FIRMENICH POSTNL / FRA) +12:42
8. RUBIO REYES Einer Augusto (MOVISTAR TEAM / COL) +13:33
9. ZANA Filippo (TEAM JAYCO ALULA / ITA) +13:52
10. HIRT Jan (SOUDAL QUICK-STEP / CZE) +14:44

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ): MILAN Jonathan (LIDL-TREK / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ): POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
■新人賞(マリア・ビアンカ): TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA)
 

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●第20ステージのコースプロフィール (MAP : RCS Sport)

 

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ジロ・デ・イタリア公式サイト

J SPORTS ジロ・デ・イタリア特設サイト

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