2024MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCOで沢田時が前日に続き勝利

2024年6月9日(日) 、2024MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCOが石川県・白山一里野温泉スキー場特設コースで開催された。

今大会2日目のXCO男子エリートは57人が参戦。起伏が激しい1周4km×8周回=約32kmでレースが行われ、約3周を残して単独先頭となった沢田時(宇都宮ブリッツェン)が力強いペダリングで2位以下の追随を許さず、前日のXCCに続きXCOでも勝利を収めた。

2024MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCO

白山2連戦の2日目となるこの日のレースは、気温が高く蒸し暑い中で行われた。距離は前日の5倍以上、しかも前日のレーススタート時間は16時40分。疲れも心配された。レース前に沢田は、「昨日のレースは終わるのが遅く逆にグッスリ寝られて、スッキリ起きられた」という言葉を口にしていた。

そして、この日のレースについては「レース時間も長くなると思うので、しっかりペース配分をしていく必要がある。ライバルは絞りたくないが、昨日のレースをみていると宮津旭選手(OLIVE)が最も強力だと思う。今日も激しい戦いになると思うが、全日本選手権前の最後のレース。勝てるように走りたい」と語っていた。

レースは1周目で沢田、松本一成(TEAM RIDE MASHUN)、副島達海(大阪産業大学)が抜け出し、沢田は10分49秒05で1周目を完了する。

3周目、先頭は沢田と松本の2人に。その後ろに遅れた副島、セカンドパックとして沢田が警戒していた宮津、前日2位に入った竹内遼(MERIDA BIKING TEAM)が続く。しかし、3周目完了時には、松本と沢田が先頭でライン通過。宮津と副島が約28秒遅れ、それ以降は約1分遅れとなっていた。

2024MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCO

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5周目になっても沢田は松本と先行。しかし、5周目途中で松本がパンクにより大きく遅れ、沢田が単独先頭となる。沢田はトップで5周目を完了、2番目に通過したのは宮津だったが、その差は1分以上。大きくリードしたまま6周目に突入する。

周回を重ねても沢田はトップを譲らず。1つのミスや落車、メカトラが勝負を左右するなか冷静にペダルを踏み、フィニッシュラインをトップで通過。2位に2分以上タイム差をつける完全勝利となった。沢田は表彰台で、「きついコースな分、応援がよく見えるコースですごく力になった」とサポーターへの感謝の想いを口にした。

沢田の次のマウンテンバイクのレースは、7月6日と7日の2日間にわたって行われる全日本選手権。ブリッツェン初となるマウンテンバイクの全日本タイトルが沢田の走りにかかっている。また、今月行わる全日本選手権ロードレース男子エリートにも出場予定だ。

2024MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCO

沢田時のコメント:

「8周回と長く、コンディションは良かったとはいえ、きついレースだった。(5周目まで一緒に先行していた)松本選手はかなり強く、アタックしても離れなかったのでかなりきついなと感じでいた。結果的に松本選手がパンクし、自分にとってはラッキーな部分もあった。パンクのリスクが高いセクションがあったので、一人になった後も慎重に走った。また、全日本に向けて上りはしっかり踏んでいった。アジアチャンピオンを獲ってから調子よくレースを走れている。アジアチャンピオンジャージを着て(現在、準備中)、もう一段強い走りができるようにしっかり準備していきたい。今日はありがとうございました!」

 

▼リザルト
1位 沢田時(宇都宮ブリッツェン)1:30.43
2位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM)+2.14
3位 宮津旭(OLIVE)+2.55
全リザルトはこちら

 

MTB Coupe du Japon 白山一里野国際 XCO

▼開催日
2024年6月9日(日)

▼レース会場
白山一里野温泉スキー場(〒920-2333 石川県白山市尾添り63)

▼競技概要
白山一里野温泉スキー場特設コース(1周4.0km×8周=総距離32km)
出走:57人
スタート時間:13時30分