「アミノバイタル®️カップ in Zwift 2nd」レースレポート
目次
7月17日(水)、 アミノバイタル®️カップ in Zwift 2ndが開催された。前回に引き続き、ZWCの松尾さんのレポートでレースをプレイバック!
全てのライダーに勝利のチャンスがあるコースレイアウト
本レースは全長約24kmで、スタートから6kmまでは平坦。6kmから9km地点まで上り、9kmから16km地点までは下る。16kmからゴールまでの27km地点は、平坦基調というコースレイアウトである。
クライマーであれば、序盤の上りからペースを上げて逃げ切りを狙う作戦がとれる。パンチャー・スプリンタータイプのライダーは上りでクライマーに離されないようレースコントロールを行う必要があり、コースレイアウト的に全ライダーに勝利のチャンスがあると感じた。
Bカテゴリーで参戦
筆者はBカテゴリーで参戦した。本レースは、事前に参戦カテゴリーが明確になっている(以下)。
A:4.0〜5.0W/kg
B:3.2〜3.9W/kg
C:2.5〜3.1W/kg
D:1.0〜2.4W/kg
E:女性カテゴリー
Zwift パワーでBカテゴリー表示であったため、Bカテゴリーでエントリーした。
同カテゴリーには、今年の全日本ロードレース選手権、女子エリートで準優勝の木下友梨菜選手がライドリーダーということもあって、上りでセレクションがかかるレースだと予想していた。
Zwiftレースはカテゴリーによるが、スタート直後から5分は高強度でレースが進む。先頭でレースを展開できるよう、スタートから高強度で走った。
スタートから数名逃げるライダーがいたが、平坦基調であることと集団で走れたため、集団前方で走ることのみ意識した。
序盤の平坦で逃げが決まることはないと予想し、3km地点の上りに備える。
木下選手含め、軽量かつ長時間高強度を出せるライダーが多いと判断し、上りでは無理しないことだけを考えて走った。
上り区間に入る前でエアロヘルメットのアイテムを入手した。この時点で、小集団スプリントになると予想し、フィニッシュ地点まで所持しておくことにした。
上り手前で1名アタックしたので、筆者もブリッジしておいた。
上り区間に入った途端、集団のペースが一気に上がった。予想通り、木下選手がハイペースで集団を牽引する。
予想以上に上りの強度が高かったため、上りの途中で先頭から千切れてしまった……。
下りはローテーションが上手く回らず、先頭に追いつくことができなかった。他ライダーと協調して走ることの難しさを実感したレースであった。
先頭で無駄足を使うのもよいが、後ろでドラフティングを利用した方が楽だと判断。なので、後方ライダーと協調をして走っておいた。
残り3.4km、先頭に追いつく事は不可能と判断し、2名でローテーションする事にした。
残り900m。残り300mからアイテムを使用してスプリントするため、後ろで最後の力を溜めておいた。
残り300mでスプリント開始。体重の10倍越えでスプリントした。心拍数が194となっている事から、相当追い込めたと思われる。
結果、43分58秒でフィニッシュ。
家庭や家族がいてリアルレースに参戦できないライダー、仕事の都合で参戦できないライダーは多いと思う。また、落車や怪我を懸念してリアルレースに参戦しないライダーもいると思われるが、Zwiftレースであれば気軽に参戦でき、落車や怪我に巻き込まれることもない。
コロナ禍以降、Zwift含めたインドアトレーニング・レースユーザーが減少したと聞いているが、まだまだユーザーのニーズは高いと思う。筆者も上記に該当するので、これからも本イベントは継続して行って頂きたい。
アミノバイタル®️カップ in Zwift 2nd レース概要
競技日程:2024年7月17日(水)20:00スタート
開催カテゴリー:
【A】4.0〜5.0W/kg
【B】3.2〜3.9W/kg
【C】2.5〜3.1W/kg
【D】1.0〜2.4W/kg
【E(女性)】女性カテゴリー
コース:ELEVATION EVALUATION
全長24.6km、標高396m
賞品:男女それぞれの1位〜3位には、サイクリストの挑戦を応援するアミノバイタル®️から豪華詰め合わせを贈呈
使用機材は? 参加に伴い、パワーメーター&心拍計必須
本レースはバーチャルレースにつき、パワーメーターが必須。筆者はワフーのスマートローラー「キッカーV5」を使用した。
レース前のキャリブレーション(校正)も必須だが、V5は自動校正を行ってくれるため、不要。自動校正機能がないパワーメーターやローラーを使用する場合、レース前に校正しておこう。
余談だが、ワフーのベーシックなスマートローラー「キッカーコア」の登場から同社製品を愛用している。ローラーの静音性や、ダンシングを行った際の揺れの自然さにおいて、V5は秀逸である。
ZWIFTコースの勾配と連動してフロントを持ち上げるキッカークライムと併用すると、より臨場感が味わえるので、コンビネーションを楽しむ事をお勧めする。
ANT+とBluetooth両方の計測が可能なWahoo TICKR(第2世代)を使用
心拍計はワフー・ティッカー(第2世代)を使用している。筆者はANT+で受信しているが、Bluetoothでも心拍を計測する事も可能である。
腕時計式の心拍計もあるが、筆者は手首が細いため、心拍がロストする場合がある。胸で計測する方式は安定して計測できるので、ローラー環境ではティッカーを愛用している。