パリ五輪・トラック男子ケイリン結果 中野慎詞4位
中野慎詞(ケイリン)のコメント:
悔しい気持ちが強いです。トップ2人に力で劣っていることは感じていましたが、レース運びや自分の力を有利に持っていくことはきちんとでき、積極的に走れていたとは思います。決勝のレースもグレーツァー選手の番手を確保して「いける」と思える動きができました。そういう部分は良かったのですが、最後につなげることができなくて残念です。 冷静に『感じて』レースを運べとコーチからも言われていました。ある程度いつでもダッシュできるよう準備をしていて、しっかり対応ができたと思います。あとは力負けなのかな、というのが今の気持ちです。トップ2人は一瞬で捲るようなスピードがあり、トップスピードが全く違うと感じました。オリンピックという舞台で積極的に走れており、それが決勝まで繋がったのだと思います。レース中も冷静に周りの動きを見て判断することができました。今後については、オリンピックのメダルはやっぱり獲りたいですが、でも現時点ではやり切ったような気持ちもあります。骨折もしてしまいましたし、気持ちもちょっと落ちているので、今の時点ですべての判断はできません。
太田海也(ケイリン)のコメント:
僕たちの練習環境は日本の競輪ファン、そして競輪選手1人1人がサポートしてくれている、世界でも最高峰の環境です。にもかかわらずメダルが1つも獲れないという結果になってしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これまで以上に自分を追い込む必要があると感じました。これまでの国際大会で同じようなシチュエーションになっても、警告を受けることは一度もありませんでした。オリンピックという舞台で失格を取られたという結果に、申し訳ない気持ちでいっぱいです。世界と戦えると思ってここに来て、でも金メダルには遠いということを実感しました。4年後は金メダル、悪くて銅メダルというところを狙って、目標を持って練習するしかないのかなと思います。ボート競技を諦めて自転車にやってきて、「自転車競技では何があっても諦めない」と師匠とも約束してここまで来ました。気持ちは誰よりも強いと思っています。「4年後」と思うと怖いです。それでも、どんな小さな一歩でも一歩一歩踏み出していって、自分の実力を上げ続けることに集中したいと思います。
梶原悠未(オムニアム)のコメント:
めちゃめちゃ悔しいです。3種目目の後、母と電話をしました。「最後まで諦めないで。今どういう状況か教えて」と言われ「体が動かない」と伝えました。「みんな祈ってくれているから大丈夫。最後まで自分のために、全部振り切って走りきって」と言われて、そこでやっと気持ちを切り替えることができました。本当にたくさんの方に支えていただいた3年間でしたが、メダルを持ち帰ることができず、悔しいです。皆さんの応援があったから最後まで走り切るこ
とができました。ここで絶対終われないので、もっともっと人間力を向上させて帰ってきたいと思います。