2024全日本選手権マウンテンバイクDHI 男子は井本、女子は原が優勝

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7月20日(土)〜21日(日)、岐阜県郡上市のウイングヒルズ白鳥リゾートにて、第37回全日本選手権マウンテンバイクダウンヒルのダウンヒル・インディビジュアル(以下DHI)競技が開催された。

土曜日に降った雨の影響が残る難しいコンディションで行なわれた決勝。男子エリートは井本はじめ、女子エリートは原つばさが優勝した。

2024全日本選手権MTBDHI

昨年に続き、ウイングヒルズ白鳥にコースを設営して行なわれた全日本DHI。ハイスピード区間とテクニカルなシングルトラックの組み合わせた日本一を決めるのに相応しい舞台が用意されたが、公式練習の土曜は朝からときおり強い雨が降り、エリート上位のライダーでも苦戦するコンディション。

その中で行なわれたタイムドセッション。男子エリートは16歳の幾田悠雅が2分48秒986をマーク。遅れること0.638秒で前年の勝者、九島勇気が続き、以下、トップ 10に若手とチャンピオン経験者がトップ 10に入り交じる状況となった。

女子エリートも同じく16歳の原つばさがトップタイム。わずか0.056秒差で中川弘佳が2番手につけた。

 

男子エリート

天候が回復、気温も一気に上昇した日曜日。予選最速タイムは、海外遠征から戻った羽口鉄馬の2分38秒394。0.179秒遅れの2位に幾田。さらにに井本はじめ、清水一輝の4人が2分40秒を切って決勝を迎えた。

午後2時48分から始まった決勝。路面はほぼドライとなり、予選30位、第一走者の山下 裕翔が2分54秒634をマーク。この後、20番目に出走した九島勇気が2分34秒591。さらに27番目スタートの清水一輝が2分34秒459。

続く井本はじめが2分33秒360をたたき出し、残る2人を待つが、幾田2分36秒190、羽口2分34秒662とタイムを更新することができず、井本の2年ぶり4度目の全日本チャンピオンが確定した。

2024全日本選手権MTBDHI

「土曜日は全然走れてなくて転倒もあったけど、今日は丁寧に行くところと漕ぐところをしっかり分けて走りました。この夏から新しい事業を始めたので、この勝利は大きいです」と冷静に走り抜いた井本

2024全日本選手権MTBDHI

今年もヨーロッパをベースに活動。ケガを抱えながらも予選をトップで通過した羽口

2024全日本選手権MTBDHI

高校生ながら、ダウンヒルシリーズやENSではすでに表彰台常連の幾田。雨の中キレの良い走りで土曜日最速タイム

2024全日本選手権MTBDHI

男子エリート表彰式

 

女子エリート

わずか4人と寂しいエントリーの女子エリートだが、5月のオーストラリア、6月のフランスと海外遠征を行なってきた原つばさが、予選でその成果を発揮。3分18秒529で予選首位通過。これに前年のチャンピオン渡辺美里が続くが、その差は15秒031と開いた。

原は決勝でもタイムを10秒近く縮めてフィニッシュ。2位には3分24秒933をマークした中川弘佳が入った。

2024全日本選手権MTBDHI

クランクワークス・ケアンズのDHで8位。フレンチカップで13位と実績を積み上げてきた原は、路面コンディションに左右されない強さを発揮してエリート初年度にして優勝

2024全日本選手権MTBDHI

近年はENSを中心にレース活動を行なう中川弘佳。万全な体調とは言い難かったようだが、長いレースキャリアを活かして2位入賞

2024全日本選手権MTBDHI

女子エリート表彰式

 

男子ユース

26人がエントリーした男子ユースは、ディフェンディングチャンピオンの土屋聖眞が2分45秒935。とエリートでも9位に相当するタイムで首位通過。先日の全日本XCOでユースチャンピオンを獲得した中仙道侑毅がこれに続いた。

10人で行なわれた決勝でも土屋は2分37秒024と、ただ1人2分30秒台に突入して連覇を達成。

2024全日本選手権MTBDHI

攻めすぎて転倒自滅というパターンを払拭。エリートに匹敵するスピードで全日本2連覇を達成した土屋

2024全日本選手権MTBDHI

男子ユース表彰式

 

女子ユース

XC系競技にも積極的に参戦する藤森美空が、3分39秒525と2位以下に1分20秒以上の大差で決勝に進むと、さらにタイムを短縮。3分16秒116で初タイトルを獲得。

2024全日本選手権MTBDHI

滑りやすいテクニカルセクションでも長い手足を活かし、安定感の高い走りを見せた藤森が優勝

2024全日本選手権MTBDHI

女子ユース表彰式

 

男子マスターズ・オーバー40

予選、決勝共にマスターズクラス最速を記録した大野良平が優勝。2位小野浩二、3位武井怜緖奈という結果。

2024全日本選手権MTBDHI

実力伯仲の上位勢にあって、頭ひとつ抜け出た速さを見せた大野良平

2024全日本選手権MTBDHI

 

男子マスターズ・オーバー50

予選タイムを15秒以上短縮した本村貴之が年代別1位。2位鈴木健太、3位佐藤昭仁。

2024全日本選手権MTBDHI

ゲレンデに出てくるジャンプを飛ばずに3分を切った本村。マスターズ総合でも2位のタイム

2024全日本選手権MTBDHI

 

男子マスターズ 30~39

予選12位となり、10名で行なわれるマズターズ決勝には進めなかった長縄だが、年代別で優勝

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女子マスターズ

ただ1人のエントリーとなった山本里美がチャンピオンジャージを獲得。

2024全日本選手権MTBDHI

 

 

第37回全日本選手権マウンテンバイクダウンヒル・インディビジュアル(MTB DHI)

テクニカルデータ
コース長:1720m
標高差:306m

開催日:2024年7月20日(土)〜7月21日(日)

会場:ウイングヒルズ白鳥リゾート

主催:公益財団法人日本自転車競技連盟

主管:第37回全日本自転車競技選手権大会マウンテンバイク DHI 実行委員会

後援:公益財団法人JKA

協賛:株式会社パールイズミ、イオンリテール株式会社、サイクラーズ株式会社、株式会社オージーケーカブト、TSP太陽株式会社

 

リザルト

女子エリート

1 原つばさ iRC/白馬マウンテンバイククラブ 3:10.913

2 中川弘佳 Lovespo.com/CANYON +14.020

3 渡邊美里 Wander Vogel/gennoji +16.294

 

男子エリート

1 井本はじめ Santacruz 2:33.360

2 清水一輝  BLAZE A TRAIL +1.099

3 九島勇気  Team High Country +1.231

 

女子マスターズ

1 山本里美 A-style 10:08.597

 

男子マスターズ 30~39

1 長縄亮磨 カトーサイクル 3:23.231*

*マスターズ予選タイム(12位)

 

男子マスターズ 40~49

1 大野良平 準富裕層 2:53.061

2 小野浩二 Ms/興津螺旋/NTN +7.481

3 武井怜緒奈 Vittoria Japan +8.489

 

男子マスターズ 50+

1 本村貴之 delsol/cleat 2:58.058

2 鈴木健太 DKMC 3:01.289

3 佐藤昭仁 MARSH/DKMC 3:08.388

 

女子ユース

1 藤森美空 Transition Bikes/AST FOREST 3:16.116

2 嘉村玲亜 Limited Team 846 +1:17.039

3 中山 怜 RIDE COMMUNITY +1:19.595

 

男子ユース

1 土屋聖眞 カトーサイクル 2:37.024

2 佐藤龍之介 +10.781

3 中仙道侑毅 ATHLETE FARM MTB CLUB&WINDY +11.603