2024全日本選手権ロード 女子エリートは與那嶺が7度目のタイトル獲得
全日本選手権自転車ロードレース2日目午後、女子エリートとU23が30人、スタートラインについた。
レースは落ち着いたペース、1周18分ほどで始まり、大きなアタックもなく序盤を過ごした。
状況が変わったのは3周目、手塚悦子(IMEレーシング)が単独でアタックし、後続集団との差を開いた。勇気ある独走だ。この動きでメイン集団も人数を減らし、手塚に追いついて7人の先頭集団が形成された。
メンバーは與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)、木下友梨菜(ベルマーレ レーシングチーム)、金子広美(三重県自転車競技連盟)、牧瀬翼(WINGS PLUS)、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、石田唯(早稲田大学)、そして手塚だ。
6周目にはコースのもっとも勾配が厳しい区間で木下、與那嶺、金子、小林の4人となり、2号橋からの長い上りに至って木下と與那嶺、金子と小林に分かれてしまう。
7周目、木下がアタック。與那嶺は応じたが、こんな構図はここ数年の全日本選手権では見たことのないものだった。こうしてレースは2人のランデブーとなったが、追走もテンションを切らさず前を追った。
與那嶺と木下の逃げは最後まで続いた。クイッと肘を張って交代を促し、しっかり先頭交代を続ける2人。もしや【鈴なり妖怪】の異名をとる木下に初戴冠かとチームメイトは色めき立ったが、ベテランはそれを許さなかった。
最終ホームストレート、木下をギリギリでまくった與那嶺が自身7回目の全日本チャンピオンとなった。
「先週、オリンピック代表内定の発表があって、何が何でも勝たなきゃと思った」と與那嶺。
3位に入った石田は「集団の中では一番自分の脚があると思った」と最後は金子を突き放しフィニッシュ。見事U23女子のチャンピオンに輝いた。
女子エリート+U23結果(88km)
1. 與那嶺 恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)3:04:35
2. 木下 友梨菜(ベルマーレ レーシングチーム)+0
3. 石田 唯(早稲田大学/U23)+02:23
第92回全日本自転車競技選手権大会ロードレース
第27回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロードレース大会
2024全日本パラサイクリング選手権・ロード大会
期日:2024年6月20日(木)〜23日(日)
会場:日本サイクルスポーツセンター(CSC) 静岡県伊豆市
日程:
6月21日(金)個人タイムトライアル(エリート・U23・パラサイクリング)
6月22日(土)個人ロードレース 女子エリート・男女U23
6月23日(日)個人ロードレース 男子エリート・マスターズ
大会ウェブサイト(日本自転車競技連盟)
https://jcf.or.jp/events/2024national_road_championships_rr/?category=road