2024ダウンヒルシリーズ第3戦・SRAM PARKは地元の土屋聖眞が圧勝

  • photo Hiroyuki NAKAGAWA/DOWNHILL SERIES

DOWNHILL SERIES 2024 #3 SRAM PARK(愛知県)が5月18日(土)、19日(日)に開催された。

愛知県瀬戸市にあるスラムパーク瀬戸。パーク名の由来となっているアメリカ・SRAM社の協力のもと、採石場跡地に作られたコースの全長は495m、標高差は約50m。ほぼ全てがバームとジャンプで構成されている人工的なコースは見通しが良く、スタート直後から見せ場のセクションまで観客がコース脇にずらりと並んで声援を送る光景がこの会場の風物詩。

洪水被害やコロナ禍を経て5年ぶりの開催となった昨年、改めて大きな評価を得たスラムパーク大会には、今年も140人近いエントリーが集まった。

2024ダウンヒルシリーズ第3戦・SRAM PARK

今年も約140名が集まったスラムパーク大会

 

5月半ばにしてはかなり気温が上がった週末。夏のように晴れ渡ったうえ、しばらく雨が降っていないということもあってコースはスーパードライ。ライダーが通り過ぎたコース脇には砂埃が舞い上がる。

エリート男子予選は土屋聖眞(チーム波多野@カトーサイクル)が51.940秒で1位。2位には52.370秒で幾田悠雅(輪娯館/vittoria)、3位には53.114秒で田中航太(myX/trailadventure)が続いた。

決勝が行われる日曜日の天気予報には突然雨マークがついた。日が陰ったことで過ごしやすい環境になったことで、スタートまでのバイクの押し上げの辛さは半減し、ライダーたちには好都合。時折サーっと降った雨もコースを適度に湿らせる程度にとどまり、走りやすいコースコンディションで決勝が始まった。

優勝は、予選1位、決勝1位で土屋が完全優勝。2位には幾田、3位には金子匠(SPECIALIZED)が入り、ベテランの意地を見せた。4位には田中、5位には渡邊翔大(CIVREL Homies/チーム波多野)が入り、5人中4人が10代という表彰式となった。

2024ダウンヒルシリーズ第3戦・SRAM PARK

昨年のリベンジを完璧な形で果たした土屋聖眞

 

昨年、誰もが勝つと信じていたものの決勝でまさかの転倒を喫したローカルヒーロー、土屋聖眞の1年越しのリベンジ。しかも、約500mのコースで2位以下に3秒以上の差をつける49.288秒という脅威的なタイムを叩き出した。圧倒的なタイムに会場は湧き、MCがタイムを読み上げた瞬間、ローカルライダーたちによる胴上げで祝福された。

土屋は「去年は転んで負けちゃって悔しかったので、今年勝てて良かったです。バイクの選択で結構迷って、ハードテールのマレットにしました。スタートで(幾田)悠雅に、まだ40秒台出してないの?と煽られたりもしたんですが(笑)、勝てたのはそんなライバルたちのおかげでもあるかなと思います。次戦の白馬岩岳も勝って3連勝目指します。」と話した。

 

2024ダウンヒルシリーズ第3戦・SRAM PARK

エリート女子優勝の藤森美空

 

エリート女子は14歳の藤森美空が優勝。納得できるタイムではなかったと言いつつも、1分を切る立派なタイムを刻んだ。

今回は30人を超える小学生も参戦した。Lo、Mid、Hiと2学年ごとにクラス分けされたキッズクラスでも毎戦、全国から集まったライダーたちが熱い戦いを繰り広げている。やっと勝てたと喜ぶ子もいれば、悔しくて毎日練習すると宣言する子。エリートクラスだけではなく、大人も子供も精一杯走った、暑い熱い週末になった。

 

DOWNHILL SERIES 2024 #3 SRAM PARK(愛知県)

1. 土屋 聖眞(チーム波多野/カトーサイクル)49.288

2. 幾田 悠雅(輪娯館/vittoria)+3.172

3. 金子 匠(SPECIALIZED)+3.513

決勝リザルトはこちら(PDF)

 

次戦は6/15-16 #4 長野県白馬岩岳MTBパークでの開催となる。
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https://dhseries.jp/2024-4-hakubaiwatake/

 

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