パリ五輪・トラック男子マディソン結果 窪木・今村が5位入賞

パリ2024オリンピックは8月10日(土)、ヴェロドローム・ド・サン・カンタン・アン・イヴリーヌで男子マディソンの決勝が行われ、窪木一茂/今村駿介は一時メダル圏内でレースを進めるも、惜しくも5位でレースを終えた。

女子スプリントの佐藤水菜は、1本勝負の3回戦に敗れ敗者復活戦に回ったが、そこでも勝ち切れずに敗退。

男子ケイリンは中野慎詞が1回戦をストレートで勝ち上がり、翌日(11日)の準々決勝に進出。太田海也は1回戦を落としたが敗者復活戦ではしっかり勝ち切って、中野とともに準々決勝に進出となった。

パリ五輪・トラック男子マディソン

男子マディソン5位 窪木一茂/今村駿介

パリ五輪・トラック男子ケイリン

パリ五輪・トラック男子ケイリン 中野慎詞

パリ五輪・トラック男子ケイリン 

パリ五輪・トラック男子ケイリン 太田海也

 

窪木一茂(マディソン)のコメント:
最後の40周30周では、今村に冷静な声かけができませんでした。キツいところで踏ん張るような時にこそ「メダルいけるぞ!」と声をかけるべきでした。 そこでの一声があれば僕も今村も復活できて、メダルが獲れたのではないかと思います。リオ五輪の時とは比べ物にならないほど自信もありましたし、恐れるものもなくしっかり勝負ができました。 以前ブノワが「日本がマディソンでメダルを獲ることは奇跡に近い」と言っていたのですが、レース前、2人でそのことを話しました。それで暫定3位になった時に「奇跡を起こしてやろう」って思いましたね。周りのサポートのおかげもあり、最高のパフォーマンスでしたし、日本の皆さんにも「日本がやるんじゃないか」と思わせることができたならすごく嬉しいです。悔いはありません。 」

今村駿介(マディソン)のコメント:
前半から前にいることはできたのですが、細かなミスを僕がメインにしてしまいました。良い位置取りを下げてしまったことが、上位争いができなかった要因だと思います。窪木さんが仕掛けてくれるので、僕はついて行くだけでした。前の選手に食らいつくことが僕の仕事です。しかし窪木さんに頼らず、きちんと「2人1組」でレースをするという点が足りなかったと思います。上位争いをするためにここまでやってきて、細かな技術を磨いてきました。この1日は忘れられないですし、窪木さんの背中を追って世界に肉薄することができたと思います。まだやれることはいっぱいあるなと思います。次の4年間でもっともっと力をつけて、あっと驚くような結果を残せたらと思います。

佐藤水菜(スプリント)のコメント:
3回戦は以前にも戦ったことのある選手で、自分の修正点をしっかり前持って挑みました。でも車間を見誤ってしまい、結果的に追いつけませんでした。全体として、自分の実力通りの結果だったと思います。自分のやれることを最大限やった結果ですので、伸び代しかないと思っています。メダルを期待されるような実力を持っているとは、自分自身は思っていなかった。結果として受け止めていて、悔しい気持ちもありますが、実力を再認識した形です。そしてやはり
経験が少ないので、実力以上に実戦経験を増やしていく必要があると感じました。

中野慎詞(ケイリン)のコメント:
残り3周からどんどんレースが動いていくというのが、今大会で良く見られていました。なので、いつでも仕掛けられるよう準備して挑みました。せこいレースをしても置いていかれると思っていたので、行けるところで行くという感じでした。想定していなかった選手が動いたのですが、うまく流れに乗れたと思います。動いた選手がどのような選手で、その様子を伺いながら、しっかり自分でも仕掛けて行けたので良かったです。自分の長所はロングスプリント。「どこからでもいけるぞ」という気持ちで走っていたので、それがレース運びに繋がったのかなと思います。1 回戦を突破したのは良かったですが、ここがゴールではありません。明日は1本1本が重要なレースになるので、しっかり冷静にレースを見て進めたいです。

太田海也(ケイリン)のコメント:
1本目は実力を発揮できない展開に入ってしまいました。自分の力を出したいところで牽制があったりして、気持ち良くないレースだったと思います。2本目までの間、気持ちを切り替えることに必死でした。敗者復活戦では、メンバーを見て実力さえ発揮できれば必ず勝ち上がれると思いました。自信がなくなるようなレースが続いてしまっていたので、自信を持って敗者復活戦に挑むよう心がけました。明日はより積極的なレースをして、メダルを目指して頑張りたいです。

 

 

【日本代表チームの結果】

8月9日(金)

女子スプリント予選(200m flying start/3.5 laps)
佐藤水菜 10.257(7位) 日本新記録
太田りゆ 10.659(20位)
佐藤、太田は共に1回戦へ進出。佐藤は日本記録を更新。

女子スプリント1回戦
太田りゆ 2 VS 1
佐藤水菜 1 VS 2
佐藤は2回戦へ。太田は敗者復活戦に回る。

女子スプリント1回戦
太田りゆ 3 VS 1、2
太田は敗者復活戦3位。ここでレースを終えた。

女子スプリント2回戦
佐藤水菜 1 VS 2
佐藤が先着。翌日行われる3回戦に進出。

女子マディソン決勝
内野艶和/垣田真穂
内野・垣田のコンビは全体の12位でレースを終えた。

パリ五輪・トラック男子マディソン

女子マディソン12位の内野艶和/垣田真穂

パリ五輪・トラック男子マディソン

女子スプリント予選で日本新記録をマークした佐藤水菜

 

 

8月10日(土)

女子スプリント3回戦
佐藤水菜 2 VS 1
佐藤は先着を許し、3回戦敗者復活戦へ。

男子ケイリン1回戦
太田海也 1組 3位
上位2名が勝ち上がり、太田は敗者復活戦へ回る。

男子ケイリン1回戦
中野慎詞 3組 2位
中野はストレートで勝ち上がり、翌日の準々決勝へ。

女子スプリント3回戦 敗者復活戦
佐藤水菜 2 VS 3、1
佐藤は先着を許し、ここで敗退。

男子マディソン決勝
窪木一茂/今村駿介
窪木・今村コンビは32ポイントで5位となった。

男子ケイリン1回戦敗者復活戦
太田海也 1組 1位
太田は翌日の準々決勝に進出となった。

 

 

【自転車トラック競技 レース結果】

男子スプリント(レース距離:3周)
1. Harrie LAVREYSEN(オランダ)
2. Matthew RICHARDSON(オーストラリア)
3. Jack CARLIN(英国)

女子マディソン(レース距離:120周 (30km) 、スプリント:12)
1. イタリア 37ポイント
2. 英国 31ポイント
3. オランダ 28ポイント
12. 日本 1ポイント

男子マディソン(レース距離:200周 (50km) 、スプリント:20)
1. ポルトガル 55ポイント
2. イタリア 47ポイント
3. デンマーク 41ポイント
4. ニュージーランド 33ポイント
5. 日本 32ポイント

 

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