ツアー・オブ・ジャパン2024 第７ステージ（相模原）はウォーカーが区間2勝目

2024.05.25
レース

photo Tour of Japan

2024年5月25日（土）に行われたツアー・オブ・ジャパン2024 第７ステージは、市制施行70周年記念相模原ステージ。序盤からアタックが止まない展開の中、終盤に飛び出したマックス・ウォーカー（アスタナカザクスタンディベロップメントチーム）がステージ優勝。堺ステージに続く、大会2勝目を飾った。総合リーダーはジョバンニ・カルボーニ（JCL TEAM UKYO）が守っている。

相模原ステージは橋本公園をスタートし、4.8kmのパレード区間を経て旧⼩倉橋を通過した後にアクチュアルスタート。⿃居原ふれあいの館前周回コースを7周する⾛⾏距離107.5kmのコース。総合成績とポイント賞を巡る様々な思惑のもと、激しいレースが展開された。

1周⽬から逃げたい選⼿が多数⾶び出すが決定的な動きが⽣まれない。最初のスプリントポイントは総合8位につけている⼩林海（マトリックスパワータグ）が先頭通過しボーナスタイムを獲得。ポイント賞リーダーの寺⽥吉騎（シマノレーシング）は2位通過し、ポイントを加算する。1周⽬完了時の⼭岳は⼭岳賞リーダーの中井唯晶のチームメイト⼊部正太朗（シマノレーシング）が先頭通過。

逃げが決まらないまま、2回⽬のスプリントポイントは寺⽥が先頭通過を果たした。2回⽬の⼭岳ポイントは、再び⼊部が先頭通過。このとき⾵間翔眞（シマノレーシング）、織⽥聖（マトリックスパワータグ）、アドネ・ファン・エングレン（ルージャイインシュラランス）、孫崎⼤樹（キナンレーシングチーム）、草場啓吾（愛三⼯業レーシングチーム）と共に6人の逃げグループが形成された。

最後のスプリントポイントは孫崎、⼭岳ポイントはファン・エングレンがそれぞれ先頭で通過を果たす。最⼤で1分のタイム差をつけた逃げグループは、最終周回を前にして吸収。代わってマックス・ウォーカー（アスタナカザクスタンディベロップメントチーム）と兒島直樹（⽇本ナショナルチーム）、そして逃げから残ったファン・エングレンの3人が先頭に⽴つ。

最後は3人によるスプリント勝負となり、ウォーカーが優勝。堺ステージに続く⼤会2勝⽬を飾った。2位にファン・エングレン、3位に兒島が⼊った。5秒差まで迫ったメイン集団でフィニッシュしたジョバンニ・カルボーニが総合リーダージャージを危なげなく守っている。アスタナカザクスタンディベロップメントチームはトップ10に4人を送り込む完勝であった。

ツアー・オブ・ジャパン 2024 第７ステージ（相模原市制施行70周年記念ステージ）

1位　マックス・ウォーカー（アスタナカザクスタンディベロップメントチーム）2時間24分45秒

2位　アドネ・ファン・エングレン（ルージャイインシュアランス）＋0

3位兒島直樹（日本ナショナルチーム）＋0:02

4位　ダヴィデ・トネアッティ（アスタナカザクスタンディベロップメントチーム）＋0:05

5位岡本隼（愛三工業レーシングチーム）＋0:05

6位　ジョバンニ・カルボーニ（JCL TEAM UKYO）＋0:05

7位リース・ブリットン（セントパイラン）＋0:05

8位クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン（トレンガヌサイクリングチーム）＋0:05

9位ニコラス・ヴィノクロフ（アスタナカザクスタンディベロップメントチーム）＋0:05

10位アレクサンドル・ヴィノクロフ（アスタナカザクスタンディベロップメントチーム）＋0:05

ステージ優勝したウォーカーのコメント：
「レースの最初に堺で勝ってからも毎⽇トライを続けてきましたが、今⽇こうして再び勝ててハッピーです。TOJは距離が短く、⾼強度な展開になるため、ヨーロッパのレースと異なり、逃げがどこで決まるのかの予想が難しいのです。チームは普段ヨーロッパでレースをしているので、⽇本のレースとの違いにようやく慣れてきましたね。将来の夢はツール・ド・フランスを⾛ること。でも今年⾛ったクールネ・ブリュッセル・クールネというクラシックレースも楽しかったので、⽯畳のレースも⾛れるようになりたいですね。」

個人総合時間賞

1. ジョバンニ・カルボーニ（JCL TEAM UKYO）16時間41分34秒

2. クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン（トレンガヌサイクリングチーム）＋2:07

3. ベンジャミン・ダイボール（ヴィクトワール広島）＋2:12

「とても速い⼀⽇でした。とはいえチームが完璧にコントロールをしてくれました。東京でこのグリーンジャージを着られるよう、気を抜かずに明⽇のステージを⾛りたいです。」

ポイント賞
寺田吉騎（シマノレーシング）

「中間ポイントを取りに⾏くのと、配点が⼤きいフィニッシュのポイントも狙って⾛りました。序盤からアタック合戦が激しかったですが、⾃分⾃⾝も調⼦の良さを感じていました。最初2回の中間スプリントポイントは集団のままで⼊ったのでポイントを狙いました。そのあとは⼊部選⼿と⾵間選⼿が逃げに乗ってくれたのでフィニッシュにむけての位置取りに専念でき、なんとか4ポイントを加算できたのはよかった。明⽇の東京は笑顔でフィニッシュできるよう頑張ります。ひとつでもいい順位を狙って最後のコーナーに⼊ることになります。」

山岳賞
中井唯晶（シマノレーシング）

「今⽇はスタートしてから、疲労もあって体が重かったんですが、チームメイトの⼊部選⼿が最初の⼭岳ポイントを先頭で通過してくれたおかげでこのジャージを確定できました。レース終盤に寺⽥選⼿のために動きたかったのですが、連携がうまくいきませんでした。明⽇は彼のポイント賞ジャージのために気合を⼊れ直して⾛ります。明⽇、⽇本⼈2⼈で特別賞ジャージを獲得できたらよいですね。」