2020年シーズンのUCIワールドチームとUCIプロチーム発表
国際自転車競技連合(UCI)は12月10日に、2020年シーズンのUCIワールドチームとUCIプロチーム(UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームから名称変更)を発表した。
UCIは10月24日に、2020年から2022年までの期間のUCIワールドツアー・ライセンスを与えられる資格がある19チームのリストを発表していた。
その中には、UCIワールドチームのチームカチューシャ・アルペシンから運営を引き継いだUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームのイスラエル・サイクリングアカデミー(イスラエル)と、UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームから昇格したコフィディス(フランス)も含まれていた。
今回正式に登録されたのは19チーム中の18チームで、オーストラリアのミッチェルトン・スコットだけはUCIライセンス委員会が審査中のため、保留となっている。同チームはTwitter上で「UCIから必要とされた1つの文書が若干遅れているため」と、説明している。
ミッチェルトン・スコットの登録が完了すれば、2020年シーズンの登録国籍別内訳はフランスが3チーム、ベルギー、ドイツ、米国がそれぞれ2チーム、スペイン、オランダ、英国、カザフスタン、アラブ首長国連邦、バーレーン、南アフリカ、ポーランド、オーストラリア、イスラエルがそれぞれ1チームになる。
UCIワールドチームは、2016年までに登録されているUCIワールドツアーには全て参加しなければならないが、2017年以降に登録されたレースへの参加は任意となる。2020年シーズンのUCIワールドツアーは全36戦だ。
[2020年シーズンのUCIワールドチーム(ファーストディビジョン)]
AG2R LA MONDIALE (ALM / フランス)
ASTANA PRO TEAM (AST / カザフスタン)
BAHRAIN – MCLAREN (TBM / バーレーン) ※バーレーン・メリダから名称変更
BORA – HANSGROHE (BOH / ドイツ)
CCC TEAM (CCC / ポーランド)
COFIDIS (COF / フランス) ※新規昇格
DECEUNINCK – QUICK – STEP (DQT / ベルギー)
EF EDUCATION FIRST (EF1 / 米国)
GROUPAMA – FDJ (GFC / フランス)
ISRAEL CYCLING ACADEMY (ICA / イスラエル) ※チームカチューシャ・アルペシンから運営を引き継いだ
LOTTO SOUDAL (LTS / ベルギー)
MOVISTAR TEAM (MOV / スペイン)
NTT PRO CYCLING TEAM (NTT / 南アフリカ) ※チームディメンションデータから名称変更
TEAM INEOS (INS / 英国)
TEAM JUMBO – VISMA (TJV / オランダ)
TEAM SUNWEB (SUN / ドイツ)
TREK – SEGAFREDO (TFS / 米国)
UAE TEAM EMIRATES (UAD / アラブ首長国連邦)
※MITCHELTON – SCOTT (MTS / オーストラリア) は審査中
UCIプロチームは今季より6チーム少ない19チーム
セカンドディビジョンのUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームは、2020年シーズンからUCIプロチームに名称が変更する。UCIは11月1日までに完全なファイルを提出した13チームと一緒に、ファイルが不完全だった5チームも登録したが、ベルギーのビンゴール・WB(旧ワロニーブリュッセル)はUCIライセンス委員会が審査中のため、保留となっている。
ビンゴール・WBの登録が完了すれば、2020年シーズンのUCIプロチームはUCIワールドチームと同数の19チームになる。今季は25チームが登録していたため、来季のUCIプロチームは6チームも少なくなってしまうことになる。
サードディビジョンのUCIコンチネンタルチームから新規昇格するのは、スペインのフンダシオン・オルベアと、ノルウエーのウノエックス・ノルウエージャンデベロップメントチーム。フンダシオン・オルベアは、2013年までエウスカルテル・エウスカディとして活動していたバスク地方のチームだ。
今季までUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームとして登録し、ブエルタ・ア・エスパーニャにも参加していたエウスカディバスクカントリー・ムリアス(スペイン)は、今季いっぱいで活動を終了している。
新しいUCI規則により、2019年シーズン最後のUCIワールドランキングのチームランキングで最上位のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームになったトタル・ディレクトエネルジー(フランス)は、2020年シーズンの全てのUCIワールドツアーから必ず招待を受けられることになった。しかし、参加する義務はない為、すでにトタル・ディレクトエネルジーは来季のジロ・デ・イタリアには参加しないと表明している。
2番目上位だったベルギーのシルキュス・ワンティ・ゴベールは、来季新設される全てのUCIクラシックシリーズに招待される。新ルールの招待枠の有効期限は1シーズンで、2020年シーズン最後のUCIワールドランキングで、2021年シーズンの招待チームが決定する。
[2020年シーズンのUCIプロチーム(セカンドディビジョン)]
※11月1日までに完全なファイルを提出した13チーム
ANDRONI GIOCATTOLI – SIDERMEC (ANS / イタリア)
BARDIANI CSF FAIZANE’ (BCF / イタリア)
CAJA RURAL – SEGUROS RGA (CJR / スペイン)
CIRCUS – WANTY GOBERT (CWG / ベルギー) ※ワンティ・ゴベールから名称変更
FUNDACION – ORBEA (FOR / スペイン) ※新規登録/UCIコンチネンタルチームから昇格
GAZPROM – RUSVELO (GAZ / ロシア)
RALLY CYCLING (RLY / 米国)
RIWAL READYNEZ CYCLING TEAM (RIW / デンマーク)
SPORT VLAANDEREN – BALOISE (SVB / ベルギー)
TEAM ARKEA – SAMSIC (ARK / フランス)
TEAM NOVO NORDISK (TNN / 米国)
TOTAL DIRECT ENERGIE (TDE / フランス)
UNO – X NORWEGIAN DEVELOPMENT TEAM (UXT / ノルウエー) ※新規登録/UCIコンチネンタルチームから昇格
※11月1日のファイルが不完全だった5チーム
B&B HOTELS – VITAL CONCEPT (VCB / フランス)
BURGOS – BH (BBH / スペイン)
CORENDON (COC / ベルギー) ※コレンドン・シルキュスから名称変更
NIPPO DELKO PROVENCE (NDP / フランス) ※デルコ・マルセイユプロヴァンスから名称変更
VINI ZABU’ KTM (保留 / イタリア) ※ネーリ・セッレイタリア・KTMから名称変更
※BINGOL – WB (ベルギー)は審査中
※チーム名の後ろのカッコ内は3桁のUCIコードと登録国籍
2020年シーズンのUCI女子ワールドチームは8チーム
2020年シーズンから導入され、女子チームのファーストディビジョンとなるUCI女子ワールドチームは7チームが2020年から2023年までの期間のUCIワールドツアー・ライセンスを与えられ、2020年シーズンの登録が完了した。こちらもオーストラリアのミッチェルトン・スコットが審査中で保留になっている。
ミッチェルトン・スコットの登録が完了すれば、2020年シーズンのUCI女子ワールドチームは上限の8チームが登録されることになる。登録国籍別内訳はドイツが2チーム、フランス、イタリア、スペイン、米国、オーストラリア、ポーランドがそれぞれ1チームになる。
[2020年シーズンのUCI女子ワールドチーム]
ALE’ BTC LJUBLJANA (ALE / イタリア)
CANYON / /SRAM RACING (CSR / ドイツ)
CCC – LIV (CCC / ポーランド)
FDJ NOUVELLE – AQUITAINE FUTUROSCOPE (FDJ / フランス)
MOVISTAR TEAM WOMEN (MOV / スペイン)
TEAM SUNWEB (SUN / ドイツ)
TREK – SEGAFREDO (TFS / 米国)
※MITCHELTON – SCOTT (MTS / オーストラリア) は審査中