パリ五輪・トラック男子ケイリン結果 中野慎詞4位

  • photo SWpix / Japan Cycling Federation
パリ2024オリンピック最終日となる8月11日(日)、ヴェロドローム・ド・サン・カンタン・アン・イヴリーヌで男子ケイリン準々決勝~決勝が行われ、中野慎詞は決勝まで駒を進めたが、最終周で落車に巻き込まれて4位でレースを終えることになった。太田海也は準決勝で降格、今大会2度目の警告により失格となった。
 
女子オムニアム(スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレース)に出場した前大会銀メダリストの梶原悠未は、最終のポイントレースで25ポイント積み上げたが、4種目合計44ポイント、全体の17位でレースを終えた。
 
パリ五輪・トラック男子ケイリン

男子ケイリン4位 中野慎詞

中野慎詞(ケイリン)のコメント:

悔しい気持ちが強いです。トップ2人に力で劣っていることは感じていましたが、レース運びや自分の力を有利に持っていくことはきちんとでき、積極的に走れていたとは思います。決勝のレースもグレーツァー選手の番手を確保して「いける」と思える動きができました。そういう部分は良かったのですが、最後につなげることができなくて残念です。 冷静に『感じて』レースを運べとコーチからも言われていました。ある程度いつでもダッシュできるよう準備をしていて、しっかり対応ができたと思います。あとは力負けなのかな、というのが今の気持ちです。トップ2人は一瞬で捲るようなスピードがあり、トップスピードが全く違うと感じました。オリンピックという舞台で積極的に走れており、それが決勝まで繋がったのだと思います。レース中も冷静に周りの動きを見て判断することができました。今後については、オリンピックのメダルはやっぱり獲りたいですが、でも現時点ではやり切ったような気持ちもあります。骨折もしてしまいましたし、気持ちもちょっと落ちているので、今の時点ですべての判断はできません。

 

 

パリ五輪・トラック男子ケイリン

男子ケイリン準決勝敗退 太田海也

太田海也(ケイリン)のコメント:

僕たちの練習環境は日本の競輪ファン、そして競輪選手1人1人がサポートしてくれている、世界でも最高峰の環境です。にもかかわらずメダルが1つも獲れないという結果になってしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これまで以上に自分を追い込む必要があると感じました。これまでの国際大会で同じようなシチュエーションになっても、警告を受けることは一度もありませんでした。オリンピックという舞台で失格を取られたという結果に、申し訳ない気持ちでいっぱいです。世界と戦えると思ってここに来て、でも金メダルには遠いということを実感しました。4年後は金メダル、悪くて銅メダルというところを狙って、目標を持って練習するしかないのかなと思います。ボート競技を諦めて自転車にやってきて、「自転車競技では何があっても諦めない」と師匠とも約束してここまで来ました。気持ちは誰よりも強いと思っています。「4年後」と思うと怖いです。それでも、どんな小さな一歩でも一歩一歩踏み出していって、自分の実力を上げ続けることに集中したいと思います。

 

 

パリ五輪・トラック女子オムニアム

女子オムニアム17位 梶原悠未

梶原悠未(オムニアム)のコメント:

めちゃめちゃ悔しいです。3種目目の後、母と電話をしました。「最後まで諦めないで。今どういう状況か教えて」と言われ「体が動かない」と伝えました。「みんな祈ってくれているから大丈夫。最後まで自分のために、全部振り切って走りきって」と言われて、そこでやっと気持ちを切り替えることができました。本当にたくさんの方に支えていただいた3年間でしたが、メダルを持ち帰ることができず、悔しいです。皆さんの応援があったから最後まで走り切るこ
とができました。ここで絶対終われないので、もっともっと人間力を向上させて帰ってきたいと思います。

 
 
 
【日本代表チームの結果】
 
8月11日(日)
 
女子オムニアム(1種目目スクラッチ)
梶原悠未 16位(10ポイント)
 
男子ケイリン準々決勝(上位4名が準決勝に進出する)
太田海也 1組 4位  
太田は準決勝へ進出。 
 
男子ケイリン準々決勝      
中野慎詞 2組 4位   
中野も太田と共に準決勝へ進出。
 
女子オムニアム(2種目目テンポレース)
梶原悠未 17位(8ポイント) 
TOTAL 19位(18ポイント)
 
男子ケイリン準決勝(上位3名が決勝進出)
中野慎詞 1組 3位    
中野は決勝へ進出。
 
ケイリン男子準決勝 
太田海也 2組 4位   
太田は3位フィニッシュも、降着で4位。準決勝敗退となった。   
 
女子オムニアム(3種目目エリミネーション) 
梶原悠未 21位 (1ポイント)  
TOTAL 20位(19ポイント)
 
男子ケイリン決勝  
中野慎詞 4位(DNF)    
中野は落車もあり、最終順位は4位。
※ なお、太田は準決勝で2回目の警告により失格で順位は付きません。
 
女子オムニアム(4種目目ポイントレース)
梶原悠未 TOTAL 17位(44ポイント) 
梶原は25ポイント獲得し、全体の17位という結果。
 
 
 
 
【自転車トラック競技 レース結果】
 
男子ケイリン(レース距離:6周)
1. Harrie LAVREYSEN(オランダ)
2. Matthew RICHARDSON(オーストラリア)+0.056
3. Matthew GLAETZER(オーストラリア)+0.881
4. Jack CARLIN(英国)DNF 
4. Shinji NAKANO(日本)DNF 
 
女子スプリント(レース距離:3周)
1. Ellesse ANDREWS(ニュージーランド)
2. Lea FRIEDRICH(ドイツ)
3. Emma FINUCANE(英国)
 
女子オムニアム(スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレース)
1. Jennifer VALENTE(アメリカ合衆国)144ポイント
2. Daria PIKULIK(ポーランド)131ポイント
3. Ally WOLLASTON(ニュージーランド)125ポイント
17. Yumi KAJIHARA(日本)44ポイント