2024全日本選手権マウンテンバイクXCC 男子は沢田、女子は川口が優勝
目次
7月6日、富士見パノラマリゾートにて、第37回全日本自転車競技選手権大会マウンテンバイクが開催された。土曜日にはクロスカントリー・ショートトラック(XCC)の決勝が行われ、エリートは男子が沢田時。女子は川口うららが優勝した。
昨年からXCOと同時開催となったショートトラック。
上位入賞すれば、翌日のXCOのスタート位置が最前列になるだけでなくUCIポイントも獲得できるため、UCIランキングを上げる大きなチャンスでもある。
女子エリートはパリ五輪代表の川口が2連覇達成
1周770mのコースを7周回で行なわれた女子エリート/U23。スタートから小林あか里が飛び出すが、前年のチャンピオン川口うららとU23の石田唯が後続を引き離して周回を重ねる。3人がラップごとに順位を入替えながら迎えた最終ラップ。川口が昨年同様上りでアタック。2人にこれを追う余力は残っておらず、川口が連覇を達成。
2週間後にはパリに出発する川口は「昨年は(XCCを)攻めすぎて、翌日のXCOがうまく走れませんでしたが、オリンピックに向けていろいろ考えながらのレースになりました。代表に選ばれて初のレースということで、今までとは違ったプレッシャーも感じていますが、自分らしいレースをできたと思います」とコメント。
男子エリートはスタート直後に波乱。沢田時が宮津の追撃を振り切って優勝
29人が出走した男子エリートは、スタート直後の上りで北林力が転倒。さらにその先で平林安里も転倒という波乱の幕開けとなった。
幸い2人とも走行に支障はなかったが、最後尾からの追走となる。
この間に松本一成、松本佑太、副島達海、沢田時、宮津旭、竹内遼、鈴木来人、高本亮太が先頭集団を形成。2周目竹内のアタックを合図に、後続と差が開いていく。
3周目のホームストレートで沢田が前に出て揺さぶりをかけ松本(佑)、高本が遅れる。その後、松本(一)を先頭に周回を重ねるが、8周目に宮津。さらに最終ラップで再び沢田が加速して松本が遅れる。最後の上り区間まで粘った宮津だったがその差は埋まらず、沢田が2年ぶりのチェッカーを受けた。
ゴール後コース上に座り込みながらマイクを向けられた沢田は「周回も多く決まりにくいコースだったので厳しいレースでした。最後まで誰が脚を残しているか探りながら宮津君との勝負になって、もうここで前にに出ないとと、思い切っていきました」と、混戦を振り返った。
今季無敗の岡本が、全日本マスターズも独走優勝
前年の勝者、白石真悟が不在のマスターズは、マスターズ世界選にも出場した古郡今日史のリードで始まったが、2周目に岡本紘幸が先頭に立つと、あっという間に後続を引き離し周遅れを量産。15人中最終ラップに入れたのは5人という驚速ぶりで、チャンピオンジャージを手にした。
男子ジュニア結果
8周回で競われた男子ジュニア。スタートから先行した野嵜然新を内野友太が追うが、最後までペースの衰えなかった野嵜が38秒差をつけ優勝した。
女子マスターズ結果
女子マスターズ、ただ1人出走の北島優子。
第37回全日本自転車競技選手権大会 マウンテンバイク
開催日:2024年7月6日(土)
開催地:長野県諏訪郡富士見町 富士見パノラマリゾート特設コース
カテゴリー:MTB XCC(マウンテンバイク クロスカントリー ショートトラック)
主催:公益財団法人日本自転車競技連盟
主管:全日本自転車競技選手権 富士見実行委員会
後援:公益財団法人JKA、一般社団法人MTBリーグ
協賛:株式会社パールイズミ、イオンリテール株式会社、サイクラーズ株式会社、株式会社オージーケーカブト、TSP太陽株式会社
◆クロスカントリー・ショートトラック リザルト
男子エリート
1 沢田 時(宇都宮ブリッツェン)
2 宮津 旭(OLIVE)
3 松本一成(TEAM RIDE MASHUN/高崎健康福祉大学)
女子エリート
1 川口うらら(TEAM TATSUNO)
2 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3 石田 唯(TRKWorks)
男子ジュニア
1 野嵜然新(RACING TORQUE)
2 内野友太(Q-SHU UNION CJ UNIT)
3 坂本穣司(野跳の会)
男子マスターズ
1 岡本紘幸(NESTO FACTORY RACING)
2 太田好政(AX MTB TEAM)
3 伊藤尚紀(TEAM GROVE)
女子マスターズ
1 北島優子(パワースポーツ SICK)
男子ユース
1 横山拓生(高知CTC)
2 川﨑利温
3 今泉蒼人(Q-SHU UNION CJ UNIT)
女子ユース
1 小林 碧(Team ProRide)
2 神武奏帆(チーム輪工房)