新城は落車に巻き込まれリタイア ブルターニュ・クラシック・ウエストフランス2024

新城幸也(バーレーン ヴィクトリアス)は8月25日(日)、フランス・ブルターニュ地方の小さな街、プルエを舞台に開催されたUCIワールドツアーの1dayレース『Bretagne Classic – Ouest-France(ブルターニュ・クラシック・ウエストフランス)』に出場した。

今年で88回目の開催となるフランス伝統のレースには、ブルトンと呼ばれるブルターニュ地方やヴァンディアンと言われるヴィンデ地方をはじめ、各地からファンがキャンピングカーなどが集結し、スタート・フィニッシュ地点を埋め尽くして熱い応援に包まれる、この時期の風物詩ともいえるレース。

長年フランスチームに所属していた新城にとってもお馴染みのレースのひとつで、新城に声をかけるフランスのオールドファンも多い。

新城幸也 ブルターニュクラシック2024

チームメイトとともにチームプレゼンテーションの出番を待つ新城 Photo:Cor Vos

 

コースは中盤から15ヵ所の丘越えが設定させている約260kmの長丁場。チームはペリョ・ビルバオ(スペイン)、エドアルド・ザンバニーニ(イタリア)を中心に10位以内に2選手を入れるという目標でレースに臨んだ。

例年サバイバルな展開になるレース、今年は2人の選手が逃げて先行する形で、後続は大集団のまま丘越え区間に備える。

新城は位置取りなど順調にレースを進めていたが、コース幅が狭くなるところで新城の目の前で2選手が絡む落車が発生し、新城はフルブレーキで回避したが後ろの選手に追突されてしまい落車。復帰できる状態ではなく、そのままレースリタイアを余儀なくされた。

また、チームの最高位はザンバニーニの18位、ビルバオの19位という結果となった。

新城は幸いにも骨折などの大きなケガはないものの、肘を強打し打撲による腫れ、一夜経って、むち打ちの症状も出ているため様子を見ながら休養する予定。

新城幸也 ブルターニュクラシック2024

序盤、快調にレースを進める新城 Photo:Cor Vos

 

新城幸也のコメント:

「レースのひつとの鍵となる160km地点までドゥシャン(ラヨビッチ)と2人でチームの牽引が今日の任務だった。ファーストアタックで2人が先行し10分以上もタイム差が付き、リドル・トレックとロット・デスティニーが集団牽引を始めた。

順調に集団で過ごす事ができ、しっかりと160km地点から道幅が狭くなる区間に先頭で入ることが出来た。仕事を終え、集団内でのポジションを下げてしまったのが最後、前に上がる事が出来ずに、更に苦しむ事となった。

それでも、もう一仕事しようと、集団に留まっていたが、197km地点、自分の目の前で2人絡まって落車、フルブレーキで避けれそうだったのだが、後ろから突っ込まれて、吹っ飛んだ。レースに復帰することはできなかった。

留目選手(EFエデュケーション・イージーポスト)も出走していて、前半のゆっくりしていた区間では少し話す事ができたが、同じところの落車に巻き込まれた。幸い留目選手は直ぐにレースに復帰できたようだ。

チームはリーダーのペリョ(ビルバオ)とザンバニーニが先頭集団に残ったが、大集団でのスプリントではチームが目標としていたトップ10に入ることは出来なかったのも残念だった。ブエルタでもエースが熱中症でリタイアという、チームにとっては良くない1日となった。

一夜明けて、ケガは肘の打撲が一番痛むが、下り基調のところでスピードも出てたので今朝、起きた感じだと、むち打ちの症状があるので、数日はゆっくりしたいと思う。」

レース公式サイト↓
PCO – Bretagne Classic Ouest France – 4 Jours CIC de Plouay 2024