女子Qリーグ、中学生Nリーグ2024-25第3戦そでがうらサマーサイクルロードフェスタ・レポート
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7月7日(日)、千葉県袖ケ浦市・袖ケ浦フォレストレースウェイにて「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」が開催され、サイクルロードレースの女子リーグ「クイーン・リーグ(Qリーグ)」、中学生リーグ「ニュー・エイジ・リーグ(Nリーグ)」2024-2025シーズンの第3戦が行われた。
夏の恒例レースとして人気が高いこの大会は、マトリックスのサイクルロードレース協会東日本が主催。今回は朝から天候に恵まれ最高気温が36度となる暑さの中、参加者や観客はいくつもの出展ブースに立ち寄りながら一足早い夏祭り気分でレースを楽しんでいた。
袖ケ浦フォレストレースウェイは、1周2.4kmのサーキットコース。普段はクルマのサーキットとして開放しており、自転車レースのコースとしてもお馴染み。大人から子どもまで幅広いクラスに対応できるのが魅力。そして大会の発足当時から年令別クラスのキッズや小学生、中学生、女子のクラス分けを明確に行なっており、このレースを目標にして臨む選手も多いのが特徴でもある。
Qリーグは120分エンデューロの女子ソロ部門で実施
第1レースとなった120分エンデューロは朝8時にスタート。こちらは女子ソロ部門が、Qリーグ・高校生以下女子の対象レースとなっている。
大会ホストチームであるTEAM MATRIX POWERTAGの所属選手たちもゲストとしてスタートラインに勢ぞろい。そのなかでも一番の目玉は先月の6月23日に開催された「第92回全日本自転車競技選手権大会ロードレース」において男子エリートの全日本チャンピオンを獲得したばかりの小林海選手の勇姿だろう。真新しい全日本チャンピオンジャージを纏ってスタートラインについた姿を日本最速で見られたのは今大会ということもあり、多くのカメラと声援が集中した。
その横には先日、引退を発表したばかりの2014年・全日本ロードレースチャンピオン佐野淳也選手、さらにはロードでも大活躍を見せる昨年の全日本選手権シクロクロスで連覇を果たした織田聖選手も居並ぶ。こんなレアな顔ぶれを近距離で目撃できて、また一緒に走る貴重な体験ができるのも、ホビーレースの老舗マトリックス主催大会の特徴の 1つでもあるだろう。
120分エンデューロでは、朝からの気温上昇のためスタートゴールであるコントロールライン近くで放水したり自由に使えるプールも設置。このクールダウン対策はレース開催中、いつでも気軽に利用できるようになっており、多くのキッズやジュニアを中心に水遊び場として、うっかり熱中症になるのをうまく予防していたようだ。
この120分エンデューロにはQリーグからTeam一匹狼の根本香織と増輪心が参戦。非常に暑いコンディション下のレースで、120分間を走りぬくのは相当辛かったとのこと。
ゴール後に根本は「ある程度、覚悟をしてスタートしたが脱水しないようにするだけで精一杯だった。体調を整えて、この後のリーグシリーズも頑張りたい」と抱負をコメントした。
なお、この結果によりQリーグのポイントリーダーはブラウ・ブリッツェン岡本彩那が変わらず防衛、根本はランキング3位に浮上した。
Nリーグ中学生女子NW・岡田は6位でゴール
12時45分からはNリーグ中学生女子NWが対象のレディースクラスがスタート。今回は12人エントリーで 9人出走と、少し寂しいラインナップとなったが、前年の同大会で上位を占めた選手達が揃う。
コース4周回=9.6kmで競われるなかで、スタートから気迫を見せていたのが PxAcycling所属の武田和佳奈。前年の同大会では惜しくも入賞を逃していたこともあり、1周目から早いペースで集団の先頭を引き、ついには2周目に入るコントロールライン前のホームストレートからは5人が残る先頭集団から3秒ほど単独で先行して走る。
その積極的な走りに集団もペースアップし、逃げる武田を捕らえ集団に引き戻すも、再び 2周目を終えるホームストレートで武田が単独アタックし、逃げを成功させて集団とのタイム差をどんどんと引き離していく。
そして最終周回では15秒差まで逃げた武田は、ゴールでは22秒まで追いかけるメイン集団を引き離し優勝を遂げた。その後のメイン集団からは2人が抜け出しゴールスプリント、山根菜穂(TEAMCSM)が先行し2位に、市村愛(セマス R新松戸)が3位となり表彰台をゲットした。
最終周回まではメイン集団に残り、6位でゴールしたブラウ・ブリッツェンU15・岡田愛裕來は、昨年の同大会よりもスピードアップしトップは約1分早いゴールタイムとなったレース展開を振り返りながら「最後の(ホームストレート前の)コーナーで千切れてしまい、ゴールスプリントに参加できなかった」と悔しい表情を見せた。
しかし次のシリーズ戦を見据えて「次回は納得できるようなレースをしたいと思います!」と強い決意をコメントした。
Nリーグ中学生男子Nは渡邉が優勝、2位・西澤が首位キープ
この後、15時45分からスタートとなったのはNリーグ中学生男子Nが対象の中学生クラス。28人のエントリーとなったこのレースはコース5周回=12.0kmの闘いで、レディースクラスのレース展開のように最初の周回からブラウ・ブリッツェン U15の青木絆星が単独で集団から飛び出す。
今年、中学生になったばかりでNリーグ登録した青木は思いきった動きで集団からタイム差を稼ごうと動くが、集団から地元・千葉県から参加する平山智也が追いかけ、1周をかけてメイン集団も合流し逃げを吸収。
いったんその動きが落ち着くか?と思った 2周目に入る手前のホームストレート入口で、落車発生。何人かが巻き込まれ立ち上がり復帰する選手もいるなかで、LINKVISION高橋祐樹が惜しくもDNF。大きな怪我はなかったようだが、Nリーグシリーズへ連戦参加しランキングを上げてきているなかでのレース断念に悔しそうな表情を浮かべて教護の処置を受けていた。
その後、現在 NリーグNポイントリーダーとなる西澤崇介(ViteJambe:イビートジャンブ)が先行。この動きを渡邉公太(ブラウ・ブリッツェン U15)と柬理日楠詩(TeamFITTE)が西澤を捕らえて合流、その後ろを8人ほどの選手たちがバラバラになりながらも追いかけスピードアップ。この動きに間に合わなかった選手は、次の周回では集団に戻ることができなかった。
3周目には、前周回で逃げを作った西澤と渡邉、柬理に茂木陽向(#1-PRIMERA-)も合流。その5秒後に池田竜雅(Team一匹狼)、米田晃大(ROUGH STONES)、水沼龍之介(ブラウ・ブリッツェンU15)そしてレース冒頭で単独で逃げを見せていた青木の4人が追いかける。
4周目に入ると青木が単独でブリッジをかけて、先行する4人の集団に合流。途中で一度、先行集団からこぼれ落ちることもあったが、再び集団へ追いつき戻る粘りを見せていた。
そんな目まぐるしい動きのなか、ゴール前にあるホームストレートのコーナー入口で飛び出したのはポイントリーダー西澤と、ポイントランキング3位の渡邉。最初に先行した西澤、しかし渡邉も喰らいついてゴールライン上では僅差の勝負!結果はタイヤ差で渡邉が優勝し、ランキングも2位に上昇する金星を上げた。
3位には、先月の全日本選手権ロードレースの男子U15で4位に入った柬理が表彰台を獲得。中学1年生のNリーグメンバーも健闘し、茂木が 4位、青木が5位、水沼は8位と今後の期待に繋がる結果となった。そして6位に池田が入り、今クラスの上位6位をNリーグ登録選手が占める大活躍を見せた。
中学生クラスの表彰式の後に行われたNリーグポイントリーダー授与式で、渡邉との一騎打ちを振り返った西澤は「最後アタックのタイミングが、ちょっとズレてしまい落としてやられてしまったんですけど、この悔しさを次のレースに活かして頑張りたいと思います!」とコメント。
次の福島シリーズでヒルクライムとロードレースという2日にわたる連戦に向けては「しっかりと山で鍛えて頑張ります!」と抱負を語ってくれた。
マトリックス主催レースでは恒例となっている、ジュニア強化レースでもNリーグの選手たちが活躍を見せ、そんなジュニア選手らの敢闘賞授与式ではMATRIX小林選手がプレゼンターとして登場し、将来を担う選手たちに全日本チャンピオンになるアドバイスとして「決して諦めないこと」を強く訴えていた。
今回、リーグ対象レースでも見られた粘りのある諦めない走りは、将来の高い目標に繋がると改めて皆さんにも判っていただけた良い機会にもなった。
各リーグ ポイントリーダー
今大会の年間総合ポイントリーダー授与式では、ビオレーサーより「アメジストジャージ」「バトルマリンジャージ」各リーダージャージが提供された。
また、Qリーグは株式会社隼より「アスリチューン Qリーグポイントリーダー賞」、Nリーグ中学生男子Nは武田レッグウェアー株式会社より「RxL Nリーグ中学生男子ポイントリーダー賞」、Nリーグ中学生女子NWはアイリス株式会社より「EXLUB Nリーグ中学生女子 NWポイントリーダー賞」を、さらに今大会では年間総合ポイントリーダー協賛の株式会社ジゴスペックより特別中間賞として「Airfly特製ロゴタオル」がそれぞれ賞品として提供された。
アスリチューン賞Qリーグ(高校生以上女子)
ポイントリーダー:岡本 彩那(ブラウ・ブリッツエン)・28p
ランキング2位:佐藤 直美(Yahoo! JAPAN Cycle Racing team)・20p
ランキング3位:根本 香織(Team 一匹狼)・13p
RxL賞Nリーグ・N(中学生男子)
ポイントリーダー:⻄澤 崇介(AVG0)・76p
ランキング2位:渡邉 公太(ブラウ・ブリッツエンU15)・60p
ランキング3位:茂木 陽向(#1-PRIMERA-)・48p
EXLUB賞Nリーグ・NW(中学生女子)
ポイントリーダー:岡田 愛裕來(ブラウ・ブリッツエンU15)・11p
ランキング2位:小田島 寛奈(#1-PRIMERA-)・0p
<レポート概要>
写真撮影:Yosuke SUGA、QNリーグ事務局
テキスト:須藤むつみ(QNリーグ事務局)
協力:株式会社マトリックス、サイクルロードレース協会東日本
*そでがうらサマーサイクルロードフェスタ:公式ホームページ
https://summer-sodegaura.powertag.jp/
*先日決定した2024-2025Qリーグ・Nリーグ対象となる全11戦のレーススケジュールはこちら
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html
*次戦は福島シリーズの2連戦!
7月27日(土)あぶくま洞ヒルクライム
https://web.tour-de-fukushima.jp/abukumado/abukumahillclimb2024
7月28日(日)小野こまちロードレース
https://web.tour-de-fukushima.jp/ono-komachi/2024-2
*Qリーグ・Nリーグの登録はこちら。
https://moshicom.com/102128/
各対象レース開催日の3日前まで登録完了すればポイントランキングに反映します。
今後も女子とジュニア中学生が活躍するリーグにご声援のほどよろしくお願いします!